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(音声ファイルは、MP3形式です。)
‥‥‥†‥‥‥‥
こうじ神父
「今週の説教」
13/07/07(No.658)
‥‥‥†‥‥‥‥
年間第14主日
(ルカ10:1-12,17-20)
収穫の主に願いなさい
‥‥‥†‥‥‥‥
先週の火曜日、イトヨリ釣りに行きました。わたしにとってのイトヨリシーズンの開幕です。前日の月曜日、「今日は釣り日和だよ」と何人かに声をかけてもらいましたが、残念ながら月曜日は地区司祭会議その他がありまして、行くことができませんでした。
その代わりに火曜日に行ったのですが、火曜日は先週一週間を代表するような荒れた天気で、2mくらいボートが上下する状況でした。速度を上げてボートを走らせることはできず、低速で2mの波をじわりじわりと乗り越えながら、「この辺かなぁ」という場所で釣りを始めたのです。
2時間ほどでイトヨリ6匹と、サバフグ(キンブク)5匹くらいを釣り上げて帰って来ました。まだ粘っていればもう少し釣れたでしょうが、立ち上がると海に放り出されそうな波でしたから、捜索願いが出る前に退散してきました。
今週の福音朗読はイエスが七十二人を派遣する場面が選ばれています。「その後、主はほかに七十二人を任命し、御自分が行くつもりのすべての町や村に二人ずつ先に遣わされた。」(10・1)イエスが行くつもりの場所の中に、漁師が漁をする海の上は含まれていたでしょうか。含まれていたらなぁと思います。
「収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いなさい。」わたしはこのイエスのことばを、あらためて考えてみたいと思いました。
「収穫は多いが、働き手は少ない」とイエスは明言します。ところが、収穫が多いことを保証してくれる材料はあまり見当たりません。むしろ、努力しても収穫のないのが現実です。2013年5月のよきおとずれに発表された長崎教区現勢統計表を見ると、信徒数61634人で、日曜日のミサに参加している人は20003人です。参加できている人は3分の1です。
結婚する人を数えると、カトリック信者同士は長崎教区全体で56組、カトリック信者と、キリスト教でない人(おもに仏教の方と思いますが)が202組です。幼児洗礼が341人、これは生まれた幼児の数とあまり変わらないと思います。成人洗礼は162人、両方の洗礼を合わせて503人です。これに対して、年間で亡くなる人は643人と、洗礼の数を大幅に超えています。
これらの統計は、大きな期待を持たせる数字ではないと思います。そんな現実の中で、「収穫は多いが、働き手は少ない」というイエスのことばをためらいなく受け入れ、イエスのことばを信じて働き続けるためには、どう考えればよいのでしょうか。
1つ、気にしていることがあります。2年くらい前に信徒の皆さんに長崎大司教区がアンケートをとりました。その中の声を拾って感じることは、「取りこぼしが多いのではないか」ということでした。たとえば、司祭に対する率直な意見を読んでいると、司祭の対応のまずさで拾える収穫を取りこぼしているのではないか、そう思いたくなる声がたくさん届いているのです。
海で網を使って魚を捕らえる時に、対象にしている魚よりもはるかに大きな網目の網を使えば、魚が漏れてしまうのは当然です。司祭の働きが、神の国のぶどう園で期待されるはずの収穫を取り逃がすようなら、もっときめの細かい働きをしてくれる人が必要です。これが、「働き手が少ない」ということかも知れません。
司祭が取り逃がした収穫と思われる人々はどこへ流れていくのでしょうか。イエスが行くつもりのすべての町や村ではないでしょうか。そこへ、イエスが十二使徒のほかに選ばれた七十二人が派遣されていきます。現代の七十二人はきっと信徒の七十二人です。取り逃がしたたくさんの人々をもう一度神の国の平和にあずからせるために、イエスが必要としているのです。
司祭はそれぞれ、大なり小なり欠点を持っています。司祭のまずさで、収穫を取りこぼすことがあります。本当に反省しなければなりません。そして同時に、取りこぼした収穫を集めてくれる働き手を、心から願い求める必要があります。さまざまな機会に取りこぼした収穫を、きめの細かい対応で神の国に結び付けることができれば、これからも収穫は多いのではないでしょうか。
イエスは、欠点もある人々十二人を使徒としてお選びになりました。彼らの働きがまず必要ですが、使徒たちの働きでも漏れる人がいるかも知れない。神がこの世界で働き続けて、多くの収穫に結び付けるために、ほかに七十二人を必要としておられます。
どうか、取りこぼしをしてしまう司祭たちの働きを、皆さんが七十二人に加わって助けて欲しいと思います。イエスが行くつもりのすべての町や村に、先に行って欲しいと思います。実りを付けてくださるのは神です。今も多くの実りを付けてくださる神に信頼を寄せて、お一人お一人の名が天に書き記される働きを積み上げることができるように、収穫の主に願いをささげましょう。
‥‥‥†‥‥‥‥
‥次の説教は‥‥
年間第15主日
(ルカ10:25-37)
‥‥‥†‥‥‥‥
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ちょっとひとやすみ
‥‥‥†‥‥‥‥
▼日課の1万歩散歩は続いている。この前防波堤をてくてく歩いて波止場の際(きわ)を眺めていたら、「アオリイカ」(ミズイカ)を発見した。たいてい生きものはペアで行動するので、必ず相棒がいるに違いないと思ったらすぐ側にいた。
▼歩いていたその日は昼過ぎ、薄曇りだが波は静かで、海の中を覗くには好都合な天気だった。たまたま見つけたアオリイカだったが、わたしの経験によればアオリイカはものすごく視力が良い。だからあまりじろじろ眺めているとその場から離れてしまう。
▼それで、見つけたアオリイカを長く観察するために、少し離れて見るようにした。散歩のほうも歩く速度を落とすと運動にならないので速さにも気を配りつつ、何度も行ったり来たりしながらイカを眺めた。幸い、イカはわたしに気づいていないようなので、長く観察することができた。
▼近くに、だれかイカ釣りに来ている人がいないかと見回したのだが、残念ながらいなかった。まぁいちばん日の高い時間にイカを探している人はいないだろう。もしいたら、教えてあげて釣らせてみて、腕を見てみたいところだったが、お願いする人が見つからなかった。
▼話のネタにするためにも、証拠写真を撮影したいと思ったが、人影が見えるとイカは敏感に察知して離れてしまう。逃げられずに撮影できるだろうか。カメラを向けている間逃げなかったとしても、海の中を撮影するのは至難の業である。カメラで海を撮影すると、海面が反射して、肉眼でははっきり見えているものも、カメラ越しに覗いたら何が写っているのか分からない場合が多い。
▼一か八か、思い切って撮影することにした。4枚撮影したうち、何とか1枚だけが使えそうだったので、堤防の場所を撮影したもう1枚と組み合わせてみた。30センチくらいはあるだろうか。
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今週の1枚
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第265回目。散歩の間にイカを発見。30センチくらいありそう。食べたいなぁ。
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===-===-===-=== † 神に感謝 † ===-===-===-===-===
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先週の火曜日、イトヨリ釣りに行きました。わたしにとってのイトヨリシーズンの開幕です。前日の月曜日、「今日は釣り日和だよ」と何人かに声をかけてもらいましたが、残念ながら月曜日は地区司祭会議その他がありまして、行くことができませんでした。
その代わりに火曜日に行ったのですが、火曜日は先週一週間を代表するような荒れた天気で、2mくらいボートが上下する状況でした。速度を上げてボートを走らせることはできず、低速で2mの波をじわりじわりと乗り越えながら、「この辺かなぁ」という場所で釣りを始めたのです。
2時間ほどでイトヨリ6匹と、サバフグ(キンブク)5匹くらいを釣り上げて帰って来ました。まだ粘っていればもう少し釣れたでしょうが、立ち上がると海に放り出されそうな波でしたから、捜索願いが出る前に退散してきました。
今週の福音朗読はイエスが七十二人を派遣する場面が選ばれています。「その後、主はほかに七十二人を任命し、御自分が行くつもりのすべての町や村に二人ずつ先に遣わされた。」(10・1)イエスが行くつもりの場所の中に、漁師が漁をする海の上は含まれていたでしょうか。含まれていたらなぁと思います。
「収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いなさい。」わたしはこのイエスのことばを、あらためて考えてみたいと思いました。
「収穫は多いが、働き手は少ない」とイエスは明言します。ところが、収穫が多いことを保証してくれる材料はあまり見当たりません。むしろ、努力しても収穫のないのが現実です。2013年5月のよきおとずれに発表された長崎教区現勢統計表を見ると、信徒数61634人で、日曜日のミサに参加している人は20003人です。参加できている人は3分の1です。
結婚する人を数えると、カトリック信者同士は長崎教区全体で56組、カトリック信者と、キリスト教でない人(おもに仏教の方と思いますが)が202組です。幼児洗礼が341人、これは生まれた幼児の数とあまり変わらないと思います。成人洗礼は162人、両方の洗礼を合わせて503人です。これに対して、年間で亡くなる人は643人と、洗礼の数を大幅に超えています。
これらの統計は、大きな期待を持たせる数字ではないと思います。そんな現実の中で、「収穫は多いが、働き手は少ない」というイエスのことばをためらいなく受け入れ、イエスのことばを信じて働き続けるためには、どう考えればよいのでしょうか。
1つ、気にしていることがあります。2年くらい前に信徒の皆さんに長崎大司教区がアンケートをとりました。その中の声を拾って感じることは、「取りこぼしが多いのではないか」ということでした。たとえば、司祭に対する率直な意見を読んでいると、司祭の対応のまずさで拾える収穫を取りこぼしているのではないか、そう思いたくなる声がたくさん届いているのです。
海で網を使って魚を捕らえる時に、対象にしている魚よりもはるかに大きな網目の網を使えば、魚が漏れてしまうのは当然です。司祭の働きが、神の国のぶどう園で期待されるはずの収穫を取り逃がすようなら、もっときめの細かい働きをしてくれる人が必要です。これが、「働き手が少ない」ということかも知れません。
司祭が取り逃がした収穫と思われる人々はどこへ流れていくのでしょうか。イエスが行くつもりのすべての町や村ではないでしょうか。そこへ、イエスが十二使徒のほかに選ばれた七十二人が派遣されていきます。現代の七十二人はきっと信徒の七十二人です。取り逃がしたたくさんの人々をもう一度神の国の平和にあずからせるために、イエスが必要としているのです。
司祭はそれぞれ、大なり小なり欠点を持っています。司祭のまずさで、収穫を取りこぼすことがあります。本当に反省しなければなりません。そして同時に、取りこぼした収穫を集めてくれる働き手を、心から願い求める必要があります。さまざまな機会に取りこぼした収穫を、きめの細かい対応で神の国に結び付けることができれば、これからも収穫は多いのではないでしょうか。
イエスは、欠点もある人々十二人を使徒としてお選びになりました。彼らの働きがまず必要ですが、使徒たちの働きでも漏れる人がいるかも知れない。神がこの世界で働き続けて、多くの収穫に結び付けるために、ほかに七十二人を必要としておられます。
どうか、取りこぼしをしてしまう司祭たちの働きを、皆さんが七十二人に加わって助けて欲しいと思います。イエスが行くつもりのすべての町や村に、先に行って欲しいと思います。実りを付けてくださるのは神です。今も多くの実りを付けてくださる神に信頼を寄せて、お一人お一人の名が天に書き記される働きを積み上げることができるように、収穫の主に願いをささげましょう。
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▼歩いていたその日は昼過ぎ、薄曇りだが波は静かで、海の中を覗くには好都合な天気だった。たまたま見つけたアオリイカだったが、わたしの経験によればアオリイカはものすごく視力が良い。だからあまりじろじろ眺めているとその場から離れてしまう。
▼それで、見つけたアオリイカを長く観察するために、少し離れて見るようにした。散歩のほうも歩く速度を落とすと運動にならないので速さにも気を配りつつ、何度も行ったり来たりしながらイカを眺めた。幸い、イカはわたしに気づいていないようなので、長く観察することができた。
▼近くに、だれかイカ釣りに来ている人がいないかと見回したのだが、残念ながらいなかった。まぁいちばん日の高い時間にイカを探している人はいないだろう。もしいたら、教えてあげて釣らせてみて、腕を見てみたいところだったが、お願いする人が見つからなかった。
▼話のネタにするためにも、証拠写真を撮影したいと思ったが、人影が見えるとイカは敏感に察知して離れてしまう。逃げられずに撮影できるだろうか。カメラを向けている間逃げなかったとしても、海の中を撮影するのは至難の業である。カメラで海を撮影すると、海面が反射して、肉眼でははっきり見えているものも、カメラ越しに覗いたら何が写っているのか分からない場合が多い。
▼一か八か、思い切って撮影することにした。4枚撮影したうち、何とか1枚だけが使えそうだったので、堤防の場所を撮影したもう1枚と組み合わせてみた。30センチくらいはあるだろうか。
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