Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

九州全線阿房列車(5)

2022年07月23日 | 畸観綺譚
九州全線阿房列車(5)
途中からの乗車数名あって0556指宿着。この時点で外は真っ暗にて景色など全く見えず。指宿で数名降りたのちは0602に次の山川で乗り換え。南下したせいか、やや湿度が増して気温も若干は上がったか。真っ暗の中4名が降車、ホーム先端から線路を渡って反対側に停車中の枕崎行きに乗り換える。地元の先行客がいたからよかったものの、もし一人なら真っ暗の中でどうやって乗り換えてよいか分からない状況になるところだった。0611山川発、一両編成。やっと乗客相応の編成数、暖房が効いていて人心地を回復するが、0623西大山で鉄ちゃんと思しき1名が下車。ここは「JR日本最南端の駅(北緯31度11分)」で有名な駅だが、まだ夜明け前で真っ暗の中、車で来たのか数名の鉄ちゃんあり。恐るべし。夜明けの薄明かりの中、開門岳がようやく見えはじめる。開門岳はその秀麗さから薩摩富士と言われるが、高木俊朗『知覧』での印象が強く、知覧から出撃した特攻隊員が機上から最期に眼にした山。高木俊朗は中高(大学も)の先輩の模様、そのために中学時代に本を貰って読んだ記憶があるが、当方も以前に屋久島に向かうYS11機上から眺めて「彼らにはこのように見えたのか」と思った記憶あり。枕崎線は単線無電化だが線路脇の草木が線路内に侵食すること著しく、それが車体に触れたり擦れる音が結構凄まじい。途中で乗車してきた学生らが着席するなり、窓のシェードを全て降ろす(万一の窓割れ被害防止?)のはこのためか。ここに限らないが、彼ら学生の上着には背中に学校名、さらには名前までもが大きく書かれている。鹿実(鹿児島実業)とか鹿水産(鹿児島水産)などだが、ここまでデカデカ表示されているなら下校中にワルさもできない宣伝効果かつ抑止力。
【写真】開門岳。薩摩富士と言われるだけにそのシンメトリックによって見る日本人のシンパシー炸裂。
この記事についてブログを書く
« 最近のミニマム・セット(2) | トップ | 九州全線阿房列車(6) »
最新の画像もっと見る

畸観綺譚」カテゴリの最新記事