goo blog サービス終了のお知らせ 

万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

自国の政府に”瀬戸際作戦”を使う社民党

2009年12月03日 17時41分34秒 | 日本政治
辺野古移設なら連立政権離脱も 福島・社民党首が表明(朝日新聞) - goo ニュース
 決裂寸前まで相手方を追い詰めて、自己の主張を通そうとする手法は、瀬戸際作戦と呼ばれています。この方法は、国際社会から北朝鮮がしばしば非難されているように脅迫に近く、あまり誉められたものではありません。

 ところで、社民党は、辺野古移設を断念しなければ、連立政権から離脱する旨を表明したようです。この行動もまた、典型的な瀬戸際作戦であり、弱い立場にありながら離脱を仄めかすことで、民主党政権に揺さぶりをかけていることになります。しかも、社民党の要求の対象は、連立相手の民主党のみならず、日本国と国民の命運にも深くかかわる安全保障上の政策決定ですので、いわば、日本国を脅していると採ることもできるのです。

 本来、敵対関係にある外国政府がとる手法を、国内の政党が自国の政府に対して用いることは、どこかおかしいと言わざるを得ません。安全保障問題については、党利党略に翻弄されてはならないと思うのです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。

にほんブログ村 政治ブログへ
にほんブログ村

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする