河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

井上一先生を偲ぶ会

2023-09-03 | 大学
今年3月に亡くなられた岡大整形外科第3代教授井上一先生を偲ぶ会が、ANAクラウンプラザホテル岡山で開催され、参加させていただいた。
私は井上教授がまだ講師だった1985年に整形外科に入局し、新人の頃に大変お世話になった。

井上教授の経歴が『キャリアの軌跡』というHPにご自身の言葉で掲載されている。

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1964 岡山大学医学部卒業
1969 岡山大学大学院博士課程修了
1970 フィンランド・英国に留学
1973 岡山大学医学部附属病院 整形外科 助手
1984 岡山大学医学部附属病院 整形外科 講師
1987 岡山大学医学部 整形外科 助教授
1990 岡山大学医学部 整形外科 教授
2000 岡山大学医学部附属病院長(1期2年間)
2001 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 教授
2003 岡山大学副学長・(兼)岡山大学図書館長
2004 国立大学法人岡山大学理事・副学長
2005 国立大学法人岡山大学理事・副学長退任
    ・岡山大学名誉教授
    独立行政法人労働者健康福祉機構香川労災病院長
2010 同定年退職、同名誉院長

医学部卒業後インターンを経て臨床医を希望し、ほとんど迷うことなく整形外科(児玉俊夫教授)を選んだ。直ぐ大学院に入ったが、児玉教授のもとでリウマチの治療に直接タッチさせていただくかたわら関節病学を始めた。関節機能の不思議さに魅せられ第2解剖学教室に出入りし、関節の微細構造の研究に従事できた。当時、走査電子鏡の生物学分野への応用にも取り組んだ。しかし、臨床医学の面白さには勝ち難く、リウマチを中心とした破壊関節の再建に情熱が移った。その頃(1970年)リウマチ外科分野で著名なK.Vainio教授(フィンランド)のもとに留学し、リウマチ外科の修練とリウマチ病態学の研究も継続できた。翌年ロンドンのケネディー・リウマチ研究所(D.L.Gardner所長)の研究員となり、関節軟骨破壊の病態研究に取り組むことになった。帰国後は関節再建術の開発と関節病態の研究に明け暮れた。職の最後の方は、附属病院長、副学長など管理職としての組織経営に努めた。
私は医師として特にターニングポイントを意識してなかったが、その折々に力一杯仕事に取り組んだことであり、その間幾人かの師と仰ぐ方々にめぐり合う好運に恵まれたことである。
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