日々適当

hibitekitou

今時はファイル共有でドットファイルは出来上がらない(ってわけではなかった)

pc |2023-08-28

macOSが扱うファイルには拡張ファイル属性を付属させることができ、それでファイルにタグ付けしたりラベルの情報が保持されていたりしてます。ターミナルではls -l@で確認できますけど、これを保持できないファイルシステムにファイルを保存したとき、俗にドットファイルと呼ばれるファイル名頭にドットがついたファイルが作成されて、邪魔、って思われるわけです。

WindowsやLinuxではmacOSの拡張ファイル属性をスマートに格納できずドットファイルが出来がちって思われがちですけど、例えばDellのOneFSでSMBで共有された領域にmacOSからSMB接続してファイルを書き込んでもドットファイルは出来ません。これはWindowsのNTFSでフォーマットされた共有フォルダに対してmacOSから書き込むときも同様です。

余談ながらNTFSでは代替ストリームってところにmacOSの拡張ファイル属性を保持するようで、コマンドプロンプトでは dir /r でそれを見ることがでるそうです。例えば

220,802  AirPlane_01.png
     60 AirPlane_01.png:AFP_AfpInfo:$DATA
     16 AirPlane_01.png:com.apple.lastuseddate#PS:$DATA
     72 AirPlane_01.png:com.apple.macl:$DATA
   1,492 AirPlane_01.png:com.apple.metadata⬜︎kMDItemWhereFroms:$DATA
     57 AirPlane_01.png:com.apple.metadata⬜︎_kMDItemUserTags:$DATA
     21 AirPlane_01.png:com.apple.quarantine:$DATA

みたいな感じ。

Linuxも当然そのような機能はサポートしているそうで、SMBならSambaで適切な設定してあげればmacOSからのファイルもドットファイルが作成されずに拡張ファイル属性を保持させることができるようです。NFSだとどうなんだろ。ちょっと探ってみたいと思う少し仕事に余裕のある今日この頃です。

でまあParallels Desktopで動くUbuntuにSambaを入れてSMB共有を有効にしてmacOSから繋いでみました。smb.confの中身はインストール直後の状態に共有フォルダを指定しただけです。他、特別な設定はしてません。だからドットファイルが出来上がるかなぁって思っていたのだけど、Finderからファイルコピーしてタグをつけてファイル情報のコメントをつけても、出来上がりませんでした。そのファイルをmac側にコピーしたらタグとコメントも保持されてます。
そういえばNFSで同じ場所に繋いだときもドットファイルはできてなかったな…

近頃はドットファイルに悩まされるなんてことはないってことでしょうか?

<追記>デフォルトだとドットファイルができてましたわ。Linux上で見るとドットファイルは不可視だから見えてないだけだったわ。
ということで、

Configure Samba to Work Better with Mac OS X [SambaWiki]

こちらの記事に従って smb.conf にオプションを書いたらドットファイルは作られませんでした。ちゃんとタグも保持されてます。その意味はあとでちゃんと吟味してみましょ。とりあえず [Global] に

   vfs objects = fruit streams_xattr
   fruit:metadata = stream
   fruit:posix_rename = yes
   fruit:veto_appledouble = no
   fruit:nfs_aces = no
   fruit:wipe_intentionally_left_blank_rfork = yes
   fruit:delete_empty_adfiles = yes
   fruit:copyfile = yes

を書き加えたという記録だけしておきます。</追記>

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