基本的筋力

家に籠っている割にテレビは全く見ていなかったので、梅雨がどうなったのか
とか、海の日とか体育の日がどうのとかそういう話はまるで知らずにいた今日この頃。
大体いつも祝日かどうか疑わしい日はスマホのカレンダーアプリで確認しているので、
多少祝日が変動してもどうということは無いのである。
そしてそれはそれとして、職場において長らく会議などをやっていなかった関係からか、
文字を書く能力がかなり鈍っていることが判明し、愕然とする。
歩く筋肉と自転車を漕ぐ筋肉が別であるように、絵を描く筋肉と字を書く筋肉は
別物で、書くべき文字は浮かぶものの、手がそれに追いつかず、しかも力加減を忘れかけて
いるために、巷でよく言うミミズののたくったような字にしかならないという体たらく。

後から確認できるようにと書いているのに、判読不能のものを書いてどうするのだ、と
やや自己嫌悪に陥りつつも、書いたばかりの自分のメモに注釈を添えるという無様な対応で
とりあえずその場を凌ぐ。
今こうして日記をつけているので、文や漢字が出てこないという最悪の事態は免れているが、
基本的なことだからといっても、しばらく怠けているとすぐに抜け落ちていくというのは
身に染みて理解できた。
往々にして体は所作を覚えていてくれているのであるが、それを行う力が伴わない。
こういうのは年のせいにしたくなるのだろうが、多分違う。