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万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

民主党の中国シフトの改革は改悪か?

2009年12月24日 15時49分06秒 | アジア
炎上?おとり? 中国共産党版ツイッター、2時間で閉鎖(朝日新聞) - goo ニュース
 民主党政権が誕生して以来、政策決定のプロセスから外交・安全保障問題に至るまで、中国シフトが目立つようになりました。その中国はと申しますと、本日も、中国共産党版ツイッターが二時間で閉鎖されたことに加えて、一党独裁体制からの脱却を唱えた「08憲章」の起草者に重刑判決が下される見通しが報じらています。

 野党時代から、民主党は、”改革”や”新しい政治”を有権者に訴えてきました。しかしながら、それが、共産化や社会主義化を意味するならば、日本国の政治が目指すべき方向であるはずもありません。共産化すると言うことは、現在、中国大陸で起きているように、国民が統治制度について自由に意見したり、より民主化された方向に改革する道が封じられることになるからです。つまり、一旦、”改革”や”新しい政治”なるものが実現すると、以後、他者が”改革”や”新しい政治”を志すことは許されなくなるのです。国民の多くは、民主党の中国への接近が、民主的な多党制の破壊や言論統制の容認に至るのではないかと疑っているのです。

 民主党、特に、小沢幹事長の政策手法は、ライバルとなる相手を徹底的に排除する闘争モードであり、これは、暴力革命で政権を握った共産党の闘争路線と独裁体質に通じるものがあります。中国のように、国民が、権力者からの迫害を恐れるようになっては、民主党政権による”改革”は”改悪”と言わざるを得ないのではないでしょうか。

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コメント (8)
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