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hibitekitou

iMac Proの速度について

mac |2017-12-30
おそまきながらiMac Proの速度について。
iMac Proが出荷されたことで、Mac系のベンチマークで有名なBare Featsでも実測結果が掲載されるようになったのが昨日のこと。それ以前にもベンチマークソフトウェアでの結果がネット上に出ておりましたが、実用されるアプリでの結果というのがこのサイトの特徴ですな。

Geekbench 4での結果としては、

iMac Pro ベンチマーク:やはりとんでもないスコアを叩き出す。Mac Pro敗北 [ギズモード・ジャパン]

とかいう記事が一部で話題になっていたと思います。ここではiMac Proの最下位モデルでもMac Proの最上位を上回るスコアを示していました。
それではBare Featsではどんな結果が出たのか。

iMac Pro and Pro Apps [Bare Feats]

比較はiMac ProのベースモデルをVega 64に変更したモデルと、Mac Pro Late 2013の8コアモデルでGPUをD700に変更したものとiMac 2017の最上位モデル(Radeon Pro 580)です(Mac Pro Mid 2010も一緒に掲載されているけど、これは色々載せ替えてますね。でもVega 64を搭載しているので興味深いです)。

そうして見てみると、多くの処理でMac Pro買う意味ないなぁって印象になるわけです。iMacでいいんじゃね?って。iMacが多くの処理でMac Proと同等と言っていい結果が出ているわけです。そしてiMac Proはそれら全てよりもいい値になっている。
とはいえ、iMac ProのベースモデルをVega 64に変更したものとiMacの最上位でメモリをせめて32GBにした程度のもんは、価格的には倍ほども違うのですけど、スコアとしてはそこまでの差は出ていないねぇというのが正直なところでしょうか。

とはいえ、CPUやGPUをぶん回す処理においては、つまりはベンチマークソフトにおいては、その処理についてもBare Featsで出していますけど、

iMac Pro versus other Macs[Bare Feats]

こっちは、iMac ProのベースモデルはiMacの倍とは言わないけど、はるかに高いスコアを示してくれているわけです。この結果だけをみると、iMac Proを買う価値は十分にあるなと思わせてくれます。
ちなみにこのベンチマークで興味深いのは、CPUのテストではもうMac Proの価値はないなと思わせるのに対し、GPUテストではD700を二発搭載しているMac Proの方が有利になる処理があるということです。もっとも、有利になると言っても、その差はそこまで劇的ではなく、全体としてはGPU処理においてもMac Proの価値ねぇなぁって感じではありますが。
個人的にさらに興味深いのはMac Pro Mid 2010にVega 64を搭載したもののOpenCLスコアがとても伸びていることでしょうか。iMac Pro搭載のものよりも上というのは、iMac Pro搭載のVega 64は、GPUカードとして出荷されているタイプよりもスペックを落とされているのでしょう。

ついでに。
もう一個Bare Featsは興味深いベンチマークをしていて、

iMac Pro + Pro Vega 64 versus Mac Pros[Bare Feats]

こちらは、

・iMac Pro Radeon Pro Vega 64:iMacProVega
・iMac 2017 Radeon RX 580:iMac580
・Mac Pro Late 2013 + Radepm RX Vega 64(Thnderbolt 2接続):2013Vega
・Mac Pro Mid 2010(CPU交換品)+ Radeon RX Vega 64:2010Vega
・Mac Pro Mid 2010(CPU交換品)+ GeForce GTX 1080 Ti:2010GeTi
・Mac Pro Mid 2010(CPU交換品)+ GeForce GTX 1080:2010Ge


を比較しています。
そうすると、Geekbench のOpenCLのスコアで

2010GeTi > 2010Vega > 2013Vega > iMacProVega > 2010Ge

となってまして、いえそうな事としては
  • MacにおいてもGeForce GTX 1080 Ti に Vega 64はちょっと叶わないっぽいが、GTX 1080とは勝負になりそう。
  • iMac ProのVega 64はMac Pro Late 2013に外付けしたVega 64に劣ることから、やはりデチューンされているのではないか。
  • Mac Pro Late 2013に外付けしたものでこれだけの性能を発揮するのだから、iMac Proに外付けしても使い物になりそう。
と言った感じです。特に最後のはまだちょっと希望が持てる内容ですかな。macOSの外付けGPUのサポートはマルチGPUへの対応を目指しているという記事も過去ありましたから、お金をかけれるならそれなりの性能をMac環境でも用意できそうです(コストパフォーマンスはWindowsやLinuxを動かすPCで揃えた方が断然良さげではある)。
ただし、iMac Pro搭載のはRadeon ProでMac Proに内蔵や外付けしたものはRadeon RXです。両者ではドライバの動作が違うかもしれず、またMac用Vega向けドライバのチューンングもまだまだな可能性もありますから、iMac Proのスコアは将来もうちょっともびてくるかもとは若干の期待を寄せています。

そんなわけで、私個人としては自宅用に購入するのは難しいiMac Proですが、職場方面でちょいといじれる環境になりそうなので(ベースモデルだけど)、そうなったら実際はどんなもんなのか調べてみたいと思っているところですよ。

ちなみにこれらのように負荷を最大にかけると、iMac Proはなかなかに高温の排気になるようなので、今の季節、暖房に良さそうです。

Apple、iMac Pro (2017)の電力消費と熱出力情報を公開。CPU最大稼働時の値は過去最高に。 [AAPL Ch.]

一方で、夏場は冷房を入れておかないと、マシンがダレそうではありますね。
ていうか、Mac Pro Late 2013はほんと省電力ですな。
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