◆TVで、クライマックスシリーズ・パリーグ第2ステージ第4戦を観て、2度、涙ぐんだ。
1度目は、8回裏のピンチに、ピッチャー岩隈、キャッチャー藤井になったとき、消滅した大阪近鉄が復活したような気がして、まわりに人がいるのに、涙ぐんでしまった。
2度目は、勝利監督インタビューで、日本ハム・梨田監督(近鉄最後の監督)が、そのことに触れ、「あそこで近鉄バッテリーになって胸がいっぱいになった」とコメントしたときだ。
もうまわりに人がいても、ポロポロと泣いてしまった。
◆大阪近鉄消滅以来、「プロ野球ファンであることをやめる」といいながら、ウジウジ、チラチラ、プロ野球(パリーグ限定)とつきあってきた。
たぶん、監督が、野村監督だったからだろう。
おかげで、ほんの一瞬だったけれど、奇跡的に、大阪近鉄の幻影をみることができた。
感動した。
でも、もうこれで終わりだ。
落合の「野村監督、日本シリーズで会いましょう」も実現しなかった。
◆ ――楽天の4年間で何が印象に残りましたか
「今年がすべて。2位を決め、CS、第2ステージの権利を取ったとき」
――「野村の考え」はチームに浸透しましたか
「まるっきり。すきを突く、空気を読む。こういうビッグゲームで力の差が出た。自分の力のなさ。怠けたつけだな。日ごろの教育が大事としみじみ感じた」
――未練はありますか
「やり残したことはいっぱい。晴れ晴れしい気持ちはない」
――来季の楽天はどうでしょう
「おれは関係ない。次の監督に託す。余計なこと言ったら失礼。ネット裏から楽天の変貌ぶりを見ていきます。どう変わっていくかやな」
◆野村監督は「ネット裏から楽天の変貌ぶりを見ていく」といっているが、わたしは、いよいよ、今度こそ完全に「さらばプロ野球」だ。
ブロ野球とも別れ、レオンとも別れ、みなみとも別れ、いろいろ別れ、おお、ドンドン「別れ」がつづいている。
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