★上野公園のハシビロコウに接写、激写したら、なんだか怒り出したようだ。
◆秋に入ったばかりの頃だった。
アビトレ代表・木下晴弘氏の講演(主催=渋田歯科 会場=みなみ公民館)を、高橋範恵T他、何人かの先生方といっしょに聞いた。
講演の終末部分で「母性愛欠乏症候群」と診断された女の子の話が出てきた。
スーザン(仮名)というアメリカの2歳児で、成長が生後5ヶ月でストップしてしまっている。
診察した医師団は、すぐに看護士やカウンセラーなどでチームをつくり、スーザンに1日6時間以上接して、接して、接しつづけたら、8ヶ月後に、通常の姿(月齢どおりの身長、体重、言語能力等……)に戻したという実話だ。
木下氏は「人間はかまわれないと成長が止まる。放置されると弱っていく生き物だ」と力説したが、わたしは聞きながら、これは中学3年間の子どもたちについてもいえる……、子どもたちひとりひとりは、(ちょっと斜めに構えている子も含めて)みんな「先生にかまってもらいたい」と思っているにちがいない……と思った。(もちろん、この「かまう」は過度な監視や管理や「過保護」とは次元が異なる。)
話がやや脱線するが、保護者も、先生方にうちの子をもっとかまってもらいたいと思っているにちがいない。
いや、かまい方が不足していると不満をもっている保護者も多いのではないか。
左のグラフは、昨年度末の保護者アンケートの結果の一部だ。
他の項目は〈◎+○〉=80%~90%なのに、この項目は54%にとどまっている。
わたしたちの課題の1つだと思う。
かまって、かまって、かまいつづけてやる。
かまってやる「量」だと、みなみ中は、日本一だといわれるくらいかまってやる。
◆次に、みなみ中の教職員がチームとして、この「かまいつづける」ことに取り組む場合、その具体例を(抽象レベルがそれぞれ異なり、アトランダムになるが)いくつか挙げることにする。
(1)「指導力(授業力)向上の5原則」に即して、①ねらいを明確にして→②ひとり残らず全員に指示・発問をして→⑤全員に学習活動を保証して→③ひとり残らず全員の達成状況を確認して……このことを前提にして、2点、提案(再確認)。
1つは、50分間のなかで、必ずひとりに1回、そのがんばりを認めるシグナルを送ろう。
もう1つは、50分間のなかで、必ず全員を指名しよう。
(2)週末からテストの返却がはじまる。
返却の際は、ひとりひとりに具体的なコメントを送ろう。
ポイントをしぼって、①具体的にほめる、あるいは、(ほめるところがない、または、ほめるよりも辛口のコメントのほうがいいと判断した場合は)②具体的にアドバイスを送ろう。
(3)宿題にひとりひとり一言、(自然に手が動くというような)手書きのコメントを。
(4)授業中の指導者としての目線。
仮に授業後、「わたしと目があった人?」と質問したら、全員の手が挙がるような目の配り方。
(5)子どもたちひとりひとりのよい点をみつけよう。
見つけられない場合は、欠点をよい点に置き換えることができないか考察してみよう。
先日、ある場所で、「夕刻、わたしが仕事で保育園を訪問したとき、迎えにきた保護者ひとりひとりに保育士が近づき、きょうあったいいことを告げているのを見て、感動し、こういう経営をしなくてはと思った」という話をしたら、たまたまその場に居合わせた元保育士が「それは、たぶん経営の方針とかではなく、保育士という仕事は、いいことがあったら、もううれしくて、うれしくてしようがないんです。それを早く保護者に伝えたくて伝えたくて待ちきれないくらいなんです」と指摘があった。
さらに感動した。
保護者に伝えたくて伝えたくてしようがないと思うくらいの、いい点を、毎日、見つけよう。
(6)授業の外では、(これもいろいろな説があるが)あいさつは教職員のほうから積極的にしよう。
加えて、またこれもいろいろな説があるが、授業開始と終了のあいさつは、修業中の修業として徹底してやらせよう。
心をこめて、はっきり発声して。(先日、1年の研究授業で「お願いします」の「ね」がきちんと発声されていなかった。こういう場合はやり直そう。)
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