2006年 アメリカ クリント・イーストウッド監督 ジェームズ・ブラッドリー 、ロン・パワーズ原作、ポール・ハギス 、ウィリアム・ブロイルズ・Jr脚本、クリント・イーストウッド音楽
ライアン・フィリップ 、ジェシー・ブラッドフォード 、アダム・ビーチ 、ジェイミー・ベル 、バリー・ペッパー 、ポール・ウォーカー 、ジョン・ベンジャミン・ヒッキー 、ジョン・スラッテリー 、ロバート・パトリック 、ニール・マクドノー 、メラニー・リンスキー 、トム・マッカーシー 、クリストファー・バウアー 、ジュディス・アイヴィ 、スコット・リーヴス[俳優] 、スターク・サンズ 、ジョセフ・クロス 、ベンジャミン・ウォーカー 、マイラ・ターリー 、アレッサンドロ・マストロブーノ 、ジョージ・グリザード 、ハーヴ・プレスネル 、ジョージ・ハーン 、レン・キャリオー 、クリストファー・カリー 、ベス・グラント 、コニー・レイ 、アン・ダウド 、メアリー・ベス・ペイル 、デヴィッド・パトリック・ケリー 、ジョン・ポリト 、ネッド・アイゼンバーグ 、ゴードン・クラップ 、カーク・B・R・ウォーラー 、トム・ヴェリカ 、ジェイソン・グレイ・スタンフォード
【解説】
第2次世界大戦時の最も悲劇的な戦いと言われる“硫黄島の戦い”を、アメリカ側の視点から描いた戦争映画。監督は『ミリオンダラー・ベイビー』のクリント・イーストウッド。日米双方の視点から“硫黄島の戦い”を描く“硫黄島プロジェクト”第1弾作品としても注目だ。有名な“摺鉢山に星条旗を掲げる米軍兵士たちの写真”の逸話をもとに、激闘に身を置いた兵士たちの心情がつづられる。『クラッシュ』のライアン・フィリップら、若手スターが多数出演。第2次世界大戦の知られざる一面が垣間見られる。
【あらすじ】
第2次世界大戦の重大な転機となった硫黄島の戦いで、米軍兵士たちはその勝利のシンボルとして摺鉢山に星条旗を掲げる。しかし、この光景は長引く戦争に疲れたアメリカ国民の士気を高めるために利用され、旗を掲げる6人の兵士、ジョン・ブラッドリー(ライアン・フィリップ)らはたちまち英雄に祭り上げられる。 (シネマトゥデイ)
【感想】
いくつものテーマを巧みに表現した、すごい映画でした。
ただの戦争ものにしない、深い映画でした。
この頃、アメリカも戦争に自信が持てず、経済的にも逼迫していたのですね。
楽勝だと思っていた硫黄島での思いがけない苦戦。
兵隊たちが見えない敵に撃たれてばたばたと倒れていく上を、なおも進む。
正常な神経では考えられないことです。
恐怖を封じ込めて闘う。なぜ、それほどまでに…。
戦闘シーンと、帰還して英雄になった3人の兵士のフラッシュバックによって、物語は進んでいきます。
たまたま、世間の目が集中して、偶然英雄に祭り上げられてしまった兵士たち。
彼らにはそうとしか思えず、戦場で亡くなった戦友のことを思い、複雑な気持ちを持ちながら、でも、戦争のための国債を買ってもらうことが、祖国に貢献するためだと信じて耐えます。
まったくの客引きパンダ。
戦争で傷ついただけでも、大きな痛手なのに、彼らはさらに傷ついていきます。
インディアン出身のアイラ(アダム・ビーチ)の凋落ぶりをみると、社会的弱者はどこまでいっても弱者なのか、と暗い気持ちになりました。
恋人まで有名になったレイニー(ジェシー・ブラッドフォード)も、英雄らしい生涯を送ったとは言えません。
この原作者となったブラッドリーの息子は、生前父から聞けなかった話を、いろんな人に取材してこの本を書いたようです。
あまりに辛い経験をしたので、家族にも語り残せなかっのかと思うと、本当に可哀相です。
「誰のために闘ったのか?」
「戦友のため」と映画は答えています。
戦争では英雄なんかいないのです。
そこには恐怖と使命感があるだけでした。
ブラッドリー(ライアン・フィリップ)が気にしていたイギー(ジェイミー・ベル)の最後が、結局映像では現れませんでした。
ほっとしたような、物足りないような気分になりましたが、どうなんでしょう。
アイラが見た、日本人の自決していたシーン、あれは連作の「硫黄島からの手紙」の伏線になっているのではないでしょうか。他にも、伏線がたくさんはってありそうで、とても楽しみです。
主人公のブラッドリーを演じているのはライアン・フィリップ。
「クラッシュ」で印象に残りましたが、今年のアカデミー賞では奥さんのリース・ウィザースプーンと仲良く登場していました。でも、離婚の噂、本当かなあ。
ポール・ウォーカーは英雄と間違えられた人物として、少し登場しただけでした。
戦争映画嫌いの私でも、大丈夫でした。
映像は結構残酷でしたが。
主観があまり入っていないので、登場人物に入り込まなくて助かりました。
そう言う意味で、イーストウッドらしい作品だと思いました。
主観が入っていないのに、メッセージは伝わる、うまいなあ。
ライアン・フィリップ 、ジェシー・ブラッドフォード 、アダム・ビーチ 、ジェイミー・ベル 、バリー・ペッパー 、ポール・ウォーカー 、ジョン・ベンジャミン・ヒッキー 、ジョン・スラッテリー 、ロバート・パトリック 、ニール・マクドノー 、メラニー・リンスキー 、トム・マッカーシー 、クリストファー・バウアー 、ジュディス・アイヴィ 、スコット・リーヴス[俳優] 、スターク・サンズ 、ジョセフ・クロス 、ベンジャミン・ウォーカー 、マイラ・ターリー 、アレッサンドロ・マストロブーノ 、ジョージ・グリザード 、ハーヴ・プレスネル 、ジョージ・ハーン 、レン・キャリオー 、クリストファー・カリー 、ベス・グラント 、コニー・レイ 、アン・ダウド 、メアリー・ベス・ペイル 、デヴィッド・パトリック・ケリー 、ジョン・ポリト 、ネッド・アイゼンバーグ 、ゴードン・クラップ 、カーク・B・R・ウォーラー 、トム・ヴェリカ 、ジェイソン・グレイ・スタンフォード
【解説】
第2次世界大戦時の最も悲劇的な戦いと言われる“硫黄島の戦い”を、アメリカ側の視点から描いた戦争映画。監督は『ミリオンダラー・ベイビー』のクリント・イーストウッド。日米双方の視点から“硫黄島の戦い”を描く“硫黄島プロジェクト”第1弾作品としても注目だ。有名な“摺鉢山に星条旗を掲げる米軍兵士たちの写真”の逸話をもとに、激闘に身を置いた兵士たちの心情がつづられる。『クラッシュ』のライアン・フィリップら、若手スターが多数出演。第2次世界大戦の知られざる一面が垣間見られる。
【あらすじ】
第2次世界大戦の重大な転機となった硫黄島の戦いで、米軍兵士たちはその勝利のシンボルとして摺鉢山に星条旗を掲げる。しかし、この光景は長引く戦争に疲れたアメリカ国民の士気を高めるために利用され、旗を掲げる6人の兵士、ジョン・ブラッドリー(ライアン・フィリップ)らはたちまち英雄に祭り上げられる。 (シネマトゥデイ)
【感想】
いくつものテーマを巧みに表現した、すごい映画でした。
ただの戦争ものにしない、深い映画でした。
この頃、アメリカも戦争に自信が持てず、経済的にも逼迫していたのですね。
楽勝だと思っていた硫黄島での思いがけない苦戦。
兵隊たちが見えない敵に撃たれてばたばたと倒れていく上を、なおも進む。
正常な神経では考えられないことです。
恐怖を封じ込めて闘う。なぜ、それほどまでに…。
戦闘シーンと、帰還して英雄になった3人の兵士のフラッシュバックによって、物語は進んでいきます。
たまたま、世間の目が集中して、偶然英雄に祭り上げられてしまった兵士たち。
彼らにはそうとしか思えず、戦場で亡くなった戦友のことを思い、複雑な気持ちを持ちながら、でも、戦争のための国債を買ってもらうことが、祖国に貢献するためだと信じて耐えます。
まったくの客引きパンダ。
戦争で傷ついただけでも、大きな痛手なのに、彼らはさらに傷ついていきます。
インディアン出身のアイラ(アダム・ビーチ)の凋落ぶりをみると、社会的弱者はどこまでいっても弱者なのか、と暗い気持ちになりました。
恋人まで有名になったレイニー(ジェシー・ブラッドフォード)も、英雄らしい生涯を送ったとは言えません。
この原作者となったブラッドリーの息子は、生前父から聞けなかった話を、いろんな人に取材してこの本を書いたようです。
あまりに辛い経験をしたので、家族にも語り残せなかっのかと思うと、本当に可哀相です。
「誰のために闘ったのか?」
「戦友のため」と映画は答えています。
戦争では英雄なんかいないのです。
そこには恐怖と使命感があるだけでした。
ブラッドリー(ライアン・フィリップ)が気にしていたイギー(ジェイミー・ベル)の最後が、結局映像では現れませんでした。
ほっとしたような、物足りないような気分になりましたが、どうなんでしょう。
アイラが見た、日本人の自決していたシーン、あれは連作の「硫黄島からの手紙」の伏線になっているのではないでしょうか。他にも、伏線がたくさんはってありそうで、とても楽しみです。
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「クラッシュ」で印象に残りましたが、今年のアカデミー賞では奥さんのリース・ウィザースプーンと仲良く登場していました。でも、離婚の噂、本当かなあ。
ポール・ウォーカーは英雄と間違えられた人物として、少し登場しただけでした。
戦争映画嫌いの私でも、大丈夫でした。
映像は結構残酷でしたが。
主観があまり入っていないので、登場人物に入り込まなくて助かりました。
そう言う意味で、イーストウッドらしい作品だと思いました。
主観が入っていないのに、メッセージは伝わる、うまいなあ。