Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

飛行機受難劇(8)

2024年08月10日 | 畸観綺譚
予期せぬ受難もあれば、予想とおりに受難が直撃することもある。いまだに良く分からないのがコードシェア便(共同運行便)の意義。これが起因のトラブルも多くあるようで、Webで「共同運行便」と検索すると国民生活センター「身近な消費者トラブルQ&A」がトップヒット! その状況が容易に推測される。そのQ&Aには「チケットを買って空港にいったがLCCのチケットであり、荷物の追加料金を請求された」というトラブルが記載されている。回答は「それはコードシェア便(共同運行便)というもので、事前に契約条件を確認してチケットを買いましょう」(=契約条件を良く読めよ)と全くにべも無く回答されている。さらに「メリットとしては、共同運航することで一つの航空会社で直接就航していない都市までの航空券が購入できるため、利用区間、航空会社ごとに別の航空券を探して購入する必要がないことが挙げられます」とあるが、航空会社側のメリット、つまり「その航空会社単体では航空券を販売する力が不足しているため、大手航空会社に販売を委託することで、消費者には割高に販売しているのです」というのが本音か? 消費者がこのメリットらしきものを享受しない国内線の場合、ガックリ感の要因は「LCCなのに割高な運賃を払っているかも…」ということに起因すると思われるが、スターフライヤー等の良い航空会社も実際には存在する一方で、予想とおりにガックリ感が残る会社も…。よい印象がないのは南方に行く際によくヒットしてしまうソ●シドエア(本社宮崎)。今回も定刻に出発、順調に飛行して予定時刻の15分前に着陸する素晴らしさだったが、その後に誘導路上で15分以上待機…。説明では「スポットが空かない」とのことだが、どうしても「LCCはそこで待っとけ!」(管制官)という待遇差を感じてしまう(ソラ●ドは恐らく正式にはLCCではない)。これがフルサービスの航空会社に乗っていれば、同じ状態に陥ってもそんな被虐的な気分にもならないのだろうとも思えば、この微妙な立ち位置(LCCほど激安ではない価格設定)の航空会社での共同運行は乗客に被虐感、損した感しか残らない非常に中途半端な設定。さらに、この航空会社が損しているのはコーポレートカラー。キレイで印象に残る色だが、ヨゴレが目立ちやすい色にてメンテが露骨に出てしまう。

RIMOWAスーツケース 内部加水分解

2024年08月04日 | 畸観綺譚
「衣類がザラついている!(怒」と家人からお叱りを受け、その衣類が入っていたスーツケースを確認するに、また出た…加水分解。加水分解にはこれまでベースケース(ギグバック)、そしてエフェクター(MXR)と煮え湯を飲まされてきただけあって相当免疫もできてきた。が、RIMOWAオマエもか…(嘆息)。とはいえ、かれこれ20年以上国内外への移動で酷使したRIMOWAのアルミ仕様Topas (トパーズ)なので、ここら辺でメンテも必要。数年前に京都の旅館からクロネコ宅急便で自宅まで送った際、相当手荒く扱われてカドが大きくベコと凹んだ(おそらく投げられてカドから落下した)ものをクロネコさんに修理いただいたのが最後のメンテだが、今度は自分でメンテするしかない。まず、両面テープで固定された内側のシートを全てバリバリと外す。すると、想定通りに加水分解の粉ワラワラと湧いてる…。外したシートは何回も洗って粉を落とす。また、アルミに貼りついた粉も落とす。一面にビッシリついた粉をどうやって落とすか悩むが、そもそもこの粉はどこから来たか。記憶はないがクッション性のある極薄ウレタンが敷き詰められていたのか? クッション効果の記憶がない程度なら、加水分解を見越してこんな構造にして欲しくない。が、すべてを取りきらないと、いずれ時間とともにワラワラと湧いてくるのは必至。剥離剤等の薬品も考えたが、目に留まったのはキッチンにある液体クレンザー。これを思い切り蓋内にダイレクトにブチ込み、ブラシで擦るとオモシロイように取れる!自ら天才と確信した瞬間…。白いクレンザー液が加水分解粉を剥がしてグレーになっていくのもまたカ・イ・カ・ン(快感)…完全なる加水分解への征服感!! キレイに取り切ってシャワーで洗い、陰干しで乾燥させたら内側シートを再び両面テープでシワなく貼ってみごと完成。完全な達成感だが、気力を使い果たしてその後はなにもヤル気が起きず。次はどんな加水分解に襲われるのか…。

台北楽器屋事情(1)

2024年08月03日 | 機材マニアック
ニューヨークの楽器屋事情に続いて台湾・台北編。ニューヨークでは東京のお茶の水とは規模こそ違えど、それとなく楽器屋街があったが台北ではみごとに分散。最初の訪問は金螞蟻楽器、日本語訳は「金のアリ楽器店」。「金のアリ」が店名になるほどバリューがあるのか日本的には全くわからないが、台湾のアキバたる忠孝新生駅から徒歩10分程度。外見は田舎の楽器屋(失礼)だが、中のベースコーナーを見て驚愕。かなりのベースが在庫されており、しかも多弦が多い。メーカーは韓国メーカーCort (コルト)が多いが、19,000(9.5万円)~36,000元(18万円)と結構なお値段。圧倒的な在庫はCortだが、衝撃なのはSadowskyとFodera。前者SadowskyはMertolineの5弦で115,300元(57.6万円)、Fodera(美国製=米国製)に至ってはなんと6弦と5弦が常備。6弦が23.1万元(116万円)、5弦で21万元(105万円)でともに「超低特価」とあるが、確かにちょっと安いかもしれない。6弦と5弦の価格スプレッドが11万円しかないのも意外だが、全般的に購買力を失っている円換算ではお安いという感覚は総じて全くなし。他にはWarwickやSpector、MusicManあたりが舶来品ベースで並んでいるが、エフェクタ関連は品数が少ない。BOSSとか日本製のペダルが多いと想像したが、なんと日本製は一つもなし。日本製を買うのなら日本に飛んで買うのかもしれない。小さい、かつなんでも置いてある楽器店のわりには内容が充実している。入店時に他の客はおらず、帳場台にいる店主と目が合うと「你好」と挨拶あり、こちらも返すと同胞と思った(思いの外、你好の発音がよかった?)のか、ベースを見ていると「ベースをお探しなんですね、こちらでよければ試奏してください」(想像での意訳)と中国語で言われ、風呂場によくある高さ20cmほどの小椅子を差し出される。これに座って弾くのか…?と衝撃を受けるも、その後に「店内の写真を撮っていいですか?」と英語で確認すると「あ、コイツ同胞やないんや」という目で「OK」と快諾。

↓店内のベースコーナーはこんな感じ。さらに奥にCort大量陳列コーナーも。


最近の萌え機材

2024年07月28日 | 機材マニアック
ベラ・フレック(BÉLA FLECK)のライブ@ブルーノート東京をYouTubeで見てから、どうしても脳裏から離れないのが、このイカしたチューナー。正直にいえばネットで検索しまっているが、どうしてもこのチューナーを発見できないので、「おそらくチューナー」というのが正しいが、演奏中に不定期にバックライトが灯いたり消えたりしているので、おそらくクリップチューナーと思われる。なんともイカしているのはステージ映えするその赤いハート型…とても欲しい…。もっとも革新的かつ技巧的なバンジョープレイヤー、とWikiにもあるが、その横にあるなにげない写真もまさに革新的で、このバンジョー、フツーのギターやベースのようなツノ(角)がある…。しかもそこをよく見てみれば、下のツノにはエレキ用のコントロール系、さらに上のツノにはギターシンセ(ローランドGR)と思しきコントローラーが見え、ピッキングしている手元にはエレキ用ハムバッカーそしてGR用のピックアップのようなものが見える!コレってエレキ・シンセバンジョー?もうスゴすぎて失禁しそうだが、これらってバンジョーという楽器が旧態かつそれが活躍する音楽も旧態な一方でテクノロジーは最新というギャップから来るのであろう。そして今回のこのチューナーも、いい年(66歳)したオッサン(失礼)がカワイイのをさりげなく(←コレ重要)付けていることによるのだろう。ちなみに片方の女性(アビゲイル・ウオッシュバーン)でベラの奥様。ここではバンジョーだが、他動画ではタップダンスをしながら歌っていて実に多彩なのだが、「歌ってタップして息切れるだろ、フツー」と思って年齢を見ると46歳…。ベラとは20歳の歳の差夫婦なのであった。いろいろ世の中、衝撃的なことが多すぎて、その情報量についていけません。で、肝心のチューナーですが、SWIFF(スウェウ)というメーカーからかなりポップなのが出ているのですが、なんだか精度悪そう…しかし見た目重視なのでだいたいのチューニングで良しとする!

【エレキ・シンセバンジョー?】


Side Steps YouTube 「Forerunner」

2024年07月27日 | SideSteps
2006年10月14日の吉祥寺シルバーエレファントでのライブ映像。音声はデジタルマルチトラックでレコーディングしたのを後日ミックスした内容です。毎回面倒な配線をして録音してくれたシルエレPA多田さんには本当に感謝感激、ありがとうございました。振り返ればこの時期は多忙で、9月に仙台の定禅寺ジャズフェス、その際に仙台のライブハウスでライブもある具合。その際、初めてSide Stepsを観る仙台のお客さまの会話「なにこれ、ヘビメタ!?」(同じ客席で観戦の親族による密告情報)と言わしめた伝説のライブがあり、その後に今回のライブです。Forerunnerはアルバム「Points of View」最終曲として収録されています。ライブはやけにラフな格好での演奏ですが、レコーディングのため演奏に全集中したかったのか(映像もこうやって残るのですが…)?。7拍子→6拍子→5拍子と変化する曲ですが、個人的に2:00と5:00部分が「ヒヤリ・ハッと」部分。2:00ではその後のソロバトルを控えてフト忘れていたエフェクタの調整を、5:00では背後で伊東さんがソロを終える合図出しに気づかず、なんだか終わりそうな空気を感じてギリギリ入れている(その後、田村リーダーが爆笑している?)部分です。なお、このドラムとキーボードのみになる部分、バスドラをドコドコ言わせている部分はオリジナルにはなく、ライブアレンジです。余談ながら、この回はアンコール前にドラム府川さんのお子さん誕生のお祝いのため、ステージ上でのプレゼント贈呈とともに、残る3メンバーで「こんにちは、赤ちゃん」(Side Steps強烈アレンジバージョン)を演奏。オリジナルは歌:梓みちよ、作詞:永六輔、作曲:中村八大にて作詞作曲者はW大黄金コンビです。当時は今と違ってオリジナル音源がなかなか見つからず、苦労して伊東さんのお父上からなんとか拝借した記憶がありますが、それを原型とどめぬほどアレンジ。元気なお子さんを祈念してのスラップ(チョッパー)ソロが失笑を買った記憶があります。部活で工作部長だった府川さんのお子さんへのプレゼントはレゴブロックでした。

Forerunner