ーシュガーマン奇跡に愛された男ーSEARCHING FOR SUGAR MAN
2012年 スウェーデン/イギリス 85分
マリク・ベンジェルール監督
【解説】
1970年代にアメリカでデビューした後、アパルトヘイト下の南アフリカで支持された伝説的ミュージシャン、ロドリゲスの数奇な運命を追ったドキュメンタリー。アメリカでは商業的な成功を収められず消え去るも、南アフリカではザ・ローリング・ストーンズなどの著名ミュージシャンをしのぐほど彼の音楽が支持され続ける理由や、ロドリゲスのその後に迫る。音楽の持つ共鳴力に心打たれる奇跡の実話は、サンダンス映画祭ほか世界中の映画祭で上映されるや大絶賛された。(シネマトゥデイ)
【感想】
東京バンドのビル迎が、今年の神戸ジェームズ・ブルース・ランドのライブの中で紹介してくれた作品。
全くチェックもしてなかったわ。
いいドキュメンタリーでした。
1970年代にボブ・ディランの再来と、アルバムを2枚出したのに、そのまま消えてしまった歌手ロドリゲス。
その代表曲が「シュガーマン」だ。
ヤクの売人のことを歌うこの曲が、アパルトヘイトに苦しむ南アフリカへ渡り、人々の圧倒的な支持を受けていたとは。
これこそ、奇跡。
そして、数々の自殺説が流れる中、このロドリゲスという人が、挫折にも負けず、肉体労働者として真面目に働き、家庭を持ち、3人の娘を育て上げたていたというい奇跡。
そして、南アフリカのファンに探し出されて、南アフリカでライブを行ったら、何万人というファンに熱狂的に受け入れられて、大成功を納めたなんて!!
すごすぎる話。
それでも、ロドリゲスは奢る事無く、アメリカでは自分の生き方を全く変えずに、貧しく真面目に生きているということ。
インタビューで綴られているのですが、すべてに愛と奇跡を感じるドキュメンタリーでした。
音楽の力って、売れるとか売れないとかじゃない。
ほんと、そうだ!!