◆少し前、きょうは1/8を記述することができた……と書いたことがある。
1/5……1/10……。
ずっとこういう日がつづいている。
きょうは3/6。
ノルマの50%達成だから、まずまずで、その1/3が、教育実習生 武井さんの授業参観と授業批評会だ。
下記に、その記録の一部をアップする。
◆武井教育実習生の研究授業を参観。
1校時 2年4組(32名)
単元名 明治維新
本時の題材名 新政府の成立
◆武井教育実習生が、懸命に「黒板に向かってしゃべらない」という努力をしていることが、よく伝わってきたし、その目標が、ほぼ完璧に達成されていた。
下手な俳優は、親が息子の首根っこを押さえ「この親不孝者が!」とぶつ場面で、「セリフ」と「ぶつしぐさ」を同時にやってしまうが、上手な俳優はセリフのあと、そのセリフにこめられている幾種類かの思いをこめて、きっちりとぶつ演技をするといわれる。(この情報は、近時、どこからか得たのだが、もう出所を忘れてしまった。)
板書事項を指して語る場面もこれに似ている。
きっちりと「指し」つつ、生徒と目を合わせ、きっちりと「語る」。
きょうの武井実習生は、これが出来ていた。
感心、いや、感動に近い気持ちで眺めた。
武井実習生には、やや失礼な言い方になってしまうけれど、「黒板に向かってしゃべらない」たったこれだけの努力で、瞬間、瞬間に限定しての話だが、黒帯のプロ教師のように見えた。
◆指示・発問・語りのリズムもいい。
ただし、そのリズムを重視したために、班や個人作業の達成状況の確認が、やや形式的に流れてしまった。
◆生徒への説明の過程で、重要部分や重要単語を押さえて、一斉音読させる場面について。
(1)これは本校で重視している手法であり、また、武井実習生の指導者である佐藤公一研修主任が得意とする手法であるが、それをよくマスターしている。
(2)本校の教師がその手法を取り入れている授業ではなく、実習生がその手法を取り入れている授業を見て、ポイント音読の学習効果の高さを再確認した。
(3)欲をいえば、国語教師からすると、「住居」を生徒が「ジュウイ」と読む場面があった。
ここは、正しい読み方を教えた上で、一斉音読させ、さらに「念のために」と、もう一度、一斉音読させてほしい場面だった。(社国連携)
(4)これは本校の課題だが、生徒が一斉音読と個人音読の区別ができていない。
個人で音読の指名を受けたときは、1人で学級全体に聞こえるように読むのだというギアの切り替えが必要で、このことの指導が今後の課題。
◆次に課題(=代案)を列挙する。
(1)逆接ではない、中止法の「が」は、指示場面では使わない。
×「教科書には~が書いてあるんですが、~ページを開きましょう」→「教科書には~が書いてあります。~ページを開きましょう」
(2)①発問をして、②個人指名をして、③解答させて、④「はい、正解」とやるケースで、①発問が全体のものになっていない。③④「解答」が全体のものになっていない。④正解の生徒に対して「がんばりの認め方」がワンパターン。
わたしは、youメッセージとiメッセージを使い分けて、がんばりを認めるようにしている。
(3)上記の解答場面について。
問題が3つのテーマごとに小問がいくつかあるという構成なのだから、わたしだったら、テーマごとに「全問正解した人?」「4問正解した人」とやって、達成状況をチェックする。(時間の関係もあるから、全テーマについて、やる必要はない。)
(4)授業はいくつかの段落で構成されている。
新しい段落に移るときに、前段階をまとめ、次段階の目標を提示し、さあ、ここから新しいステージへいくんだという意識づけ、切り替えが必要。
合わせ技として、机を整とんさせたり、姿勢を正したり……という手法もある。
(5)作業させるとき、当然、時間を指定する。
このとき、教師が一方的に「2分」とやるのではなく、生徒自身に「自分だったら何分でできるだろう?」「先生は何分っていうんだろう?」と考えさせる、一瞬の間が必要だ。
(6)筆順がまちがっている漢字がある。国語教師として、構造的責任を感じてしまうm(_ _)m。
もちろん、プロ野球のピッチャーでいうと、9回完投というふうに、50分完投というわけにはいかなかったが、テレビドラマを撮るときのように、カット、カットでやると、いいドラマになるという授業だった。
わたしが塾経営者で、その「ドラマ」を見せられたら、即、武井さんと契約するかもしれない(^O^)。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます