精神修練

現在トップ絵制作中です。今しばらくお待ちください。
と、そんなトップ絵に建物が出てくるのですが、ご存知の通りゑのは
そいつ（≒正確なパースと位置関係）が実に苦手です。
いっその事今からでもメタセコイアを手に入れ、ある程度の使い方を
習得し、ついでに簡単な人体も作成して、それらを用いてアタリを付ける
のが最適な方法ではないかと思ったのですが、何事も修行だと思い、
そのまま続けています。意地と時間が頼みの、実に精神論でございます。

しかし、ふと考えてみるとそういった精神論は、上達を目的にした場合に
おいても邪魔なだけなのではないかと。非常に極端な例えで言うと、
人間は便利な道具の発明と普及によって動物的な機能を低下、もしくは
退化していくのが宿命であり、それら便利な道具を（使用できる環境に
ありながら）放棄することは、ほとんど宗教の世界と言え、完全に観念の
世界であると言えましょう。仮にそれが力を発揮する場面があったとしたら
『根性』がものを言う場面と同じく、イザという時くらいで、プロならば
まだしも趣味でやっている人間にはあまり縁のない領域と思う次第です。

ともあれ、最終的に違和感なく絵が出来上がれば全てにおいて問題無い
のですが、宿命的な退化…この語が何ともいけ好かない。
（“個人的にいけ好かないと思う物事は、往々にして正しい事である法則”）