職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

「こんがらがり」を一身に受けとめ、「あちら側」に向けて、ひとつの方向付けをしなければいけない立場

2008-03-29 11:47:34 | Weblog
◆前回、このページで、教職員の解散会で「旧年度側(こちら側)」と「新年度側(あちら側)」の話をした……と書いたが、ここ、しばらくは、この「こちら側」と「あちら側」が、入り乱れる……こんがらがる……ある意味で、どさくさ……ドタバタの期間だ。
 しかし、こうして、入れ乱れ、こんがらがりながらも、なにもかもが、ある1点に向かって流れていって、もう、その流れには、だれも抗することはできないという、運命的なものを感じる期間でもある。

 その「運命」の河の流れに身をまかせ、感傷にひたるという側面では、わたしは、むしろ大好きな「季節」だ。
 もう少し正確にいうなら、流れに身をまかせて、感傷にひたっていられるうちは、大好きな季節だったが、その「こんがらがり」を一身に受けとめ、「あちら側」に向けて、ひとつの方向付け(人事異動に伴う組織編成の作業)をしなければいけない立場になってからは、実に苦痛な「季節」になった。

◆もっと別なことを書くつもりでキーボードを打ちはじめたのだが、(確か、この時期はなかなかHPの更新ができない……というような内容だったと思うが)、ついでだから、「大好きな季節」または「苦痛な季節」についてつづけることする。

 昨年の今時分の記述をひっくりかえしたら、次のような記述が出てきた。
 これは「大好きな季節」の側面だ。

 2007/3/30(金)
 18年度末の定期異動で転出する教職員はきょうが最後の勤務だ。
 前田Tを見送る。
 松坂Tを見送る。
 中野Tを見送る。
 四戸教頭Tを見送る。
 最後の荷物をさげて遠ざかっていく姿を見ていると、ツーンとくる。
 きのうが最後の勤務になった古館Tが「食べてください」と置いていったクッキーを昼食代わりにたべたら、またツーンと来た。
 これが人生だ。
 わたしもまた新しい旅に出ようと思う。

◆ついでのついでに、もうひとつ。
 これは、昨年の始業式の式辞の冒頭だが、これも、「大好きな季節」の側面が、色濃く漂っている。

 〈昨年の始業式・式辞の冒頭〉
 新2年生への進級、おめでとう。
 新3年生への進級、おめでとう。
 平成19年度、南中生として、大きく、強く育ってくれことを心から願っています。

 これまでの学級がなくなる。
 お世話になった先生がいなくなる。
 自分の教室の場所が変わる。
 さびしいといえば、さびしいのですが、自分とつながっていたものから離れ、ひとりになることによって、自分というもののかたちがはっきりと、鮮明に見える、そういう大切な時期でもあります。

 みなさんには、今、その「ひとり」になって、自分のかたちをはっきりさせて、そのうえで、1年後の、ちょうど今頃、自分がどんなふうになっているだろうか?……と想像してみてください。
 新3年生のみなさんは、……(後略)

◆子どもたちにとっては、学校にやってくると「ここはもうあなたの教室ではありません。あなたの学級は別の階の……」と、さびしさとドキドキとが入りまじった日だ。
 これは、大人も同じだ^^;
 自分にとって決まっていた基本的な生活パターンや人間関係が、グシャグシャになる。
 グジャグジャになるから、さびしいし、たいへん不安定になるわけだが、逆に決まったパターンで暮らしているときには見えなかったものが、突然、見えるようになる。
 ある意味で魅力的な日だ。
 しかし、仕事となると、結構、つらいものがある。

◆あす(3/29 土)、あさって(3/30 日)は、ま、この、さびしさと、ドキドキと、つらさとを内包しつつ、新しい世界でバリバリとやっていけるように、自分の魂を方向づける、孤独の、ミニキャンプを張るつもりだ。

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