ー宇宙兄弟ー
2012年 日本
監督=森義隆 キャスト=小栗旬(南波六太)岡田将生(南波日々人)麻生久美子(伊東せりか)濱田岳(古谷やすし)新井浩文(溝口大和)井上芳雄(真壁ケンジ)森下愛子(南波・母)益岡徹(南波・父)堀内敬子(権田原さくら)中島凱斗(ヒビト(子ども時代))吹越満(鶴見徹太郎)塩見三省(福田直人)堤真一(星加正)
【解説】
週刊「モーニング」で連載中の小山宙哉によるベストセラー・コミックを、人気若手俳優・小栗旬と岡田将生を主演に迎えて実写映画化。幼いころに宇宙飛行士になる約束を交わした兄弟が、異なった人生を進みながらも互いに宇宙を目指して奮闘する姿を壮大なスケールで描く。監督は『ひゃくはち』の森義隆、脚本を『デトロイト・メタル・シティ』の大森美香が担当。そのほか麻生久美子、堤真一、井上芳雄ら多彩な顔ぶれが脇を固める。世界的ロックバンド、コールドプレイが主題歌として楽曲を提供していることも見逃せない。
【あらすじ】
子ども時代に、宇宙飛行士になることを誓い合った兄弟ムッタとヒビト。時は過ぎて2025年、弟ヒビト(岡田将生)が夢をかなえて宇宙飛行士となった一方、兄ムッタ(小栗旬)は会社を解雇され意気消沈していた。互いに違った道を進んでいた兄弟だったが、弟からの連絡をきっかけに兄はかつての夢を実現させるべく再び宇宙飛行士という目標に向かって進み始める。(シネマトゥデイ)
【感想】
この作品、漫画が原作です。
実は、うちの次男がこの漫画の大ファンで、結構早くから私に熱く語ってくれていました。
全く無視していましたが、こんなに評判の作品だったのですね。
そう思ってみたせいか、冒頭のシーンでヒビト(岡田将生)が月への思いを熱く語るシーン、うちの次男と重なってしまいました。
岡田将生ファンの皆さん、ごめんなさい。
親ばかですが、うちの次男が高校生時代、ソフトモヒカンで髪を黄色くしていた頃によく似ていました。うっとりー。
幼い頃から、近所の空き地で自然観察に夢中だったムッタ(小栗旬)とヒビトの兄弟。
ある日、二人はUFOを目撃した。
明るく光るUFOは、不思議な動きをしたあと、ビューンと月へ向かっていった。
唖然としてみていた兄弟、ここで二人の将来の夢は宇宙飛行士になって、月に行くことと決まった。
その目標に向かって、ヒビトは日々精進、まっしぐらに進んでいったが、ムッタの方は複雑だった。
「UFOを見た」と言って、クラスの友達からバカにされて、心が傷ついてしまった。
その後、カーデザイナーとなったムッタだったが、ヒビトが月へ行く飛行士に選ばれたその記者会見をバカにした上司をぶっ飛ばし、会社をクビになった。
そこへ、JAXAから宇宙飛行士の書類審査に受かったという知らせが。
ヒビトが応募していたものだった。
ヒビトが月にいくのを見送るために、NASAへ向かったムッタ。
打ち上げのその時、アポロ11号の乗組員だったバズ・オルドリン氏その人に会う。
彼から言われた言葉、「ロケットが打ち上げられるのは、宇宙飛行士とそれを支える多くの人々の熱意だ」に心を動かされる。
宇宙飛行士に挑戦する決心をしたムッタ。
持ち前の明るい発想力で厳しい道を乗り越えていく。
ところが、月に降り立ち夢を叶えたヒビトに、過酷な運命が待っていたー。
兄弟の月や宇宙への熱意がわかりやすくて良かったです。
弟と同じくらいの情熱を宇宙に対して抱いていたのに、対照的な生き方になってしまって、弟を追いかける形になったムッタの心情がとてもよく現れていました。
小栗旬君、うまいねえ。
純粋な兄弟の思いが、今の世の中に新鮮でした。
肉親同士の諍いが増えているものねえ。
せめて兄弟は仲良くしましょう。
さわやかないい映画でした。