こうじ神父今週の説教

日曜日の福音メッセージをお届けします。

四旬節第4主日(ヨハネ3:14-21)真理を行う者は光の方に来る

2024-03-09 | Weblog
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こうじ神父
「今週の説教」
2024/3/10(No.1284)
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四旬節第4主日(ヨハネ3:14-21)
真理を行う者は光の方に来る
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黙想会お疲れさまでした。主任司祭の説教は目新しくないので、きっと忍耐して聞いたことでしょう。それだけでも四旬節の償いを積んだと思います。私たちは償いがあって、すばらしい復活を迎えられます。

今年の司祭マラソン大会に向けたトレーニングは、生活改善に大いに寄与しました。大会一週間後に長崎市の聖フランシスコ病院で人間ドックを受けましたが、これまでですと「減量なさってください。いくつもの数値が黄色信号です。もう少し減量なされば、すべて正常な範囲内に収まるでしょう。一にも二にも、減量です。」担当の先生から毎年同じことを聞かされて、嫌な思いをしていたのです。

今年は、大会までの二ヶ月間早歩きをしました。今流行の「速歩」です。これが功を奏して、検査の数値がほとんどすべて正常値に収まりました。毎年小言を聞かされていたドクターからも、「すばらしいです。続けて努力なさってください」と褒められまして、どや顔でした。

トレーニング中祈ることも続けました。冬の北西の風は、出かけるときは向かい風で、帰り道は追い風です。準備体操をして、気に掛けている先輩や信徒の方を思い浮かべながら風に向かって歩きます。

帰り道は、風に乗ってというのでしょうか。とても気持ちよく歩くことができます。風が背中を押し、富士薬品五島営業所まで来るとまず聖マリア病院屋上のマリア様が見えます。それから福江教会の鐘楼の屋根が見えます。戻るべき場所に戻っている、近づいていると感じます。

「悪を行う者は皆、光を憎み、その行いが明るみに出されるのを恐れて、光の方に来ないからである。」(3・20)まるでそれは、向かい風に向かって歩いているようなものです。真理から、イエス・キリストから離れようとすることは、文字通り闇雲に進んでいるのです。

反対にイエス・キリストの方に来ることは追い風の中で歩いているようです。「真理を行う者は光の方に来る。その行いが神に導かれてなされたということが、明らかになるために。」(3・21)この場合、光であるイエス・キリストの方に来るための追い風は、「聖霊」です。聖霊は私たちをより早く、より軽やかに光であるお方のもとに導きます。

「真理を行う者は光の方に来る。」イエスが「正しい行いだ」と言ってくださる行いを、人は自分の努力や能力で実行できるものでしょうか。私はできないと思います。真理を行い、光の方に来るためには、いつも追い風が、聖霊の助けが必要なのです。

たとえば、「日曜日だ。教会に行こう。」真理を行おうとしますが、行かない理由を見つけることもできます。「今日は眠いから行かない。」真理を行い、光の方に来るために、追い風が、聖霊の助けが必要です。「朝晩の祈りを続けて唱えよう。」真理を行おうとしているのに、向かい風を受けて挫折します。「家族の時間が合わないから、朝晩の祈りをするのは難しい。」

日々感じる風は、追い風よりも向かい風が多いでしょう。家族の中で、自分はこれだけ頑張っているのに、どうして家族みんなが光の方に近づこうとしないのだろうか。どうして自分だけなのだろうか。そもそも私は後で洗礼を受け、家族は生まれつきのカトリック信者なのに、どうしてこうも後ろ向きなのだろうか。逆風と向かい風の中で、挫折してしまいそうになるかも知れません。

中田神父も責任を感じています。主任司祭でありながら、そっと背中を押してあげる聖霊の体験を届けきれていない。「それだったら私にもできる。」追い風を感じさせるような、促しがうまくできていない。そのために、真理を追い求め、光の方に来る人が増えない。多く任されている今の私は、多くの責任を問われています。

ここにいる皆さんが黙想会に参加した人でしょう。光の方に来るための「追い風」「聖霊の力」を感じる二日間となっていたら幸いです。手応えとしては、聖霊の風を背中に受けて、光の方に近づいてくれる人に出会えた実感はあります。すぐには芽を出さなくても、来年・再来年と時間を追うごとにその輪が広がってほしいと願います。

どんな人にも、背中を押して真理を行わせてくれる聖霊の力が必要です。聖霊の働きが追い風となった時、真理を行い、光の方に来ることができるからです。「春一番」のように、聖霊は私たちを軽やかに光の方に近づけてくださいます。聖霊の照らしを願いましょう。

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‥次の説教は‥‥
四旬節第5主日(ヨハネ12:20-33)
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ちょっとひとやすみ
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▼今年は3月31日が復活祭。つまり4月14日が異動日。それから逆算すると2月中に「照会」があって、3月には「本辞令」が出たのだろう。長崎教区は相変わらず書面での辞令にこだわっていたが、去年から様変わりした。
▼去年は自分が該当していたわけだが、辞令を司祭に公表するのにもインターネットが使われた。教区のホームページに発表があり、時代が変わったのを感じたのだった。大司教様が変わっても人事異動の苦労は変わらないと思うが、小手先のことではなく何かが大きく動き出しているのかなと感じている。

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今週の1枚
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第891回目。黙想会の各講話のはじめに「聖書書名数え歌」を歌って始めた。

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† 神に感謝 †
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