Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

散財日記

2009年03月20日 | CD批評
Smooth Reunion「Cleaning Up the Business」
最近はまたAORや頽廃系プログレにハマっているが、前者での秀作なのががこれ。これもCD屋(愛顧なのは渋谷タワーレコード)のジャズコーナーにあったものからゲット。ちなみにタワーはなかなかチョイスがよろしく、そりゃハズレを掴まされることもあるが、アタリもそれなりに多く、セレクトバイヤーとしてはなかなかのセンスと思われ、なかなかに重宝。このユニットに関する情報はあまりに持ち合わせていないが、ざっと流して聴いた印象は、捨て曲が少なく、どの曲にもハッと思わせるようなフレーズやコード進行、そしてテンションがあり、良い意味でも悪い意味でも「ながら聴き」が出来ない作品。しかも一回聴いて「次にはこういうコード進行」と分かるような状態になっても、その新鮮みは減ずることなし。なかなかに音楽の美味しい部分、特にジャズ的要素を含んだテンション感が非常に適度で、心地よい刺激が継続で、とても賢明なプレイヤーとの印象。歌を含むが、インストなものもあり、これもその賢明感からいえば、スティーリー=ダン的と範疇されるのかもしれないが、そのものを超える部分もあり。グルーブ感はやや乏しいながらも、リズムを聴くというよりは、コードや上モノを聴くという感じか。なかなかに刺激的なのだが、それを難しそうにやっていないところがこれまた好感。Samuel Purdey「Musically Adrift (Remastered) 」とともに、最近のヘビーローテーションかつ、アタリ物。