ゑの巣

ここでは管理人個人の日々の妄言、妄想、創作などを世に晒しています。ごゆるりと。

鳴く鹿の

2006年12月03日 23時55分56秒 | 絵関係
両親が奈良に旅行に来たと言うので、顔見せ(親孝行)がてら奈良に行きました。

大阪から奈良までは大体一時間くらいで、東京で言えば八王子‐東京間のような
感覚なのですが、関西に移り住んでから四年。今日までに奈良に行った事は
たったの一度きりでした。ちなみに親と奈良へ行くのは16年ぶりくらいです。

さておき、冬の奈良は初めてだったのですが、やはりと言うか当然と言うか、
いつもの風景でした。親もそう言ってました。何でも父親が学生の頃よく利用
した宿もまだ原型を留めていたそうです。(宿として機能しているかは不明)

そこの前を通ると、決まって父親がそこの宿の床の傾き具合について語りだし、
今回も普通に喋っていました。さすが時を止めた町、奈良と言うべきでしょうか。

それにしても、百年単位の時間がそっくり止まっているのではないかと
本当に感じさせてくれます。本当に変わってないんです。
中学生の時分に見た草木のレベルでのこっていました。思うにここに来る人たちは
残された思い出を探しに来ているのではないか、と。

で、寺に行き、仏像を鑑賞(信仰が無いので拝みません)していたら、季節外れの
修学旅行生の一団が押し寄せる。途端に視線が仏像から女子高生に移る。
多分地方の高校二年生辺りと思われる女の子を見つつ、ガイドの説明に
影から父親と二人で駄目出しをした後、寒くなったのでお堂を出た。

普通に高校生相手に仏像の図像学的解説をしてもつまらないの一言だと思うの
ですよ。それを聞いて感銘を受けるのはただの仏像マニアでしょうに。
せめて何の為にこれだけの物を作る必要があったのか、という所から説明しなけりゃ
いけないと思うのですよ。あ、ちなみにぼくは仏像マニアでしたが。

今回の絵ですが、お馴染みの組み合わせ『鹿と女子高生』です。
分かりづらいですが鹿せんべいもちゃんと持っています。
冬なので鹿の毛は地味で、角も切られています。女の子も地味です。

奈良公園内にて嬌声が聞こえたなら、そこには大抵修学旅行中の女の子が
いるといっても良いでしょう。

鹿は猛獣です。そして(奈良公園内では)天然記念物でもあることを
忘れてはなりません。
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