マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

僕のピアノコンチェルト

2009-03-22 16:26:24 | 映画ーDVD
ー僕のピアノコンチェルトーVITUS
2006年 スイス
フレディ・M・ムーラー監督
テオ・ゲオルギュー(ヴィトス・フォン・ホルツェン(12歳))ブルーノ・ガンツ(祖父)ジュリカ・ジェンキンス(ヘレン・フォン・ホルツェン)ウルス・ユッカー(レオ・フォン・ホルツェン)ファブリツィオ・ボルサニ(ヴィトス・フォン・ホルツェン(6歳))

【解説】
周りになじめない天才少年が、試行錯誤しながら自らの進むべき道を見つけていく成長物語。ピアニストとして将来を期待された少年の深い孤独と、彼と大人たちの関係をユーモアを交えて描く。監督は『山の焚火』などの名匠フレディ・M・ムーラー。祖父役を『ヒトラー ~最期の12日間~』などの名優ブルーノ・ガンツが演じる。12歳のヴィトスにふんする天才ピアニストテオ・ゲオルギューによる演奏シーンはまさに神業。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
高いIQを持つヴィトス(ファブリツィオ・ボルサーニ)の両親は、6歳の息子を偉大なピアニストに育てようと、幼稚園ではなく音楽学校に通わせる。そんな彼の唯一の理解者は、田舎で家具工房を営む祖父(ブルーノ・ガンツ)だけだった。12歳になった彼は飛び級をして高校生になるが、スーツを着て学校に通う生意気な学生になり……。(シネマトゥデイ)

【感想】
芸術才能と、知力を兼ね備えた天才。
うらやましい、いいなあ、と思うなかれ。
彼には彼の悩みがあるし、彼の母にも重大な責任と社会的使命が重くのしかかって…

6歳のヴィトスを演じるファブリツィオ・ボルサーニは天使のようにかわいくて、しかもピアノも鳥肌が立つくらいうまい。
12歳のヴィトス役のテオ・ゲオルギューは、これまた技術も表現力も兼ね備えた天才ピアニスト。
彼の、ピアノ演奏を聞くだけでも、楽しい映画です。
「ロシア風に」なんてふざけて弾く様子は、お茶目で素敵です。

この天才少年は、幼い時は、生きるのもしんどいようでした。
友達もいないし、世の中のことがわかりすぎるのも、不幸なことですね。
両親も、妙に肩に力が入っています。

いつの時も、味方はおじいちゃん(ブルーノ・ガンツ)だけ。
おじいちゃんだけが、彼に自然体で寄り添ってくれます。

その彼が、オーケストラをバックに演奏会を開くまでのお話です。
美しいエピソードがぎっしり詰まっているのですが、
ただ、1点、彼が株で大もうけすること、これはどうかなあ。
おじいちゃんの言うように、「働かないで得た多額のお金」問題が多いですよね。
そのつけで、今、世界中がえらいことになっているし…。

彼の悩みもわかるし、とても感動的な映画でした。
でも、凡人にはやはり、うらやましいなあ、とため息が出るのでした。


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