Side Steps' Today

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玉肌日記

2007年11月01日 | 玉肌日記
【大平温泉(山形)】
米沢八湯の一つ。これまでの数多くの温泉巡りの中で、最もアクセスにおいて困難、かつ不安、さらには恐怖を覚えた温泉。ほどんど看板等の方向指示もない田園風景の中を車で15分程度走行。そこから完全に車で山登り。これが20分程度あるが、車1台、しかも小型車のみ可という道をグイグイと登って行く。かなりな傾斜で、途中には落石の跡も多いことに加え、舗装もところどころで、恐怖なのはガードレールさえなく、その先は急斜面の断崖(転げ落ちたらしばらくは止まりそうにない)、さらに車一台分の道幅、というかなりスリリングな道を進む(4駆の方が精神的には安心か)が、普通の人であればここで断念してもまったく不思議ではない道を進んだ先の駐車場から、さらに徒歩20分。ここもかなり急な下り坂であって、行きでさえ、かなり下るのに労力を要するものの、登りともなればさらに苦痛。折角の入浴も、登る苦労で汗だくになって、水泡に帰すという具合なのだが、それもそのはず。山を車で登ってその頂上付近に駐車し、そこから山を下って到着ということであり、ともに共通なのは急坂ということ。その苦労をして入浴するが、山中の一軒宿にしてはかなり立派、かつ小奇麗にしており、なかなかなる好感。温泉は透明な中に白~茶色の湯の華が混じるという具合だが、温度はやや高めであまり長居はできず。泉質は含石膏-芒硝・硫化水素。しかし、こんな山奥に温泉、しかも温泉宿があるのはかなり奇異な感もあるが、目前には川有り、山有りと自然充分なる環境で一泊するのも一興ながら、再訪にはよほどの覚悟と体力が必要か。