こうじ神父今週の説教

日曜日の福音メッセージをお届けします。

復活徹夜祭(ルカ24:1-12)思い出し、復活のキリストに従って歩みなさい

2010-04-03 | Weblog
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こうじ神父
「今週の説教」
10/04/03(No.469)
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復活徹夜祭(ルカ24:1-12)思い出し、復活のキリストに従って歩みなさい
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主のご復活、おめでとうございます。中田神父が、みなさんと御復活を喜び合うのは、今年が最後になりました。もう、御復活の説教をみなさんにすることはないでしょうから、何か、最後にお役に立つことを話したいと思って今年の説教を考えてみました。

朗読は、週の初めの日の明け方早く、婦人たちが墓へ行く場面から始まります。墓を確かめますが、主イエスの遺体が見あたりませんでした。そこへ、輝く衣を着た二人の人がそばに現れます。そして、途方に暮れていた婦人たちに、イエスは復活なさったのだと伝えます。

復活を知らせるのですが、二人の人は同時に、「まだガリラヤにおられたころ、お話になったことを思い出しなさい」(24・6)と促します。イエスがご死去の直前に話されたこと、それは、「人の子は必ず、罪人の手に渡され、十字架につけられ、三日目に復活することになっている」(24・7)ということでした。

わたしは主の御使い二人と、婦人たちとの出会いの中で、2つ、皆さんに伝えようと思いました。それは同時に、わたしが、皆さんに言い残したい2つのことでもあります。1つは、「(イエスが)お話になったことを思い出しなさい」ということ、もう1つは、「罪人の手に渡され、十字架につけられ、三日目に復活することになっている」とのみことばで伝えようとしていることです。

1つ目の、「イエスがお話になったことを思い出しなさい」についてですが、「思い出しなさい」と言うからには、思い出すことができるくらい、繰り返し、確実に話してくれたことがあるはずです。イエスは、弟子たちだけでなく、婦人たちにも思い出してもらえるように、大切なことは残さず話してくださったということです。

もう1つは、「罪人の手に渡され、十字架につけられ、三日目に復活することになっている」とのみことばです。わたしはこのみことばは、2つに区別して考えるのがよいと思います。それは、「罪人の手に渡され、十字架につけられ」と、「三日目に復活する」とに分けて考えるということです。

「罪人の手に渡され、十字架につけられる」これは、イエスの命を奪おうとする人々のされるがままになっている状態です。もしここで、イエスに自由がなくなっていて、人々の奴隷になっていたのであれば、イエスは復活することはできなかったでしょう。事実はそうではなく、イエスは「罪人の手に渡され、十字架につけられる」あいだも、完全に自由であり、誰にも隷属していなかったのです。ですから、ご自分で「復活する」のです。

この2つを通してわたしが言いたいことはこうです。イエスは、特別な弟子たちだけでなく、婦人を含むすべての人に、話すべきことは十分話しておかれたのでした。わたしも、思い出せるくらいに、話すべきことは話したと思っています。あとは、「こんな場面では、中田神父はどんな決断をしただろうか。どんな態度を、求めていただろうか」そういうことを思い出してほしいと思います。

次に、イエスは「罪人の手に渡され、十字架につけられる」場面でさえも、自由を奪われるたり、誰かに隷属したりしていなかったのですから、わたしも、みなさんがどんな困難の中にあっても、自由を奪われない人であってほしいと思います。特に、イエスの復活を信じる教会家族は、悪に引きずり込もうとする誘惑の奴隷に決してなるべきではありません。きっぱりと、「わたしは命を狙われるような場面でも自由を失わなかったイエスを信じている。だから、あなたがたの誘惑には屈しない」そういう決意をもって、復活の主に従って歩んでほしいと思います。

「(イエスが)まだガリラヤにおられたころ、お話になったことを思い出しなさい。」中田神父がまだ馬込教会にいたころ、話していたことを思い出しなさい。少なくとも、前半の3年間については、皆さんの手元にある「取って食べなさい」という文庫本に、信仰生活で気づいて欲しいことを一言一句漏らさず書いています。ぜひ、思い出すために読み返してみてください。

イエスは今日復活し、「話したことを思い出しなさい」それと「罪に隷属することなく、復活の主を信じて生きる完全な自由を保ちなさい」と呼びかけています。命ある限り、この2つを維持して歩むなら、わたしたちはいつも、復活したキリストの証し人となれます。

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ちょっとひとやすみ
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▼聖金曜日、受難の典礼が夜7時から執り行われ、それが8時過ぎまで続いた。お茶を飲んで、お腹を少し温め、それから復活徹夜祭の説教を書いた。まだ、現時点でも「受難の主日から復活の主日までをまとめたパンフレット」にこだわっているからだ。
▼明日の午前中、うまくいけば復活の主日の説教ができあがる。すると、午後からパンフレットの作成に入ることができる。去年のパンフレットの利用者から、「文字が小さかったかな」という言葉を頂いたので、今年はそのことにもちょっと気を配ろうと思う。
▼そう言えば、今年の十字架の道行きで1つ発見があった。地域のいちばん端から、道行きをすることは話したと思うが、立ち止まる場所(第○留)はある信徒の手作りである。よくできているなぁと感心して眺めながら、わたしは道行きの祈りをリードしているから、ずいぶん気が散っているわけだが、面白い手書きの留を見つけた。
▼それは第六留である。現代語で作成された「道行き」には、「第六留 イエス、ベロニカより布を受け取る」というタイトルが付けられている。今年までの6年間、わたしはずっとそのつもりで見ていたのだが、よくよく見ると、微妙に違っていた。「ベロニカ」が、「ペロニカ」になっていたのである。
▼これは、以前メルマガ第327号に書いたのだが、"INRI"を"INORI"とすり替えた墓石に匹敵する面白い誤表記だと思った。ペロニカって、どんな女性だったのだろうか・・・。あまりからかっちゃいけないか。

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新企画今週の1枚
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第76回目。復活のローソク。毎年、某修道会からプレゼントで頂いています。
http://hanashi-no-mori.news-site.net/100403.jpg

詳細は、ホームページ:http://hanashi-no-mori.news-site.net/にて。

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‥次の説教は‥‥
復活の主日(日中)
(ヨハネ20:1-9)
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===-===-===-=== † 神に感謝 † ===-===-===-===-===
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