こうじ神父今週の説教

日曜日の福音メッセージをお届けします。

待降節第1主日(マルコ13:33-37)典礼の意識的参加のために用意していなさい

2020-11-28 | Weblog
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(参考)実際の声を確かめながら読みたい方はこちらをクリック
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http://ss104313.stars.ne.jp/voice/201129.mp3
(音声ファイルは、MP3形式です。再生ソフトをを用意してください。)
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こうじ神父
「今週の説教」
2020/11/29(No.1092)
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待降節第1主日(マルコ13:33-37)
典礼の意識的参加のために用意していなさい
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【期間限定】YouTubeで説教を視聴できます。チャンネル登録歓迎します。
https://youtu.be/S38boBKl7OA
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「あなたがたに言うことは、すべての人に言うのだ。目を覚ましていなさい。」(13・37)待降節を迎えました。教会の暦は待降節から新しい一年が始まります。さらに言うとミサの福音朗読はABC三年周期になっていて、今年はマルコ福音書を主に朗読するB年です。「目を覚ましていなさい」という呼びかけを、新しいB年の典礼を始める糧にしましょう。

新型コロナウィルスの脅威はいまだに去りませんが、この状況で典礼を行いながら感じたことがあります。平戸地区内、他の小教区でも似たような問題が起こっています。それは私たちが「教会の公式の礼拝である典礼に、これまで意識的に参加できていなかった」ということです。

具体的に例を挙げましょう。ミサは、「入祭唱」から始まります。典礼にオルガンを十分使用できていた頃、入祭の儀はオルガン奏者が典礼聖歌を弾くことで始まりました。皆さんはそれに合わせて歌いさえすれば良かったわけです。

ところが今は、入祭唱を地区の典礼当番の人が読み上げて入祭の儀が始まります。どのタイミングで、皆さん唱えているでしょうか?規則には「どのタイミングで入祭唱を読み上げなさい」などというこまごましたことは書いてありません。それこそ、その担当者の思いやりとか、心がけが問われるわけです。

実際に、「あ~。このタイミングで入祭唱を唱えているということは、ミサが始まるきっかけを入祭唱が与えていることなどまったく頭に入ってないな」と勘ぐってしまう時があります。司祭の姿が見える頃にはもう唱え終わっている。それから間延びしたように司祭が入堂する。これでは、入祭唱の役割を果たしていません。

通常、「ミサ曲」と言われている「賛歌」の部分も、オルガン奏者が音を出してくれていた時はそれにただ従うだけでした。しかし今、オルガンを演奏しなくなって、「あわれみの賛歌」と呼ばれる「主よあわれみ給え」をどのタイミングで言うのか、意識しなければならなくなりました。その直後の「栄光の賛歌」は司祭が最初を唱えますが、皆さんは続きを祈祷書を見ないで言えるでしょうか?オルガンに合わせて歌っていた時、何とな~く歌で唱えていた。それを意識して唱えるのは大変だと初めて気づいたでしょう。

同じように感謝の賛歌「聖なるかな」も、意識して会衆をうまく導かなければなりません。まだ司祭の叙唱の祈りが唱え終わっていないのに「聖なるかな~」と遮ることなどもってのほかです。「平和の賛歌」(神の小羊)このあたりになるともう自分の務めは忘れてしまって、誰かが知らないうちに「神の小羊!」と代わりに言われてしまった。そういうことはなかったでしょうか?

いよいよ「拝領唱」まで進むと、意識にすら上らないかも知れません。司祭がキリストの血である御血を拝領して侍者の鈴が鳴らされた後、典礼部員に促されて、促されるままに拝領唱を唱える。こんなことでは、典礼に意識的に参加しているとはとても言えません。

もう一度、福音朗読の冒頭を読み上げましょう。「気をつけて、目を覚ましていなさい。その時がいつなのか、あなたがたには分からないからである。」(13・33)何かに気を取られて、入祭唱を唱え損ねている間に司祭はもう入堂して、ミサの意向を読み始めた。それから入祭唱を唱えようとしてももはや手遅れです。一瞬、気を取られてしまうのが今回なのか次回なのか、誰にも分からないのです。

今年の新型コロナウィルスの猛威は、カトリック教会にとっては私たちに典礼の意識的参加を強く促す出来事だったと言えるでしょう。平戸地区内の他の小教区でも同じような状況だそうです。

ついでに言いますが、典礼の意識的参加を求められているのは、典礼当番だけではありません。会衆全員が、どのタイミングで入祭唱を唱えたら、司祭も気持ちよくミサに入れるのか、自分が当番に当たっているつもりで、心の中で唱えてみると良いでしょう。そうすれば、皆が典礼に意識的な参加を果たすことができます。

もし、新型コロナウィルスの影響がしばらく続くのであれば、私たちは典礼の意識的参加のためにチャンスをもらったのです。新しく始まる典礼暦B年の始まりに当たり、今年の典礼暦は、さまざまな典礼行事に意識的に参加しましょう。

オルガン奏者に導かれたから何となく答唱を唱えていた。そんな参加の仕方をこの際改めましょう。よりよい参加、意識的な参加を心がけて、主の降誕を喜び迎えることができますように。取り次ぎを願っていきましょう。

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‥次の説教は‥‥
待降節第2主日(マルコ1:1-8)
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ちょっとひとやすみ
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▼また仕事が増えた。最近のことだが、ボランティア活動の延長線で繋がった人から「エッセーを毎月寄せてください」と頼まれた。長崎市内に拠点のある視覚障害者のための音訳ボランティア「声の奉仕会マリア文庫」が、最初のきっかけになっている。
▼私はこのグループの代表になっているため、本来なら定期的に顔を出し、たとえば朝礼をこなさなければならないのだが、何せ平戸市に住んでいるため、頻繁に顔を出すのは難しい。そこでずいぶん前から「朝礼動画」を作り、それを観てもらって朝礼に代えている。
▼他に、この音訳ボランティアが出している「月刊誌」(録音物)のような定期刊行物「月刊アヴェ・マリア」に約15分の宗教コーナーを録音で届けている。他にも音訳点訳図書館との繋がりから「図書情報」という書誌が発行されているので、そこにも原稿を出している。どうやらこの「図書情報」が目に留まったらしい。
▼内容は任せてもらったが、間隔は月に一度、その中に福音の芽生えのような、日常生活に福音を見いだすきっかけのようなものを、という意向だ。何かお役に立てればと思っているので、第一回は提出したところだから、次に向けて準備を開始する。
▼「今週の一枚」で「マジンガーZ」の話に触れているが、「マジンガーZ」と「グレートマジンガー」は小学生時代に観ていたアニメ番組。さらに「グレンダイザー」というアニメがあるが、これはあまり記憶が無い。ちなみに、「マジンガーZ」「グレートマジンガー」のテーマソング、何も見ず調べずに完コピできた。

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今週の1枚
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第699回目。何に見える?司教帽(ミトラ)?私にはマジンガーZに見える。

http://ss104313.stars.ne.jp/201129.jpg
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今週の「笑える」
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「うなじがつむじにあるから思い通りに髪が決まらない」「かなり難しそうだ」
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† 神に感謝 †
コメント
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