北海道全線阿房列車(33)
第六日目(木曜日)
北海道らしい曇天。本日の朝は余裕のある出立にて、0817普通(長万部行き)に乗車予定だが、早めに出ると函館駅付近を散策。これまで何度か函館は来たことがあるが、全て湯の川付近に宿泊していたため、有名なる函館朝市には行ったこともなかったのだが、今回は駅前宿泊ということで勇んで行くも、コロナ影響のためか8割方は閉店しており、ごく一部の営業のみ、当然に観光客も疎らなのだが、その分営業中の店頭からオバちゃんの強烈な呼び込みがかかる。ぐるっと一周すると青函連絡船摩周丸を眺めたのちに駅でコーヒーを一服。北海道にきてゆっくりコーヒーを飲むこともこれまで無く、これが初。そもそも駅にコーヒーショップがあり朝から開いているのは、函館のような大都市に限定される。早めに入線している0818普通に乗り込むと、向こう側のホームに非常にレトロな肌色と朱色のツートーンカラーのディーゼル車(キハ40 1798)が入ってくる。道南いさりび鉄道のようだが早速撮影に赴くと、これまた鉄ちゃんがわらわら湧いて出てきて撮影している。0817函館発、途中、曇天ながらも駒ヶ岳頂上に雲はかかっておらず、非常に綺麗にその姿が見える。昨日は数回通ったルートを抜けて0951森着。周囲は有名駅弁いか飯を購入しに改札を出ている模様だが、こちとらそれ以上に気になるのは昨日車窓から見えた海に立つ一本の石碑。ちょうど森駅のホーム函館ホーム先端から見えるが、碑名は「明治天皇御上陸地」。その天辺にはウミネコが2羽これも石像のように留まっている。ネット検索するに1881年北海道巡幸の際にここ森桟橋から上陸したとのこと。
【写真】函館駅に入線してきた道南いさりび鉄道のキハ40。「国鉄」感たっぷり。