日々適当

hibitekitou

OS X 10.10.5 に上げた

mac |2015-08-21
…とか普通ならわざわざ書くこともないんですけどね。
Mac ProにGeForce GTX 960を入れている関係ですんなりとはアップデートできないのです。それはOS X標準ドライバだとグラフィックカードが認識されない可能性が高いから。おそらく、普通にやるとアップデート時の再起動で正常起動できず、再起動を繰り返すという状況に陥ります。
そこで、Mac Proに元々付属したMac標準ビデオカードに差し替えて、って事をやっていたわけですが、そうしなくても大丈夫そうな方法があったので今回のOSのアップデートで試してみた次第。

具体的には GeForce GTX 960の電源ケーブルを抜く、という事です。これにより、ディスプレイに絵が出力されなくなりますけど、起動はしてくれるようになるのですね。だから、その状態で他のマシンで画面共有からアクセスしてアップデートをかける、という考え方です。



念のため、10.10.5対応ドライバを落としておきます。この時の最新バージョンは WebDriver-346.02.03f01 のようですね。
10.10.4用のドライバでも大丈夫かもしれませんが、10.10.5用ドライバの正式版が出てくるのを待ちました(ベータ版は結構すぐ出ていたようです)。
その上で、電源を落として、ビデオカードの6ピンケーブルを抜いて、再び起動。起動後、別マシンからMac Proにアクセスします。



その画面上で通常のアップデートを掛けていきます。
アップデート後、Mac Proに別マシンから接続します。NVIDIAのドライバは削除されたわけではなさそうですが、マシンはOS X標準ドライバで起動していることが分かります。



そのため、(GeForce GTX 960に対応していないので)起動時に再起動を繰り返す状態に陥るのでしょう(もしかしたら10.10.5のドライバは対応しているのかもしれませんが、10.10.4や10.10.3のドライバではそのような症状に陥ります)。ビデオカードへの6ピンケーブル経由の電源供給を断つことで、ビデオカードが死んだ状態になったってことなんすかね。
ということで、この状態でダウンロードしていた10.10.5対応のドライバをインストールします。



そいで、再起動したら、また電源を落として、ビデオカードに6ピンケーブルを接続して電源供給を復帰させます。後起動。
これで正常起動するようになりました。



ちなみに、NVIDIAのドライバがまともになったことで、10.10.4対応バージョンあたりから性能が出るようになったそうなんだけど、例えばCINEBENCH R15で10.10.3時代に52.27だったスコアは、今回計ると59.34に向上しています。まぁそれでも低いのだと思いますが…。
ついでに、Blenderのベンチマークシーンでもはかってみました。

2.7x Cycles benchmark (Updated BMW)

Time: 2 min 41 seconds (GPU - CUDA)
Time: 3 min 39 sec (CPU)

とかいう値です。上記リンクのフォーラムには各種環境でテストされた結果が投稿されていますが、Windows 7環境のGTX 960 4GBで2m38sとか出ているんで、OS X環境だから特別悪い値になっている、というわけでもなさそうですね。

余談ながら、このドライバはベータ版としての対応ながらNVIDIAチップを使っているMacBook ProやiMacにも対応しているのだそうで、MacBook Pro Late 2013(GeForce GT 750M)に入れて試してみました。
例えばMaya 2016でOS X標準ドライバで23fpsで再生できるシーンが16fpsぐらいになりました。
LuxmarkでOpenCLのベンチマークをしてみると、OS X標準ドライバで955だったのが953となりました。
CINEBENCH R15ではOS X標準ドライバで59.59だったのが60.68となりました。
パフォーマンス向上という意味では、概して役に立っていなさそうではあります(だからこれまで通りOS X標準ドライバで使用しています)。

OS X El Capitan‎ になった時、AMDのチップを積んでいる時にずいぶんとまともになっているという話を聞きますし、NVIDIAのも(従来のWebドライバと比較して)こうしていい感じにアップデートしているようですから、将来に期待ですな。
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