虫狩り

※今回はかなり虫（Gの字）の話題を掘り下げています。
その手の話題が苦手な方はこれ以降の閲覧をご遠慮ください。


先日は夜雨が降っていたせいか、珍客Gの字が家に入ってきた。
毎回相手にして狭い部屋の中をドッタンバッタンやるのもいい加減に
どうかと思ったので、やつの行動を経験等からある程度推測できないもの
かと考えるに至る。
いわゆる狩人の思考というやつだ。まったく余談ながら『山賊ダイアリー』
面白いです。

ともあれ、まずはやつの外部情報の感知器官は主に三つ。
複眼（目）、触角、尾毛でそれぞれが映像（明暗）、匂い、温度、距離、
振動を検知する。
複眼で奴らがどう見えているか、そんな高度に哲学的な問題はこの際
どうでも良く、問題はどれくらいの範囲で、どれくらいの解像度で、
どれくらいの速度に反応できるかである。
ざっとこれまで相手にした限り、視野は広く、それなりの明暗分解能は
あり、反応速度は案外そこそこという評価である。

触覚で検知するであろう匂いや温度などはこちらが狩りを行う上では
そこまで重要な情報ではないので、ここでは特に追求する必要はなかろう。

そして尾毛（尻についている一対のトンガリ）で、これでかなり微細な
振動を検知するとか何とか。これも案外狩りの場では決定的にならない
印象なので、除外することにする。

それを踏まえた上で、実際の行動と照らし合わせ、それらの機能を
推し量ることができれば百戦危うからず。孔明の罠やり放題。

で、まず奴らは光と反対の方向に逃げる。厳密に言うと、動きのあるもの
から遠ざかろうとする際に、暗くて動きのない場所を優先的に選択する。
視野は相当に広く、人間の感覚程度の“背後”は彼らにとって目の端
にすらならない。まるでエスパーのようにこちらの行動に対して敏感に
反応するように見えるが、実際にこちらの動きは見えているのである。
視点に対して垂直にノーモーションの攻撃を加える事が可能であれば、
勝率10割も夢ではないが、正対した状態で試合開始などという事は
まず起こり得ないので、全く現実的ではない。
となると、考え得るのが『闇討ち』であるが、これは比較的現実的である。
実際夜の路上における勝率が非常に高く、相手もそこまで反応できて
いないように感じる。後は狩人のスペック（明かりを点けた状態で発見
→明かりを消す→目が慣れるまでに時間がかかる）をいかに上げるか。
人間の目も暗闇には滅法弱いのだ。

その他に奴らには少なくとも『平常モード』と『探索モード』と
『緊急モード』の3系統以上が存在しており、特定の状況下でスイッチが
入ると思われる。
平常モードはかなり細やかな対応が可能なようで、主に視覚や振動などの
感覚的な意識に多くを向けている感がある。
探索モードは何かを探していたり、実際にものを食べている状態で、
感覚がほぼ触角に行っているためか、ハッキリ言って隙だらけである。
狙う事が出来るとすれば間違いなくここである。
最後の緊急モードは、外敵を察知した際にとる行動で、行動のルールが
かなり最低限化され、感覚自体も大雑把になっているっぽい。
つまり、前述の感覚器官の性能を数段階下げ、足の動き（逃げ足）に
全力を注ぐという算段である。
この時のやつらは、“ひっくり返って起きられない”とか“人に向
かっていく”とか、普段は有り得ない行動を取り、正直予測がつかないが、
行動のルールもかなり単調になるので、うまく行動を把握すれば
後はバッティングセンターの球を打つような状態になろう。

こうして知ってる事を挙げてみても、中々に手ごわい相手であるが、
案外に行動は単純であると見たので、何とかなりそうな予感。

弱り目に

最近寝不足にもかかわらず、目覚ましが鳴る前に起きる事ばかり。
先日などは悪夢を見た挙句、起きたのが5時。寝たの2時過ぎなのに。

眠いと頭が回らず、思考も記憶もできないので、ただ手を動かすだけの
適当なマシーンに成り下がる。仕事に限らず、趣味の領域でも絵等、後に
形として残るものは、その疲労の爪痕が実に生々しく確認できる。
普通の状態ではやるはずなかろうというような事が、割と普通に起こる。

漫画でよくある、手や足が逆であるとか、指が六本というようなアレは
正にそれ。こういった状態に陥らなくするためのパラメータは一体
何なのだろう。精神力？注意力？体力？　…どれもないなあ。

夏の足音

朝の出勤の道すがら、ヘロヘロになっているオオスズメバチを見かけ、
夏が近いことを感じる。観察するいい機会かとも思ったが、さすがに
捕まえる気にはなれず、そのまま出社する。
だってアイツ、普通に大人の小指くらいの大きさなのだもの。無理無理。

先週の休日には、結構な暑さにアイスを求めたり、年を経るごとに薄く
なっていく夏に対しての実感をわずかに得たりもした。
今年は節電等の関係で、クーラー回すのにも一考の余地ありか、と
ぼんやり考える。

充電技術

両親から誕生日祝いのメールが来ていたが、携帯の充電が切れたりなんや
かんやで日付が変わる寸前に返信したという、不孝者のゑのです。
朝見たときはバッテリー残量最大だったのに、そろそろ替え時でしょうか。

それにしても、小型化や高機能、多機能化がすごい速さで進んでいるにも
かかわらず、未だにバッテリーの性能は上がっていないどころか、結局
高機能化のあおりで電力消費が大きくなり、使える時間が短くなってすら
いるという点はどうにかならないものかと思う次第です。

既存の方式ではもう頭打ちで、何かしらの革命的な技術を用いないと
壁を打ち破れないのだろうとは何となく察しがつくのだけど、ともかく
研究している方々には是非とも頑張って頂きたいと願ってやみません。

ゲームの外

お馴染みのトランプのゲーム『ババ抜き』であるが、英語では『Old maid』
というらしい。有り体に訳すと『行き遅れ』『売れ残り』という、何とも
アレな話であるが、ゲームの進行とマッチしていて実に良く出来た
ネーミングだと感心を禁じ得ない。

カードのつがいがどんどん抜けて（結婚して）いく中、ジョーカーを
どうぞどうぞとばかりに押し付けようとする様は、平均年齢が30半ばを
超えた面子の合コンを彷彿とさせる。出たことないけど。
周囲が一抜け二抜けしていき、最後にジョーカーを手にした人はつまり、
それと人生を共にするという結末である。何ともGAMEOVERだ。

この辺の話をリアルババ抜きと題して、うだつの上がらない30半ばの
男数人が毎回参加する合コンに、やはり毎回参加している見るからに
アレな妙齢の女性…。会を重ねる毎に、男は一人また一人と彼女を見つけて
抜けていく中、いつまでたっても居なくならないその女性と、いつまで
たっても抜けられない主人公…。　　そして最後には…。
という筋書きが（藤子A先生の絵で）浮かんでくる。

現状と嫌になるほどの一致が見られるものの、そもそもぼくにはカードが
配られてすらいないのだ。ゆえにジョーカーを引く事もない。
そのような、33歳になったばかりの夜のひととき。

休日の風景

色々買おうと出向いた先で、先日に言っていた服を買おうと思ったら
やたらと行列が出来ていて、辟易して逃げ帰ったゑのです。
繁華街の服屋が（その他の地域に比べて）混むのは、デートなどで廻る
店として無難かつ定番だからなのではないかとふと思った次第です。
買うにあたって、別段相談の必要もないものを何故わざわざ…などと
思ってはいけない。なればこそのこの立ち位置よ。

それとは別に行ったおもちゃ売り場のレジで、中学生くらいの少年が、
大物のフィギュアをやおら数箱並べて、大人顔負けの買いっぷりをしている
のを見かけ、一瞬目を疑うが、しばらく考えてゲームを数本まとめ買い
しているのと大差ないと気付き、胸をなでおろす。
それでもまとめ買いできる経済力と、置き場所があるだろう時点で相当
裕福な少年なのだろうとは思う。箱物のフィギュアをこれでもかという
くらいに振って、吟味の上買うか買わないかという人に比べると、その
思い切りの良さは貴族的とさえ言えよう。

LED電球の、思いのほか高い値段に尻込みしている、どこぞのしがない
サラリーマンとは大違いである。

休息

平日の疲れか、ほぼ一日中寝てました。とりあえず頭を使うことが多いと
疲労度が爆発的に上がるようです。

疲れて寝ているとはいえ、眠り自体は浅いようで、色々と変な夢を見ました。
上司にマジ切れされるものから、昔に会った人が変なことになっていたり
するものまで、多種多様。
それにしても、このやる気の上がらないっぷりは何とかしたい。

よれる襟首

暑くなってきました。

それと関係のある事かは置いといて、平日を過ごすだけの服（Tシャツ）が
足りていなかった事に、ここに来てようやく気付いたゑのです。
洗濯が楽になったのは、暖かくなって着る服が減ったからではなかった。

ともあれ、次の休日にやや多めに買い足そうと思った次第です。

職人の味

野菜生活というジュースの『沖縄シークワーサーミックス』が美味い。
前にも書いたやつと同じシリーズで、相変わらずの季節限定であるものの、
やはり人気があったのか、これまでにも何回か出ていたのを見た。

名前の通り、野菜ジュースなのだけど、特筆すべきは野菜が入っている
ことに気がつかないくらい普通のジュースっぽい所で、個人的にここまで
完成度の高いものを他に知らない。多分子供でも余裕で飲めるレベル。
素材のチョイスというか、ブレンド具合とかがきっと絶妙なのだろう。

飲み物に限らず、色々なもののブレンドを担当する人に敬意を表して
やまない。絵の具だったり、樹脂だったり、金属だったり、絶妙の混合
具合で成り立っているものが世の中にどれほど多いかを考えると、彼らの
存在の何と大きなことか。

蛍火

家に帰ると、風呂場の電球が切れていた。安家賃の蛸壺アパートなので
風呂に窓などなく、電気がなければ終日暗いままである。

それにしても、この電球の寿命の短さよ。前に入れ替えたのは多分数ヶ月
くらい前なのに、もう切れてしまった感が非常に強い。
そして毎度深夜に電球を求めてコンビニに行くわけである。これはつらい。
LED電球とかだったらもう少しは長持ちするのだろうか。
多少光量が落ちても、買い換えるスパンが長くなるなら入れ替えたい。

どうせ暗い洗面所でする身だしなみも、寝癖を取って鼻毛を気にする程度
なのだから。