マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

プラダを着た悪魔

2006-11-13 11:25:44 | 映画ー劇場鑑賞
2006年 アメリカ デヴィッド・フランケル監督 メリル・ストリープ 、アン・ハサウェイ 、エミリー・ブラント 、スタンリー・トゥッチ 、エイドリアン・グレニアー 、トレイシー・トムズ 、サイモン・ベイカー 、リッチ・ソマー 、ダニエル・サンジャタ 、レベッカ・メイダー 、デヴィッド・マーシャル・グラント 、ジェームズ・ノートン 、ジゼル・ブンチェン 、ハイジ・クラム

【解説】
ローレン・ワイズバーガーの同名のベストセラー小説を映画化した、ハートウォーミングな女性映画。ゴージャスなファッション業界誌の舞台裏をコミカルにみせる。カリスマ編集長を貫禄たっぷりに演じたのは『クライシス・オブ・アメリカ』のメリル・ストリープ。助手役の『ブロークバック・マウンテン』のアン・ハサウェイと大物女優のやり取りもスリリングだ。続々と登場する一流ブランドのファッションや着こなしも必見。

【あらすじ】
アンディ(アン・ハサウェイ)はジャーナリストを志しNYにやって来る。オシャレに関心のない彼女は、無謀にも一流ファッション誌ランウェイの面接を受ける。編集長ミランダ(メリル・ストリープ)のジュニア・アシスタントの仕事を手に入れるのだが、翌朝から24時間公私の区別なく携帯が鳴り続ける悪夢の日々が始まった。 (シネマトゥデイ)

【感想】
先行ロードショーに夫と行ってきました。

きらびやかでみんなが憧れるファッション雑誌。

でも、その職場には悪魔のような編集長ミランダ(メリル・ストリープ)が。

ジャーナリスト志望で、名前のある雑誌で働きたいとそれだけで応募したアンディ(アン・ハサウェイ)。
いままでと違った人材をというミランダの意向で就職が決まったけど、まず、自分の名前で呼んでもらえるまでにも、たくさんの試練が待っていました。

確かに悪魔のような上司だけど、この業界のことを熟知して生き延びてきただけのことはあって、筋は通っています。
影になって励ましてくれるスタンリー・トゥッチもよかった。
それというのも、アンディが自分か今何をすべきか、ちゃんと理解できて、的確な努力が出来る人だったから。
彼女はこの先、どの世界で生きて行くにしても、成功するでしょう。

ファッションに全く興味のなかったアンディが、パリコレのアシスタントに抜擢されるまで、洗練されて変化していく様子は、見ていても気持ちがよかった。
やはり、ブランドはお高いばかりではない、文化だし、芸術だなあ、と思いました。

願わくば、アンディにはせめて自分で決めた1年間はミランダの元で仕事をして欲しかった。
あの場面で放り出すのはどうかなあ。
でも、あのときアンディが着ていたドレス、スカートが何段にもフリルになっていて、可愛かった!!

サイモン・ベイカーが演じていたプレイボーイ。
女性の誘い方、口説き方がうまい。
狙った獲物は外さないという感じです。

メリル・ストリープがはまり役です。
決して声を荒げることなく、嫌みも一杯言うけど、自分が何をやっているか十分に解っている人です。
アンディに期待しているということも言葉や態度ではなく、一瞬の表情で表現していました。
夫と言い合いをするシーンと、すっぴんで、気弱な面を少しだけ見せますが、あっという間に悪魔に早変わり。
すごい。
特に、ラスト、アンディへの好意をほんの一瞬の微笑みで表現するところなんか、芸術品を見せてもらったようでした。

この映画は、仕事に悩む新人さんに見て欲しい。
めげずにがんばろうと、もう少しやってみようと、元気が出るのではないでしょうか。
夫もとても気に入った様子で、カップルで見るのもお薦めです。

ワイルドバンチ

2006-11-13 11:15:33 | 映画ーTV
1969年 アメリカ サム・ペキンパー監督 ウィリアム・ホールデン 、アーネスト・ボーグナイン 、ロバート・ライアン 、ウォーレン・オーツ 、ベン・ジョンソン 、エドモンド・オブライエン 、ストローザー・マーティン 、エミリオ・フェルナンデス 、ボー・ホプキンス 、ジェイミー・サンチェス 、L・Q・ジョーンズ 、アルバート・デッカー 、ダブ・テイラー 、アルフォンソ・アラウ
【解説】
913年の動乱のメキシコ。パイクをリーダーとする5人のアウトローたちが、革命派の将軍マパッチから米政府の輸送列車の襲撃を依頼される。パイクたちは見事、列車から武器弾薬の強奪に成功するが、マパッチは約束の金の代わりにパイクたちに襲いかかる。100人を超える軍隊を相手に、5人は死闘を展開する……。S・ペキンパー独特の、スローモーションによる暴力描写が映える、彼の最高作の一つに未公開シーンを加えた完全版。(yahoo映画)

プロデューサーとの衝突でハリウッドを干されていた最後の西部劇監督サム・ペキンパーが、4年ぶりに監督した不滅のバイオレンス・アクション作品。超スローモーション、当時カラー映画最多のカット(約3600)を駆使したバイオレンス描写は、その後のすべてのアクション映画に多大な影響を及ぼしたという事実は言うまでもない(例:ジョン・ウー(香港ノワール)、クエンティン・タランティーノ、ロバート・ロドリゲス、他)。まさに男の美学の古典と呼ぶに相応しい作品。ラストの壮絶な大銃撃戦は「デス・バレエ(死の舞踏)」「ボリスティック・バレティックス(弾道バレエ)」などと呼ばれる紋切り型の手法は、6台のマルチカメラを用い11日間ぶっ通しで撮影されたという。オープニングの一般人を巻き込んだ美しくも凄まじい銃撃戦の地獄絵(本人自身が戦争で体験した過去が反映している)のような描写、時代の波に取り残された無法者たちの美学、女性の描き方の下手さも含めてペキンパーの代表作にして最高傑作。(ウィキペディア)

【感想】
映画の歴史みたいな本を読んでいると、必ずと言っていいほど出て来る作品。
やっと見ました。
遅い!!
残酷なんじゃないか、しんどい映像じゃないかと、敷居が高かったのですが、取り越し苦労、とても面白かった。
最初から最後まで続く緊張感。

はらはらどきどきの爆破シーンあり、少人数で列車から積み荷を奪ってしまうエピソードあり。
主人公パイクの頭の良さやリーダーシップ、無法者の集まりの中にもある友情など、見所満載でした。
最後は美しいとさえ思えてしまう、大量の殺戮シーン。
十分楽しめました。

多額の賞金をかけられた無法者の集団とそれを執拗に負う賞金稼ぎ。
かれらは、どっちに転んでも同じ穴のムジナ、世の中からはみ出したアウトローたちです。
メキシコの革命を舞台に、情け無用のドラマが展開します。
主要人物のほとんどが死に絶え、はげたかの餌食、最後は砂漠の砂となり果てるのでしょう。

ペキンパー監督は「皆殺しのペキンパー」の異名を取ると聞いていました。
でも、いままでに見たのは「わらの犬」くらいです。
暴力シーンの多い監督と思っていたけど、すごく計算された映像、ストーリーで、さすが映画史に残る作品だと思いました。

奥サマは魔女 魔王の陰謀

2006-11-13 11:05:18 | 映画ーDVD
1997年 フランス ルネ・マンゾール監督 ヴァネッサ・パラディ 、ジャン・レノ 、ギル・ベローズ 、ジャンヌ・モロー

【解説】
「白い婚礼」のヴァネッサ・パラディと「レオン」のジャン・レノ共演によるファンタスティック・コメディ。若い魔女モーガンはアメリカの青年実業家マイケルを誘拐する。モーガンは愛する息子アーサーが、悪の道に進んだ魔法使いモロクの後継者とならないために、アーサーを普通の人間にする儀式を行おうとしていた。その儀式に必要なのが、アーサーと同じ誕生日の代理父。モーガンたちの企てを知ったモロクは、これまで代理父候補を次々に殺してきたが……。

【感想】
ジョニー・デップの恋人、ヴァネッサの映画というだけのことです。
でも、そう思ってみていたら、見所はありました。
まず、恋人役のギル・ベローズは、私の大好きなTVドラマ「アリーmyラブ」のビリーです。
若い、細い、彼を見られてうれしかった。
そして、ジャン・レノの魔王と、ジャンヌ・モローのいい魔女。
魔法を使うかわいい赤ちゃん。

ほとんどの出演者がフランス人で、舞台もフランスなのに、セリフは英語。
それにも驚いた。

で、本編の内容については、とくに感想はないなあ。
面白くないこともないんだけど。

ふたりの5つの分かれ路

2006-11-13 11:02:28 | 映画ーDVD
2004年 フランス フランソワ・オゾン監督 ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ 、ステファン・フレイス 、ジェラルディン・ペラス 、フランソワーズ・ファビアン 、アントワーヌ・シャピー 、マイケル・ロンズデール 、マルク・ルシュマン

【解説】
8人の女たち』のフランソワ・オゾン監督が、あるカップルの姿を追いながら、愛の謎を追う野心作。主演はコンピレーション・ムービー『10ミニッツ・オールダー イデアの森』の『水の寓話』に出演していたヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、『私たちが結婚した理由』のステファン・フレイス。夫婦の“別れ”から“出会い”までの5つの季節をさかのぼりながら、2人の間に起きた真実に迫る愛のミステリー。

【あらすじ】
離婚の手続きをしたマリオン(ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ)とジル(ステファン・フレイス)。ホテルでお互いの肌に触れても再び愛がよみがえることはなかった。マリオンは立ち去りそして時計は逆に回りだす……。 (シネマトゥデイ)

【感想】
フランソワ・オゾンは苦手な監督です。
今までに見た作品、「まぼろし」「8人の女たち」「スイミング・プール」いずれも、私には難しすぎるーと言う感想でした。

この映画はさらにおとなの感覚。
私にはわからない、男と女の関係ですね。

離婚手続きをした夫婦が、ホテルの1室でセックスをする、そこからわからないでしょう?
とても不毛な営み。
あたりまえだと思うけど。
男は「やり直せないか?」と言うけど、女はうんざりと去る。

物語は二人の歴史をさかのぼる。
幼い子供と家庭的な子煩悩な夫。
女盛りの、魅力的な妻。
夜中に妻が目を覚ますと、夫がいない。
息子に添い寝している夫。

次は出産のとき。
夫は出産にも立ち会わず、産院に来ても、妻の前に姿を現しません。
生まれたばかりの小さな赤ちゃんにたじろいで帰ってしまったのです。
妻に夫から謝りの電話が入ります。
妻は、ベビー室で手足を動かしている小さな我が子をじっと見入っています。

次は、結婚式。
愛の時間の絶頂のとき。
でも、夫は酔いつぶれて眠ってしまい、妻はホテルの庭で見知らぬ男との秘め事を持つ。

最後が二人の出会い。
顔見知り程度だった二人がイタリアのリゾートで会い、彼には微妙な関係の恋人がいた。
夕陽を浴びて恋に落ちる二人、これがふたりのクライマックスなのでしょうか?

フランソワ・オゾンさんは、男と女を難しく考え過ぎ、あるいは私が単純すぎるのか?