中国・EU会談 「元高圧力は不公平」 温首相、異例の“米批判”(産経新聞) - goo ニュース
EUと中国との会談では、終始中国側の頑迷な態度が目立ったそうですが、元高圧力に対する拒否は、その最たるものです。とは言うものの、温首相の発言をよく読むと、元安政策への対抗措置として、関税率を上げることを容認しているとも受け取れるのです。
報道では、温首相の発言の”元高圧力は不公平”という部分だけが強調されていますが、その前に、”保護貿易主義で臨む一方で”という言葉が付いています。この前節こそ重要です。何故ならば、不公平の原因は、保護主義と元高圧力との同時要求にあると主張していることになり、これを反対から解釈すれば、保護主義だけなら不公平ではないと述べていることになるからです。この発言は、温首相が、自由貿易体制にあっては、元安維持のための一方的な管理為替政策が、フェアな競争条件の観点からすれば、不公平であると認識していたことを、図らずも示しているのです。
温首相の発言のお陰で、各国政府は、中国の元安政策を認める一方で、中国製品に対して、事実上の”対抗関税”をかけるという政策を、公然と追求できるようになったと言えるかもしれません。もしかしますと、中国が、頑なに元高要求を受け入れないとしますと、関税率のアップは、残された数少ない対抗手段の一つなのかもしれないのですから。
よろしければ、クリックをお願い申し上げます。

にほんブログ村
EUと中国との会談では、終始中国側の頑迷な態度が目立ったそうですが、元高圧力に対する拒否は、その最たるものです。とは言うものの、温首相の発言をよく読むと、元安政策への対抗措置として、関税率を上げることを容認しているとも受け取れるのです。
報道では、温首相の発言の”元高圧力は不公平”という部分だけが強調されていますが、その前に、”保護貿易主義で臨む一方で”という言葉が付いています。この前節こそ重要です。何故ならば、不公平の原因は、保護主義と元高圧力との同時要求にあると主張していることになり、これを反対から解釈すれば、保護主義だけなら不公平ではないと述べていることになるからです。この発言は、温首相が、自由貿易体制にあっては、元安維持のための一方的な管理為替政策が、フェアな競争条件の観点からすれば、不公平であると認識していたことを、図らずも示しているのです。
温首相の発言のお陰で、各国政府は、中国の元安政策を認める一方で、中国製品に対して、事実上の”対抗関税”をかけるという政策を、公然と追求できるようになったと言えるかもしれません。もしかしますと、中国が、頑なに元高要求を受け入れないとしますと、関税率のアップは、残された数少ない対抗手段の一つなのかもしれないのですから。
よろしければ、クリックをお願い申し上げます。

にほんブログ村