こうじ神父今週の説教

日曜日の福音メッセージをお届けします。

三位一体の主日(ヨハネ16:12-15)父と子と聖霊は同じいのちのことばを語る

2013-05-26 | Weblog
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(音声ファイルは、MP3形式です。)
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こうじ神父
「今週の説教」
13/05/26(No.652)
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三位一体の主日
(ヨハネ16:12-15)
父と子と聖霊は同じいのちのことばを語る
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80歳の三浦雄一郎さんがエベレスト登頂に成功しました。凄すぎます。とてもじゃないですが真似できません。もしも参考になるとしたら、80歳になっても努力を怠らない姿勢でしょう。80歳になっても、ミサの説教を考え続ける努力を怠らない。そういうことでしたら、真似することができるかもしれません。でも80歳になって、説教を準備したとして、説教をする場所が与えられるのでしょうか。それが問題です。

三位一体の主日を迎えました。毎年この日の説教は悩みますが、今年はもしかしたら、何かをとらえたかもしれません。ただ、わたしがとらえたと言っても、それがうまく皆さんに伝わるとは限りませんが。

今年、三位一体の神を考えるにあたって、神の働きは何かということを考えてみました。神の働き、それは人に命を与え、命を救うということです。なぜなら、人に命を与え、命を救うのは神にしかできないことだからです。

今日選ばれた福音に、「父が持っておられるものはすべて、わたしのものである。だから、わたしは、『その方がわたしのものを受けて、あなたがたに告げる』と言ったのである。」(16・15)とありますが、これは、父と子と聖霊の三位の神が、連続性をもっていることを表している言葉です。父と子と聖霊の働きが連続していることが、唯一の神である証しになります。

そこで、父と子と聖霊の神の働きが連続していることをわたしたちのほうから確かめたいなぁと考えたわけです。神の働きで、どんな働きをたどっていけば、わたしたちに確かめることができるかなと考えたとき、「人に命を与えること」「人の命を救うこと」が浮かびました。

ところで、わたしたちが、「人に命を与え、命を救う神の働き」を確かめる方法は何でしょうか。それは、聖書を丹念に読み返すことです。わたしもそうすべきですが、実際には聖書の言葉を検索できるパソコンソフトの力を借りました。

まず「命を救う」という言葉に関係する箇所を検索すると、神が命を救おうとされる場面はたくさん出てきまして、なるほどと納得できるくらい見つかりました。

旧約聖書、創世記を調べると、19章に「ソドムの滅亡」の物語があります。この中で、ロトとその家族の命を救おうとされます。「あなたは僕に目を留め、慈しみを豊かに示し、命を救おうとしてくださいます。」(19・19)神のことばに従って難を逃れたロトとその家族は、神によって命を救われました。これはもちろん、御子イエス・キリストが人間の命を救うことの前触れでもあります。

旧約聖書の引用だけでもたくさんありますが、あと1つ紹介しておくと、申命記の4章に「イスラエルよ。今、わたしが教える掟と法を忠実に行いなさい。そうすればあなたたちは命を得、あなたたちの先祖の神、主が与えられる土地に入って、それを得ることができるであろう。」(4・1)

この箇所は、モーセが神から受けた十戒を念頭に置いて考えるとよく分かります。神は旧約時代に、出エジプトなどのドラマチックな救出劇も行いましたが、もっと大切なことは、神がモーセを通して与えた十戒を忠実に守り行うなら、命が与えられるということです。

この点について、イエスも金持ちの青年とのやり取りで同じ事を言いました。金持ちの青年が「先生、永遠の命を得るには、どんな善いことをすればよいのでしょうか。」(マタイ19・16)と尋ね、イエスはそれに「なぜ、善いことについて、わたしに尋ねるのか。善い方はおひとりである。もし命を得たいのなら、掟を守りなさい。」(同19・17)と答えたのです。

新約時代になって、御子イエス・キリストが人に命を与えるために遣わされました。ヨハネ福音書がそのことを的確に言い当てています。「わたしが来たのは、羊が命を受けるため、しかも豊かに受けるためである。」(10・10)命を与え、命を救う神の働きは、御父から御子に、確実に続いています。

ほかにも、「あなたは子にすべての人を支配する権能をお与えになりました。そのために、子はあなたからゆだねられた人すべてに、永遠の命を与えることができるのです。」と、御父と御子の働きの連続性が証言されています。

聖霊については、何が語られているでしょうか。ローマの信徒への手紙の中で、パウロが次のように語っています。「キリスト・イエスによって命をもたらす霊の法則が、罪と死との法則からあなたを解放したからです。」(8・2)霊によってあなたがたは救われたと言ってますので、ここにも、父と子と聖霊の神の働きの連続性が見られます。

ほかにも、同じローマの信徒への手紙の中に「もし、イエスを死者の中から復活させた方の霊が、あなたがたの内に宿っているなら、キリストを死者の中から復活させた方は、あなたがたの内に宿っているその霊によって、あなたがたの死ぬはずの体をも生かしてくださるでしょう。」(8・11)とあります。

今年の三位一体の主日、わたしたち人間の側から神の働きをたどってみました。父と子と聖霊の三位の神が、人に命を与え、命を救う働きを途切れなく続けさせてくださいます。わたしが生きている今も、イエスがわたしたちと共にいてくださったときにも、神の働きは途切れなく、同じです。三位一体の神をたたえ、神の働きは変わりなく続くと、証ししましょう。そのための恵みを、このミサの中で祈り求めましょう。

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‥次の説教は‥‥
キリストの聖体
(ルカ9:11b-17)
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ちょっとひとやすみ
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▼とある予約センターに電話で予約を入れた。前もってインターネットで同じ会社の予約システムを利用し、おおよその見当を付けてから電話で予約をしたわけだ。電話で予約をしたのは、窓口に出向いて予約をするのと同じ狙いである。
▼つまりネットで検索をした場合よりも、お得な料金やサービスが受けられるかもしれないと思って、わざわざ電話予約をしたわけだ。電話をかけると、対応の担当者が「今回はどのようなご用件でしょうか」と紋切り型の応対。「バラエティ豊かな商品が用意してあるのか」と突っ込みたい気分を押さえて、「予約をお願いします」と言った。
▼これこれの条件でお願いと言ったら、「そのような条件ではご用意できません」と言う。そんなはずはない。ネットではお願いしようとしている条件が提示され、それをそのまま伝えているだけなのだから。そこでしかたなく、「ネットでこれこれ検索して得られた情報をもとに予約をしているのですが」と伝え、ネット上で可能だったケースを当てつけに話したら、「なるほどですね」と答えたあと、お決まりの「少々お待ちください」と来た。何が「なるほど」だ。
▼「折り返しお電話いたしますので、電話番号をお願いします。」そんなに難しい注文なのか?と次第にいらだちを隠せなくなったが、それでも辛抱して電話を待つ。もうかかってきてもよいはずなのにという時間をはるかに過ぎて、どうでもよくなるくらい時間が経過してから返事の電話がかかった。
▼「お待たせ致しました。では内容をご説明いたします」「説明って、何か新しいことでもあるのですか?」いちおうクレームを付けてから説明を聞いた。案の定、わたしの手元にある資料のオウム返し。把握している内容を音声ガイドのように再生して終わった。わたしは最後に「そういう予約をわたしはしましたよね」と言ったが、どうやら伝わらなかったようだ。

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今週の1枚
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第259回目。今年も、たくさんの祈りの中で聖母月を終えることができます。

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