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万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

民主党中国接近は国民の不幸

2009年12月13日 15時28分21秒 | アジア
民主党訪中団 好感と警戒 中国、規模に驚き 「蜜月始まり」否定(産経新聞) - goo ニュース
 多くの人々は、自由に発言し、自分の意見を述べられる社会を当たり前と考えているかもしれません。しかしながら、言論や表現の自由が広く保障されるようになったのは、近代に至ってのことであり、現在でも、この当然のことが実現していない国があります。そうして、民主党政権が、急接近をしつつある中国もまた、こうした不自由な国の一つなのです。

 チベットや東トルキスタンで繰り返されている中国政府による弾圧と虐殺を知れば、誰もが、中国政府が異民族に対して友好的であり、異文化を大事にするとは思わないはずです。台湾からも、中国からの有形無形の圧力や内政干渉があることが、幾度となく報じられてきました。民主党政権が、中国に近づけば近づくほどに、日本国もまた、この中国リスクに晒されることになるのは疑いえないことです。鳩山首相は、中国の民主化を訴えたそうですが、それは、”友愛”の言葉と同じように、空ろに響くだけになるかもしれません。

 日本国民の多くは、自国が、中国のような人民統制の強権体制に変えられることを望んではいないはずです。本日の新聞にも、中国において、勇気をもって「08憲章」の改革案を起草した活動家が、検察当局から起訴されるというニュースが掲載されていました。自国を良くしようと発言すれば、弾圧を受けるのが中国の体制の本質であるならば、民主党の中国シフトは、国民を不幸の淵に引きずりこむことになるのではないでしょうか。 

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コメント (6)
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