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子育ての原点がここにある(その2)[子どもは子どもの中で育つ]~子どものまなざし44

2011年05月06日 | 土佐いく子の教育つれづれ

  ■学童保育のちから

 学童保育には、子どもの生活があります。大人の評価対象の活動や、大人の敷いたレールの上での活動ではありません。子どもたちの意

見や考えを自由に出し合い、そこから活動を創りあげていくことを大切にしているのです。

 学童では、やんちゃもケンカも失敗もあり、なかなかにぎやかです。そのことが許され、見守られている空間があるのがうれしいです。

 子どもは、子どもの世界の中で鍛えられ、鍛え合う力を持っています。その育つ力を見守り、気長く付き合ってくれる大人の存在が求め

られている今日です。

 ここに自分たちで遊びを探し、自分たちでルールを作り、自分たちで問題を解決しながら生きている三年生の子どもの作文があります。

  ◆  ◆  ◆  

 場所取り
      三年 竹田英司

 ぼくは、かき本君と遊ぶときは、いつも大宮神社でドッジボールをします。そしたら、いつも、五年生のおにいちゃんがいっぱい来て、

ぼくらの場所を取ってしまいます。だから、ぼくらが、
「ぼくらがさきにとっていたから、のけ」
ともんくを言います。だけど、
「ばかやろう。五年にもんくいうな、どけ」
と言いかえしてきます。
 ぼくらは、しつこく言いかえします。だけど、五年生だから、ぼくらの手にはおえません。だから、よこのほうへにげます。さいごには


「のけ、のけ、しっしっしっ」
と、三年だから、ばかにして言います。いつもそうです。

 そして、おとついのことでした。ぼくらがドッジボールをしていたら、また五年生が来て、
「のけ、のけ、しっしっしっ」
と言いました。しかし、いつもとちがって、かき本君が、よこのほうへひきさがっていきます。かき本君は、何か考えているようでした。
 ぼくは、
「おこってんのん、ちがうかな」
と一人ごとを言っていました。そしたら、かき本君が、みんなに
「しあいせえへんか。そして、かったら、この場所もらって、まけたら、この場所わたそか」
と言いました。そして、かき本君が、
「ひろ、おまえ、しあいもうしこめ」
と言いました。はじめ、ひろは
「いやや、いやや」
と言っていましたが、さいごには、ひろが
「じゃあ、言おうか」
と言って、がいやのおにいちゃんに、
「しあいしよ」
と言いました。はじめ、五年のおにいちゃんは、
「いやべえ」
と言いましたが、おわりそうになると、がいやのおにいちゃんが、
「みんながやると言ったら、やったるわ」
と言いました。
 
 そして、みんながやってくれることになりました。そしたら、かき本君が、
「ぼくらがかったら、この場所もらうが、まけたら、この場所わたす」
と言いました。
 
 そして、五年のみんなが、
「よし」
と言って、やることになりました。

 ぼくらは、さいごにまけました。そして、この場所を五年生にわたしました。

(とさ・いくこ 和歌山大学講師・大阪大学講師)

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5月5日(木)のつぶやき

2011年05月06日 | 丸ちゃんの私的時間

15:09 from Mobile Web
昨日は、白馬、大町・松川、堀金と経由して引き揚げる。混雑の高速道。家に帰ったのは深夜の1時半だった。連休は疲れる。
by kikanshibooks on Twitter

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