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玉肌日記

2013年08月09日 | 玉肌日記
日光湯元温泉(栃木県日光市)
日光は全国有数の観光地ながら、温泉という観点ではメジャーなる鬼怒川を近隣に控え、泉質視点では奥日光に優れた温泉が数多くあるものの、今イチ知られていないのがここ湯元。私見では男体山以西では白濁の温泉を湧すること多く、金精峠を越えて群馬県ともなると白濁でなくなる印象なのだが、ここ湯元は当然に白濁。ちなみに今回入浴の温泉の場所は日光湯元温泉たる湯ノ湖からは結構離れており、中禅寺湖湖畔なのだが、混合泉ながらもここまで引泉しているとのこと。ご覧の通りの白濁で硫黄臭充分だが、phは6.7と比較的中性。しかし目に入ると後々に滲みる...。湯ノ湖はこれまたその名の通りで決して温泉の湖ではないが、そうとも思わせるほど、付近にいけば温泉臭ならぬ硫黄臭。閑話休題で湯元温泉に戻れば「湖畔の白濁湯」というケースは珍しく、これはまさに引泉している故なのだが、ちょっとした違和感ありで、白濁=山中の湯の印象を覆すもの。白濁泉、温泉情緒があることに加え、決して嫌いではないその硫黄臭もあり、一般的に人気は高いものの、その白濁の故に湯槽にある段差が見えず、入浴時はズボと思わぬ深みにハマり、退出時には段差に足をブツけるという具合なのだが、初めて入る者に対して浴槽構造を巧く示す妙案はないものか(特に天然石で造成した露天風呂)。一番懇切丁寧なるケースでは湯船の断面図、構造図が掲げられていることもあったのだが、これは判りやすいものの、情緒を損うが...。これからの高齢化社会、老人顧客が増えるなかで足元への配慮をつい考えてしまうのは当方も老境に差し掛かっているため、か。