マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ウェイトレス ~おいしい人生のつくりかた

2008-05-15 10:36:21 | 映画ーDVD
ーウェイトレス ~おいしい人生のつくりかたー WAITRESS
2006年 アメリカ エイドリアン・シェリー監督 ケリー・ラッセル(ジェナ)ネイサン・フィリオン(ポマター先生)シェリル・ハインズ(ベッキー)エイドリアン・シェリー(ドーン)ジェレミー・シスト(アール)アンディ・グリフィス(オールド・ジョー)エディ・ジェイミソン(オギー)リュー・テンプル(カル)

【解説】
サンダンス映画祭など各国の映画祭で大絶賛され、アメリカで公開されるやいなや予想を上回る大ヒットを記録したハートフル・ストーリー。田舎のダイナーで働くウェイトレスが、突然の妊娠をきっかけに自分自身に目覚めていく姿を描く。監督は2006年に他界した女性監督エイドリアン・シェリー。ヒロインのウェイトレスを「フェリシティの青春」のケリー・ラッセルが演じる。ほろ苦くもおかしい独特の語り口と、登場するおいしそうなパイの数々がポイント。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
南部の田舎町にあるダイナーで働くジェンナ(ケリー・ラッセル)はパイ作りにかけては天才的な腕前を持つウェイトレス。ある日、彼女は嫉妬(しっと)深い夫アール(ジェレミー・シスト)の子どもを妊娠。予想外の妊娠に困惑するジェンナはアールから逃げる計画を立てる一方、産婦人科医のポマター(ネイサン・フィリオン)と不倫関係に陥る。(シネマトゥデイ)

【感想】
なんで、そんなに嫌なら離婚しないんだろう。
なんで、自分の身に宿った命が愛しくないんだろう。
この作品を見た人はそう思うかもしれない。
特に、結婚を夢見ている若い人は。

でも、こういう気分、妊婦の時に感じていたことを思い出した。
みんな、感じたことがあるんじゃないかな?
誰にも言わないけど。
そんな女性心理をくすぐる皮肉な内容で、私はとっても好きになりました。

舞台はちょっと昔の保守的な田舎町って感じ。
女性が働く場所なんて、食堂くらいしかない時代ね。
結婚して、豹変した夫。
失意のジェンナだけど、パイ作りが天才的という設定。

その夫の子を身ごもってしまった。
ジェンナには夢があった。
お金を貯めて、パイコンテストで優勝して、自分の店を持つ夢。
でも、無理だとも思う。
あの夫から逃れることはできない。
赤ちゃんは産むけど、喜べない。

そんな憂鬱な気持ちを、パイに表して、おかしな名前をつけていくのもおもしろい。

現実逃避のように、ジェンナはハンサムな産婦人科医と不倫の恋に堕ちて行く。
それも罪悪感で一杯。

ダイナーのオーナーのへんこつなオヤジだけが、ジェンナの味方。

☆ネタバレ
結局ジェンナは、赤ちゃんを産むと同時に自分に目覚め、夫とも別れ、不倫も終わらせて、赤ちゃんと二人の生活を選びとっていくーというストーリーですが、緩い笑いの中に、女性のホンネが見え隠れして、とても面白かったです。

この作品はエイドリアン・シェリーという女性の脚本・監督作品で、彼女も主人公の同僚のウェイトレス役で出演しているんだけど、自分が妊娠している時に発想したらしい。
だから、結構リアルな感情で共感できたんだと思います。

でも、2006年に事件に巻き込まれて亡くなったそうです。
特典は、彼女を悼む内容になっていて、悲しかった。

ラストシーンに彼女の産んだ女の子が登場して、とてもかわいいんだけど、それを知って見たら、涙が出そうです。

インベージョン

2008-05-15 10:31:52 | 映画ーDVD
ーインベージョンーTHE INVASION
2007年 アメリカ オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督 ニコール・キッドマン(キャロル・ベネル)ダニエル・クレイグ(ベン・ドリスコル)ジェレミー・ノーサム(タッカー・カウフマン)ジャクソン・ボンド(オリバー)ジェフリー・ライト(Dr.スティーヴン・ガレアーノ)ヴェロニカ・カートライト(ウェンディ・レンク)ジョセフ・ソマー(Dr.ヘンリク・ベリチェク)セリア・ウェストン(リュドミラ・ベリチェク)ロジャー・リース(ヨリシュ)エリック・ベンジャミン(ジーン)

【解説】
ジャック・フィニィの傑作古典SF「盗まれた街」を映画化したSFサスペンス。4度目の映画化となる本作では、息子を未知のウイルス感染から守ろうと必死で戦う母親にスポットを当てる。才色兼備な母を熱演するのは『ムーランルージュ』のニコール・キッドマン。その友人役を『007/カジノ・ロワイヤル』のダニエル・クレイグが演じている。ワシントンDCの不気味な静けさや、迫力のカーアクションなど見どころも満載。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
ある日、米国でスペースシャトルの衝突事故が起き、国中が大騒ぎになる。そんな折り、精神科医キャロル(ニコール・キッドマン)の元夫(ジェレミー・ノーサム)が、急に息子との面会を要求してくる。その突然の変化が気になった彼女は友人のベン(ダニエル・クレイグ)にも相談し、息子を元夫に会わせることにするが……(シネマトゥデイ)

【感想】
未知なるウィルスが宇宙からやってきて、人間を乗っ取るお話。

なんか語り尽くされたようなテーマだけど、いろいろ工夫があって、楽しく見れました。

☆ネタバレ
このウィルスは眠ると、変化するというもの。
それで、キャロル(ニコール・キッドマン)の冒頭のシーン、眠ってはダメというのが2度出てきます。
息子はこのウィルスに免疫を持っているので、眠っても心配ないのです。

テーマは「人間は争わなくなったら、人間ではない」というもの。
ウィルスは人間の精神を乗っ取り、闘いのない世界を目指している。
つまり感情をなくした人間。

このへんが、わかりにくい感じ。
それでいいじゃない、なんであかんの?とも思ってしまう。
まあ、息子は免疫があって仲間に入れないから、抹殺されそうなんだけど。
このテーマの追及が甘い感じ。
まあ、こういう映画にそれを求めても仕方がないとも思うけど。

とにかく、主人公は息子を守るため、必死で抵抗を続けるのでした。
このへんのスピーディな展開は面白い。

最後、愛するベン(ダニエル・クレイグ)に襲われても、足だけ撃って殺さなかったから、騒動が収まったら、二人は幸せになっている。
じゃあ、情け容赦なく殺された人間は死に損だね。

一緒に見ていた友達が「キャロルは眠らないように頑張ったのに、ベンは眠ったの?」と言ったのがおかしかった。

見ている間はとても面白かったのに、なんか納得できない映画でした。

ニコール主演の映画で、なかなか「これ!」と思うものに出会わないなあ。
キャロルの息子役の子供が、すごくかわいい!!