心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
マウス画・絵及び文章の著作権は このブログ作者(けい)にあります。

秋になると聴きたくなる

2015年10月25日 | ほんのすこし
運転していると聴きたくなるアルバムがあります。
『THE LAST TIME I SAW PARIS』ニッキ・パロット
一年中、運転席のドアポケットに入れていますが、特にこの時期になると出してきてかけたくなります。街路樹が色に染まっているのを見ながら運転していると、彼女の歌の世界に染まりたいと思ってしまうからです。秋にふさわしいなと思ってしまいます。
最近は街路樹も風の強さに色づく前に葉を落してしまったり、寂しい限りですが、それでも運転しながら彼女の曲を聞いていると散り落ちてくる葉っぱが車に降りかかる音さえも秋を感じさせて、これもまた今年の秋ならではなのかもしれないと思ってしまいます。

季節季節で聴きたい曲や、見たい絵があります。そのときの自分の心の中にあるものがそれぞれ違っているからでしょう。人は一日一日違っていて、その時々の生き方が次の日を示唆しているのだと思えます。季節を渡る風の声もまたわたしの中に響く木霊のようなものかしらとふと思ってしまいます。

だんだん空気が冷え込んできて、もう外では作業などできないのでは?と思ってしまうのですが、今日は母の依頼で外仕事をしました。早く冬囲いをしなくてはならないのかなと感じるほどの寒さです。今年の冬は長いのかしらね。
秋がとても早く過ぎていきそうです。
このアルバムを聴きながら運転するのもまた短いのかもしれませんね。
あっという間にクリスマスソングがとってかわりそうな予感のする寒い日でした。

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寒くても今日は産業祭でゴスペル披露してきました。観客の前で歌うのは仙台以来二度目。なかなか慣れません。でも久しぶりにちせ先生の歌声を聞くことができて、最高でした♪

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出席してきました

2015年10月25日 | ほんのすこし
金曜日、昨年同様秋田市まで行ってきました。
今回も電車で行きましたが、昨年は何がなんだかわからない状態でしたので、さっさと帰ってきてしまいました。

昨年、最優秀賞はなしという結果は今年も同じ。それに続く奨励賞は今年は二点(昨年は一点)。そして入選が二点(昨年も二点)。秋田県在住の方が二人。後二人は県外秋田出身、その県外の方たちが奨励賞でした。
昨年も思ったのですが、入選で出席するっていうのもなあと。でも、行ってみると雰囲気もわかるし、自分以外でどんな方がいるのだろうという好奇心には勝てず、下っ端でも行ったのです。

昨年とは違う県庁正庁での授賞式でした。今回、色々と骨を折ってくださった若いスタッフの方もいて、その方にはきちんとお礼を言いたかったのですが、向こうも忙しくしていて声をかけそびれてしまいました。
小説部門出席は、わたしともうひとり奨励賞の方でした。その方はわざわざ遠くからの出席。とても気さくな方でわたしが戸惑っていると、あれこれと教えてくれました。
昨年は、終了後に審査員の先生たちからアドバイスを沢山もらって良かった、あなたもぜひアドバイスを受けた方がいいですよとか。

最初に開催側からのスピーチがあり、その後授与式。
そして次に審査員を代表された方のスピーチがありました。残念ながらお名前を失念してしまいましたが、とても印象深いお話をされました。自分のスタンスがリアリズムなのかロマンチズムなのかを知ることだと。それぞれがどんなものであるかを例をあげて述べられ、どの部門であれ、そこを徹底して磨きあげることが大事なのだというふうに受け取りました。
また、冊子を自分の部門だけでなく全部門の内容を読むことも大事だと。読んでみると、今まで自分が気がつかなかった他の部門への興味や自分がどれに向いているのかも見えてくると言われました。確かに自分に関係のあるところだけに集中していたように思います。
帰りの車中、読みふけってきました。さすがさすがです。他の部門で最優秀賞を取られた方の作品や同じ小説部門での奨励賞になった方の作品には感嘆させられるものがありました。
ガツンと来た!そんな感じです。

一番先に掲載されていた作品は、女子高生が主人公ですが、とにかく文章が上手い。しかも途中に入れている逸話がまたぐいぐいと引き込まれる。これがなぜ最優秀賞でなかったのか?という疑問が湧いてくるほどでした。とてもとても自分は足元にも及ばないなと思いました。小説家になるのはこういう人なのだろうとも。

もう一人の奨励賞を受けた方は東京近郊からいらした方で、わざわざホテルをとって滞在していると言っていました。友人とも会う機会になったようです。
その方が終了後、写真を撮りましょうと言ってくれて、それもまた昨年は知らなかったことでした。わたしがさっさと帰った後、壇上や大きなポスターと共に皆が写真を撮っていたそうです。そうとも知らず……
「来年来れないかもしれないから、写していくわ」
と笑いながら撮りました。



大きな案内板の前ではその方と一緒に写させてもらい、母に見せたら喜んでいました。

終了後に小説部門の審査員の先生にお会いして少しお話を伺うことができたこともまた、収穫でした。というより、自分にがっかりきていたのですが、励ましを受けてまたもりもりやる気が出てきたということもありました。
先生が、沢山書くこと、書くことに慣れること、と言ってくれました。要するにまだまだだということです(笑)
なんでもコツコツ少しずつ前に進んでいくしかない、一足飛びに高みに登るなんてことは考えず、今自分ができることを何べんもやっていくこと、それに尽きるのでしょうね。
天才でもないし、愚鈍であれ継続していくことに何かしらプラスアルファが生まれていくのだと今は思っています。

小説ではありませんが、エッセイや詩、短歌、俳句、川柳などの最優秀作品は本人が読みあげます。昨年のエッセイの方はとても上手くて、あぁ自分もこういう形で読んでみたいものだなと思わせるものがありました。残念ながら今年はエッセイの方は出席されていず、他の部門の最優秀の方のみでした。
その遠くからいらした方も同じように昨年のエッセイがすごく良かったと言って、
「わたし、エッセイを書こうかな。あんな風に読んでみたいわぁ」
と。わたしもそうねと頷いていました。

さて、来年はこんな機会あるかしら。