マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

シティヒート

2006-11-21 11:37:55 | 映画ーTV
1984年 アメリカ リチャード・ベンジャミン監督 クリント・イーストウッド 、バート・レイノルズ 、ジェーン・アレクサンダー 、アイリーン・キャラ 、マデリーン・カーン 、リップ・トーン 、リチャード・ラウンドトゥリー 、トニー・ロー・ビアンコ 、ウィリアム・サンダーソン 、ロバート・ダヴィ 、アート・ラフルー

【解説】
70年代アクション映画の2大スター夢の顔合わせ。30年代の暗黒街を舞台に、刑事(イーストウッド)と元刑事の私立探偵(レイノルズ)という犬猿のコンビが、悪どいギャング連中に立ち向かう……。コメディ色の強いアクション映画。

【感想】
クリント・イーストウッドが渋い刑事で、バート・レイノルズがちょっとドジな探偵。
二人は元同僚という間柄。

この二人のやり取りが軽妙洒脱で楽しい。
イーストウッドがレイノルズのことを「ショーティ(チビ)」って呼ぶの。
二人が並んだら、確かにレイノルズの背が低いのね。
でも、いかにも似合っていない呼び名で、レイノルズがいちいちかっかするのが面白い。
ふたりとも、仕草も立ち姿もかっこいいしね。

楽しい作品でした。

メゾン・ド・ヒミコ

2006-11-21 11:35:37 | 映画ーTV
2005年 日本 犬童一心監督 オダギリジョー 、柴咲コウ 、田中泯 、西島秀俊 、歌澤寅右衛門 、青山吉良 、柳澤愼一 、井上博一 、森山潤久 、洋ちゃん 、村上大樹 、高橋昌也 、大河内浩 、中村靖日 、村石千春 、久保麻衣子 、田辺季正

【解説】
『ジョゼと虎と魚たち』の犬童一心監督と脚本家・渡辺あやのコンビが海辺に建つゲイのための老人ホームで繰り広げられるひと夏の出来事を独特の感性で描く。主演はオダギリジョー、柴崎コウ、田中泯。アニメ映画『源氏物語』以来18年ぶりに細野晴臣が映画音楽を手がけたことでも話題になっている。柴崎コウがノーメイクで演じたヒロインは存在感にあふれ、彼女が演じるキャラクター心の動きは、観るものの共感を呼ぶ。

【あらすじ】
ゲイである父親(田中泯)を嫌い、その存在を否定して生きてきた沙織(柴崎コウ)は、春彦(オダギリジョー)という若い男から父がガンで余命いくばくもないことを知らされる。春彦は父が営むゲイのための老人ホームで働く、父親の恋人だった。 (シネマトゥデイ)

【感想】
『ジョゼと虎と魚たち』の犬童一心監督ーということで期待してみたのですが。

レビューも評判いいけど、私はこの設定、このテーマならもっと面白い作品が作れただろうに、と残念に思いました。

柴崎コウのような美人でも、メイクでこんなにださくなれるのかと思ったし、オダギリジョーのゲイとしての色っぽさもわからなかったし、田中泯さんの伝説のゲイもなあ…。
歌澤寅右衛門 さんのルビーのエピソードはよかったし、ダンスシーンも面白かった。

結局はキャストに乗って行けなかったのが私の敗因のようですね。

フル・モンティ

2006-11-18 18:58:24 | 映画ーTV
1997年 イギリス ピーター・カッタネオ監督 レスリー・シャープ 、エミリー・ウーフ 、ポール・バーバー 、ヒューゴ・スピアー 、ウィリアム・スネイプ 、ロバート・カーライル 、トム・ウィルキンソン 、マーク・アディ 、スティーヴ・ヒューイソン

【解説】
生活のためにストリップをする事を決意するしがない男たちの姿を描いた英国産のヒューマン・コメディ。イギリス北部のシェフィールドはかつて鉄鋼業で栄えた街だが、今では失業者の溢れる寂れた姿をさらしている。幼い息子の養育費を払う事が出来ずに共同親権を失いそうなガズもそんな失業者のひとり。だが親友のデイヴと共に男性ストリップショーに紛れ込んだガズは女性陣の熱狂ぶりに驚き、何の取り柄もない自分たちでもストリップをすれば金を稼げるのではないかと考えた……。(yahoo映画)

【感想】
失業は辛いです。
妻にも見捨てられ、今また息子も取り上げられようとしている。
毎日毎日職安通い。
工業に頼る町に押し寄せた不況の波。
個人の力では、どうしようもないことです。

そこで思いついたのが、男のストリップ、フル・モンティ=すっぽんぽん。
イケメンなんか一人もいない、年寄りや、デブや、痩せ過ぎと、問題ありの男たち。
こんな男たちの裸が見たいかあ、と半信半疑で見ていましたが、羞恥心と格闘の末、400人の観客の前ですっぽんぽんになった彼ら。
最後の決めポーズを後ろからとらえたショット、素晴らしい瞬間でした。
あっぱれでした。

ただ、男たちが小さなパンツ一枚になっておしりがあらわになったとき、お相撲みたいと思いましたから、日本人はこういうかっこうを見慣れているかもしれませんね。
日本だと、どうでしょう。
受けるでしょうか。

いい作品、と聞いていましたが、なんかポルノっぽい感じがして、後回しになっていました。
全然、ポルノっぽいところはないし、とてもいい作品でした。
この女性版が「カレンダーガール」でしょうか。
こちらも、とてもいい作品でした。お薦めです。

ハムレット

2006-11-18 18:48:29 | 映画ーTV
1996年 イギリス ケネス・プラナー監督・脚本 シェイクスピア原作 ケネス・ブラナー 、ケイト・ウィンスレット 、リチャード・ブライアーズ 、ジュリー・クリスティ 、デレク・ジャコビ 、ビリー・クリスタル 、ジャック・レモン 、チャールトン・ヘストン 、ロビン・ウィリアムズ 、リチャード・アッテンボロー 、ジェラール・ドパルデュー 、マイケル・マロニー 、ニコラス・ファレル 、ティモシー・スポール 、ルーファス・シーウェル 、ブライアン・ブレッスド

【解説】
これまでにもシャイクスピア作品の映画化を手掛けているケネス・ブラナーが、長年熱望してきた『ハムレット』に挑んだ歴史ドラマ。自ら監督、脚本、主演の3役をこなし、すべてのセリフをカットすることなく4時間を超える長尺で絢爛豪華に描ききる。オフィーリア役は「日蔭のふたり」のケイト・ウィンスレット。デンマーク国王が急死し、国王の弟クローディアスが即位する。しかしある晩、王子ハムレットの前に国王の亡霊が現われ、すべてはクローディアスの陰謀だと告げる。復讐を誓ったハムレットは愛するオフィーリアにさえ心を閉ざしてしまう。

【感想】
ケネス・プラナーが監督、脚本、主演をして、しかも4時間を越える大作。
見る方も大変疲れました。

私がケネス・プラナーを知ったのは「ハリーポッター賢者の石」のロックハート先生だったので、ハムレットはすごくシリアスな演技だったけど、やはりロックハート先生のイメージがちらつきました。
こんな才能のある人だとは、知りませんでした。
失礼しました、という感じで見ました。

他の役者さんも豪華絢爛。
オフェーリアにケイト・ウィンスレット。
ガートルードにジュリー・クリスティ。
他にもジャック・レモン 、チャールトン・ヘストン 、リチャード・アッテンボロー 、ジェラール・ドパルデュー 、ルーファス・シーウェルなど。
ビリー・クリスタルは墓堀り人夫でしたよ。
ロビン・ウィリアムスは試合の立会人だったけど、ほとんど別撮りじゃないの?と疑ってしまいました。
アップばかりで、背景がボケていましたからね。

セリフをひとつも削らないと言う試みには驚きです。
お城の中も、大広間を中心に、鏡の隠し扉や地下牢など、秘密の匂いがプンプンしてミステリアスでした。

ただ、舞台と違って映画はやはりリアルに感じるので、ハムレットが叔父に抱いた疑惑が、事実なのか妄想なのか、証拠が示されないので、ハムレットの悲劇にのめり込みきれませんでした。
そう言う意味では、やはりこの作品は舞台作品なのだと思いました。

ハムレットのテーマはやはり若者の人生の悩み「生きるべきか、死すべきか」の命題につきると思います。
ケネス・プラナーはすでに大人の分別を持っている感じがしたので、もう少し若いハムレットが見たい気がしました。

絶叫屋敷へいらっしゃい

2006-11-18 18:41:45 | 映画ーTV
1990年 アメリカ ダン・エイクロイド監督 ダン・エイクロイド 、デミ・ムーア 、チェヴィー・チェイス 、ジョン・キャンディ 、ヴァルリ・ブロムフィールド 、テイラー・ネグロン 、バーティラ・ダマス 、レイモンド・J・バリー 、ブライアン・ドイル=マーレイ

【解説】
投資コンサルタントのクリスが、交通違反で逮捕された。そして彼は、老治安判事アルヴィンの奇妙な屋敷に連れていかれる。アルヴィンは投資コンサルタントという人種を非常に憎んでいた……。D・エイクロイド(監督・脚本も)&C・チェイスのコンビによるホラー・コメディ。(yahoo映画)

【感想】
デミ・ムーアつながり(愛を殺さないで)という感じで、見ました。

ダン・エイクロイドが一人何役もやっています。
ホラーといっても、なんかとても気持ち悪いだけで、あまり怖くありませんでした。
コメディといっても、あんまり笑えなかったし。
デミ・ムーアの健康的なお色気が楽しめるくらいかなあ。

ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム

2006-11-15 15:19:58 | 映画ーDVD
2005年 アメリカ/イギリス マーティン・スコセッシ監督 ボブ・ディラン 、ジョーン・バエズ 、アレン・ギンズバーグ 、アル・クーパー 、デイヴ・ヴァン・ロンク 、ロビー・ロバートソン 、メイヴィス・ステイプルズ 、ブルース・ラングホーン 、D・A・ペネベイカー

【解説】
アメリカ音楽シーンの生きる伝説、ボブ・ディラン初の本格的な自伝的長編ドキュメンタリー。音楽ドキュメンタリーの名手、マーティン・スコセッシ監督が10時間にわたるディランへのインタビューに成功、その人生と音楽についてディラン自らの言葉で語られていく。加えて、貴重な未発表映像やレア音源、ジョーン・バエズ、ピート・シーガーら友人たちのインタビューもふんだんに盛り込み、人間ボブ・ディランの深層に迫る計3時間30分に及ぶ充実の音楽ドキュメンタリー。

【感想】
面白かった。
私はいままで、たくさんでないにしても彼の曲を聴いてきたし、私なりのイメージもありました。
去年、「ボプ・ディランの頭の中」という作品も見たし、このあいだは「ラストワルツ」もみて感動したばかりでした。
でもこの作品は、思っていたのと少し違いました。
もっと、難しい、理屈っぽいものかと思っていました。

2枚組ディスクを一気に見てしまいました。
カリスマで神様のようにイメージしていたディランが生でインタビューに答えて、しかも誠実に語っているのを見るだけで感動しました。
本当の意味でドキュメンタリーでした。
彼を理解するのに、とてもわかりやすかったと思います。
時系列に自分自身の言葉で語られて、伝記というのにふさわしいと思いました。
しかも、退屈しません。
ジョーン・バエズが長く彼との関係を語っているのにも驚きました。
また、いろんな時代背景がニュース映像やドキュメンタリーフィルムで紹介され、私の知らないアメリカ史の裏側も見た気がしました。

ライブ映像もふんだんで、特典にはパフォーマンスもたくさん納められていました。
最後の方のくだらないインタビューに答えるボブは、とても痛々しい感じがしました。

ボブ・ディランを知らない若い世代にも見てもらいたい映画だと思いました。
いかに、自分たちの聞いている音楽が、彼の影響を受けているか。

ジョニー・キャッシュも出てきましたが、すごくかっこいい。
映画のホアキンより数段いい男でした。

さすがスコセッシ、素晴らしい。
彼は、音楽ドキュメンタリーの方が得意だし、自分でも好きなんじゃないかなあ。

愛を殺さないで

2006-11-15 15:16:08 | 映画ーTV
1991年 アメリカ アラン・ルドルフ監督 デミ・ムーア 、グレン・ヘドリー 、ブルース・ウィリス 、ジョン・パンコウ 、ハーヴェイ・カイテル 、ビリー・ニール 、フランク・ヴィンセント 、カレン・シャロ 、ジュリー・ガーフィールド

【解説】
製作もかねたデミ・ムーア主演で、二人の女性の友情と裏切り、微妙な心理の綾を描いたサスペンス。ニュージャージーで小さな美容室を共同経営するシンシアとジョイス。幼い頃から固い絆で結ばれてきた二人の友情は、ジョイスの夫の不審な死によって運命の坂を転げ落ちる……。「ダイ・ハード」のB・ウィリスが、妻D・ムーアと夫婦善哉というならぬ、その彼女を殺そうと画策するダメ夫役で特別出演。

【感想】
任意で事情聴取を受けるデミ・ムーアと担当刑事ハーヴェイ・カイテルの行き詰まる心理戦。
親友の夫殺し、自分の夫殺しのの謎が彼女の口から語られ、何が真実なのかを暴いて行くという展開ですが、最後が「ええ、そうだったの?なぜ?」という終わり方で、残念でした。

暴力夫役でブルース・ウィリスが出演。
全然似合っていない役だけど、この当時は結婚していた二人、愛するデミのためにがんばっています。

エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画

2006-11-15 15:13:43 | 映画ーTV
2002年 アメリカ/ドイツ レジナルド・ハドリン監督 マシュー・ペリー 、エリザベス・ハーレイ 、ヴィンセント・パストーレ 、ブルース・キャンベル 、セドリック・ジ・エンターテイナー 、エイミー・アダムス 、テリー・クルーズ 、ジェリー・スティラー 、マーシャル・ベル

【解説】
人気テレビドラマ「フレンズ」のマシュー・ペリーと完璧な容姿を持つエリザベス・ハーレー演ずる富豪夫婦が繰り広げるドタバタ離婚劇。監督は『ブーメラン』のレジナルド・ハドリン。笑いのセンス満載のハートフルなラブロマンスは見ごたえたっぷりのデートムービーに仕上がった。

【あらすじ】
大富豪の夫から突然離婚届を突きつけられたサラ(エリザベス・ハーレー)は、一切財産分与がないことに腹を立て。なんとか財産の半分を手に入れようと、夫の使いとしてやってきたジョー(マシュー・ペリー)と画策する。 (シネマトゥデイ)

【感想】
評判が良くないのも無理はないね。
「エリザベス・ハーレーの」とわざわざ冠がついているように、確かに彼女はきれいだけど、お人形のような感じでした。
「召喚状配達人」という職業がまずわかりにくかった。
コメディとわかるのが精一杯で、笑えるところまでいけませんでした。
「フレンズ」を見ていないから、マシュー・ペリーにも肩入れできず、少し寂しい思いをした作品でした。

レインメーカー

2006-11-15 15:12:11 | 映画ーTV
1997年 アメリカ フランシス・フォード・コッポラ監督 ジョン・グリシャム原作 マット・デイモン 、クレア・デインズ 、ジョン・ヴォイト 、ダニー・デヴィート 、メアリー・ケイ・プレイス 、ミッキー・ローク 、ロイ・シャイダー 、ヴァージニア・マドセン 、テレサ・ライト 、アンドリュー・シュー 、ディーン・ストックウェル 、ジョニー・ホイットワース 、ダニー・グローヴァー

【解説】
ジョン・グリシャムの『原告側弁護人』を原作に、巨匠フランシス・フォード・コッポラが映画化した法廷ドラマ。正義感と野心に揺れる若き弁護士を通し、今日的テーマを描いてゆく。マット・デイモン、クレア・デーンズ共演。理想に燃える若き法学部卒業生ルーディ。しかし現実は彼が抱いていた理想とはかけ離れていた。大手保険会社から支払いを拒否された貧しい家族や、社会的に弱い立場の依頼人が溢れる中、やがて彼は世の正義に疑問を持ち始める。

【感想】
いい映画でした。
マット・デイモンがぴったり。
ミッキー・ローク、ダニー・デヴィートなど、脇の役者もしっかりしていて楽しめました。

ロースクールを出たばかりのルーディは、コネもなく、エリートの道は歩けない現実と向き合う。
それでも彼は依頼された件に、誠実に立ち向かおうとする。
メインは保険金を払わない保険会社を訴えた白血病患者の代理人だけど、子供たちに絶望したおばあさんや、DVに苦しむ若い女性との関わりを通じて、ルーディは成長して行く。

訴訟には勝ったものの、保険会社は倒産して、やはり賠償金も自分への報酬も支払われない。
しかし、彼の名声は高まり、期待へと変わる。
自分は負けられない弁護士になるのか。
ふと、不安がよぎる。

正義って何か、重い課題も残ったままだ。

プラダを着た悪魔

2006-11-13 11:25:44 | 映画ー劇場鑑賞
2006年 アメリカ デヴィッド・フランケル監督 メリル・ストリープ 、アン・ハサウェイ 、エミリー・ブラント 、スタンリー・トゥッチ 、エイドリアン・グレニアー 、トレイシー・トムズ 、サイモン・ベイカー 、リッチ・ソマー 、ダニエル・サンジャタ 、レベッカ・メイダー 、デヴィッド・マーシャル・グラント 、ジェームズ・ノートン 、ジゼル・ブンチェン 、ハイジ・クラム

【解説】
ローレン・ワイズバーガーの同名のベストセラー小説を映画化した、ハートウォーミングな女性映画。ゴージャスなファッション業界誌の舞台裏をコミカルにみせる。カリスマ編集長を貫禄たっぷりに演じたのは『クライシス・オブ・アメリカ』のメリル・ストリープ。助手役の『ブロークバック・マウンテン』のアン・ハサウェイと大物女優のやり取りもスリリングだ。続々と登場する一流ブランドのファッションや着こなしも必見。

【あらすじ】
アンディ(アン・ハサウェイ)はジャーナリストを志しNYにやって来る。オシャレに関心のない彼女は、無謀にも一流ファッション誌ランウェイの面接を受ける。編集長ミランダ(メリル・ストリープ)のジュニア・アシスタントの仕事を手に入れるのだが、翌朝から24時間公私の区別なく携帯が鳴り続ける悪夢の日々が始まった。 (シネマトゥデイ)

【感想】
先行ロードショーに夫と行ってきました。

きらびやかでみんなが憧れるファッション雑誌。

でも、その職場には悪魔のような編集長ミランダ(メリル・ストリープ)が。

ジャーナリスト志望で、名前のある雑誌で働きたいとそれだけで応募したアンディ(アン・ハサウェイ)。
いままでと違った人材をというミランダの意向で就職が決まったけど、まず、自分の名前で呼んでもらえるまでにも、たくさんの試練が待っていました。

確かに悪魔のような上司だけど、この業界のことを熟知して生き延びてきただけのことはあって、筋は通っています。
影になって励ましてくれるスタンリー・トゥッチもよかった。
それというのも、アンディが自分か今何をすべきか、ちゃんと理解できて、的確な努力が出来る人だったから。
彼女はこの先、どの世界で生きて行くにしても、成功するでしょう。

ファッションに全く興味のなかったアンディが、パリコレのアシスタントに抜擢されるまで、洗練されて変化していく様子は、見ていても気持ちがよかった。
やはり、ブランドはお高いばかりではない、文化だし、芸術だなあ、と思いました。

願わくば、アンディにはせめて自分で決めた1年間はミランダの元で仕事をして欲しかった。
あの場面で放り出すのはどうかなあ。
でも、あのときアンディが着ていたドレス、スカートが何段にもフリルになっていて、可愛かった!!

サイモン・ベイカーが演じていたプレイボーイ。
女性の誘い方、口説き方がうまい。
狙った獲物は外さないという感じです。

メリル・ストリープがはまり役です。
決して声を荒げることなく、嫌みも一杯言うけど、自分が何をやっているか十分に解っている人です。
アンディに期待しているということも言葉や態度ではなく、一瞬の表情で表現していました。
夫と言い合いをするシーンと、すっぴんで、気弱な面を少しだけ見せますが、あっという間に悪魔に早変わり。
すごい。
特に、ラスト、アンディへの好意をほんの一瞬の微笑みで表現するところなんか、芸術品を見せてもらったようでした。

この映画は、仕事に悩む新人さんに見て欲しい。
めげずにがんばろうと、もう少しやってみようと、元気が出るのではないでしょうか。
夫もとても気に入った様子で、カップルで見るのもお薦めです。