日々適当

hibitekitou

出たのはMacBook Proだけでした。

mac |2016-10-28
期待されたスペシャルイベントですけど、いつものAppleの発表会どおり満足させてくれることはありませんでした。

つまりはMacのラインの更新を期待して幾星霜ってことなのですが、更新されたのはMacBook Proのみでした。Late 2016 とか呼ばれるようになりますかね。

MacBook Pro - Apple(日本)

hello again.とメッセージを発したからにはオリジナルMacintoshや初代iMacリリースの時のようなインパクトを期待するわけです。Appleとしてはそれに相当するエポックメイキングなものはTouch Barということなのでしょうが、MacBook Proについたちょっとしたギミックでしょという印象から、そこまでの内容はないと感じられます。

ただ、Appleがそこまでの強いメッセージをTouch Barに込めたとするなら、将来のMac全てがTouch Barを持つことはありそうですね。つまりはMagic Keybordがファンクションキーを廃止しTouch Barを搭載する日がそのうちくるかなあ、ということで。あるいはiMac、Mac Pro、Mac miniはそのキーボードの完成を待っているのではと妄想も膨らむというものです。

さて、新MacBook Proですけど、個人的には完全に購入者目線で観察することになります。
そうした時、現在所有している15インチのLate 2013との比較になるわけですが、どんなもんでしょうか。

SSDは現在512GBで少し困っているので、1TB、2TBを選べるようになったのはありがたいです。
がっかりポイントはメモリーを16GBしか選べないということ。32GBの選択肢を用意して欲しかったです。これはSSDが最大3.2GB/sのリードと2.2GB/sのライトという速度を持つことで、スワップしてもそれほど大きな問題にはならないってことなのかもしれませんが。

CPUは現在手に入る一番良い方のものが入ってくるようなので特に不満はありません。心配なのは発熱で、これは新しい冷却システムに期待するしかないですね。

もっとも不満なのはGPUかなあ。
Redeon Pro 450, 455, 460というラインナップになってますが、これがRadeon RX 4xxとして売られているものと同じチップなのですかね。Radeon ProはFire Proの後継のブランドということで、一応業務用途を意識し、Radeon RX 4xxとは違うチューニングがされているのかもしれませんが、元となるチップは同じなんじゃないかなぁと思っています。そうである場合、一番上位の460であっても処理能力的なライバルはGeforce GTX 950あたりのようです。
もちろんこれはデスクトップ向けのカードですから、Late 2013に乗っているノート向けのGeforceである750Mと比べると相当な性能向上が期待できましょうが、ノート向けの最速と言われる1080Mがデスクトップ向けのGTX 980Ti越えと言われていることを考えると、980Tiよりもはるかに劣る950と比較されるぐらいのスペックじゃ、まあ、がっかりもしますわな。
もっともAppleのノートのGPU周りのがっかり具合は今に始まったことじゃなく、伝統とも言えましょうから、半ば諦めてはいます。また、モバイル向けとは言え最速クラスのを乗せちゃうと、発熱と電力消費が凄そうなので、MacBook Proの薄い筐体には乗らないのだろうなということはなんとなく理解はしてます。

<追記>AMDは Radeon ProのMacBook Proに採用された製品を正式に発表してきました。
Radeon Pro 400 Series Graphics: AMD’s Most Powerful Ultrathin Graphics Processors</追記>

ただし、新しいMacBook Proは電源、USB、Thunderbolt の各ポートがThunderbolt 3に置き換わりました。Thunderbolt 3は規格として外付けGPUをサポートしてますから、将来、より強力なGPUを繋げる希望は残されています。

そのThunderbolt ポートが4つなので、従来の電源、USB x2、Thunderbolt x2からするとポートが一つ減ったと言える状態なのは問題です。例えば、Thunderbolt 3 Express Dock HD のような電源供給可能なDockを利用する選択肢があるのはありがたいことですね。

GPUとThunderbolt 3に関わる性能として、5kのディスプレイを10bit出力で最大2台いけるというのがあります。
んで、その性能を生かすためにAppleが売ってるのがLGの5kディスプレイというのは悲しいところですよ。Appleはディスプレイを出すつもりはないということなのか。とはいえ、このディスプレイはMacBook Proに対して電源供給も行えるようなので、なかなかに有能と言えましょう。日本で売られた場合、10万円は軽く超えるだろうという価格はホイホイと買えるものじゃないけど、欲しいです。

そんなわけで、出荷は2から3週間先になるとは言え注文可能なので見積もると、CPUを上から二番目に抑えてかろうじて40万を切るお値段となりました(SSDを1TBに、Apple CareとTB3→TB2アダプタをつけてる)。ここに2万円足して200MHzのクロックアップ(7%強の性能向上の可能性)を取るかですなあ。
SSD 2TBの512GB比での12万円アップはさすがに出せない…

15インチモデルですけど、一応お安いモデルということで、先代のものが一種類だけですけど併売されるようです。

というわけで15インチについてはそんな印象だったのですけど、買うつもりが全くない13インチモデルはと言いますと、こちらはTouch Bar の有無で2モデルが存在しています。タッチバー無しの方はエントリーモデル扱いという印象で、CPUのクロックもGPUのスペックも控えめとなっています(とはいえそこまで圧倒的な差はなく、わずかな差って言っていいんじゃないかね)。
しかしCPUもGPUもTouch Bar有りの方が高スペックなのにバッテリー容量が無しが54.5Wh、有りが49.2Whと有りの方が小さいのね。それで稼働時間は同じみたいだから、これはなんでなんでしょか?
Touch Bar無しの方と有りの方の一番の差はThunderbolt 3ポートの数でしょうかね。無しは2つで有りは4つ。拡張性が犠牲になっているけど、結果、Touch Bar有りは178800円からなのに対し、無しは148800円と3万円お安くなっているのだから、十分価値があるというものです。(その他細々とした差はあります)

重量は13インチモデルは1.37kgだそうで、これはMacBook Airの1.35kgとはわずかな差と言っていい軽さになっており、だからMacBook Airの価値は安いしか無くなっていると言っていいでしょう。まあUSBポートが2つとThunderbolt 2が1つと拡張性は Touch Bar 有りの方と数を争う感じなのですけど、無しモデルから3万から4万円安いMacBook Airを選ぶ理由は、とにかく安く抑えたいぐらいしかないですわな。

そんなわけで、将来MacBook Airは消えてしまうのではないかと思ったりするのですが、どうなりましょうか。(11インチモデルは廃止されたようです)<追記>実際、発表会のステージ上では置き換えるものとして発表されたようで。</追記>

実用性をある程度重んじるならメモリを16GBに増やせ、SSDも256GB〜1TBの間で選ぶことができるMacBook Proを選んだほうがいいんだろうなと思いますね。その上でTouch Barの有無をどう考えるかは使用者次第といったところでしょう。

というわけで、MacBook Proのモデルチェンジは、それだけしかモデルチェンジしなかったというがっかり感はありましたが、まぁまぁ良いアップデートなのではないかと思ってはいます。
しかしMicrosoftの新モデルのインパクトには及ばない感じで、Appleの最近の発表会の盛り上がりの無さはどうにかなりませんかね、ほんと。
コメント ( 2 )|Trackback ( )
 
コメント
 
 
 
出たのはMacBook Proだけでした。 (ponkazu)
2016-10-29 16:26:19
m4gさん、こんにちは
そうですね、出たのはMacBook Proだけでしたねー。
私もいろいろ期待しましたが、いま資金がないのでホットもしたりします。
MacBook Pro購入予定ですか?羨ましいです。家は古い15インチとAirの13インチがありこれは自宅用で仕事に使わないので購入予定はなしです。おまけに先日やっとiPadの親分ペンシル、キーボードともに購入しましたので自宅用はこれで今盛り上がっています。
でもいつかはTouch Bar使ってみたいですが、デスクトップのキーボードではいりません、なんかそんなキーボード出来るようなこと出てましたが。Adobeののおねーさんが笑顔でプレゼンしてましたがPSも対応版が出る用です、私のPSかなりFnキーにお仕事させますので、不要です。Touch Barも設定でFnキーになるようですが。
すみません前置きが長くなって、さて本題です。搭載メモリが16GBに押さえられてる理由はフィル・シラー氏がコメントしておりました。
32GBにするとそれだけ高速処理が出来ますが、バッテリーの消費が激しくお約束の10時間持たないそうです。
ACつければすむような話ですが、、、、
今日はこの辺で失礼します。
 
 
 
Unknown (m4g)
2016-11-03 13:21:54
MacBook Proは僕が使っているお古を親に渡すということをやってんですけど、親のMacBook Proが随分とポンコツになってきたので世代交代させる、という名目で買う予定です(^^)
で、この新MacBook Proですけど、バッテリー搭載量が減ってしまっているために、いろいろと電力消費をケチっているんでしょうね。でも選択肢として32GBは欲しかったです。
Touch Barは使ってみないとなんとも言えない部分はありますが、今後のMac用アプリの多くが対応してきた時、デスクトップ用途にも欲しくなってくる可能性はあるだろうとは思っていますが、開発者の方々には頑張って欲しいところでございます。
 
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