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九州全線阿房列車(22)

2023年02月18日 | 畸観綺譚
九州全線阿房列車(22)
すぐの折り返しがあるかと思ったが時刻表を見間違えており、次は1419発(佐賀ゆき)しかない…。愕然とするが40分も所在なく佇むのもイマイチなため、1分間だけ迷った挙句、途中にある早稲田佐賀を見てみようと徒歩で唐津に戻ることを決心。Googleマップ上では2.5キロ30分所要とのことだが、この後は唐津からは1426発(伊万里ゆき)に絶対に乗らねばならぬ。気が焦るが徒歩で唐津駅を目指す。ここにきて陽気よろしく、しかも焦りから自ずと早歩きになってすぐに汗ダク。15分ほど歩いてまるで病院のような早稲田佐賀の寮の前をスルーして1410唐津駅に到着。駅ホームで風にあたってクールダウンするとちょうど1426(伊万里ゆき)が入線。これを逃すと2時間後まで伊万里ゆきがないので徒歩も必死だった。伊万里ゆきは需要がないのか1両編成で乗客は他に1人のみ。途中の山本駅から支線に入って1517伊万里着。伊万里での待ち時間は1時間と余裕があるために駅周辺を散策するが、なんといっても駅が異様。今回は乗車しないものの、ここで松浦鉄道に接続していて佐世保近いのだが、JR伊万里駅と松浦鉄道伊万里駅の間に伊万里大通りなる道が通っており、両駅間は空中通路で繋がっている。地上で道を横断しようにも横断歩道は遠くにしかなく、わざわざ敢えて不便に造られているような構造。この後に入った喫茶店主は「お役所が決めて伊万里で鉄道を分断させた」旨言っていたが、JRと松浦鉄道を再び一気通貫にはさせない、という強い分断の意思を感ずる。「かつては一気通貫に佐世保まで特急が走っていたが、今の伊万里は支線に成り下がって本線は有田に取られてしまった」とは喫茶店主の言だが、焼き物の街としての伊万里と有田の強い対抗意識を感じる。
【写真】伊万里駅前。写真中央の道路が駅を分断。左がJR、右が松浦鉄道ともに伊万里駅。
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