マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版

2009-12-24 18:20:23 | 映画ーDVD
ーニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版ーNUOVO CINEMA PARADISO/CINEMA PARADISO
1989年 イタリア/フランス
ジュゼッペ・トルナトーレ監督 フィリップ・ノワレ(アルフレード)ジャック・ペラン(サルヴァトーレ)サルヴァトーレ・カシオ(トト(サルヴァトーレ・少年時代))マルコ・レオナルディ(サルヴァトーレ(青年時代))アニェーゼ・ナーノ(エレナ)プペラ・マッジオ(サルヴァトーレの母)レオポルド・トリエステ(司祭)アントネラ・アッティーリ(若き日のサルヴァトーレの母)エンツォ・カナヴァレ(パラダイス座支配人)イサ・ダニエリ(アンナおばさん)レオ・グロッタ(劇場の案内人) タノ・チマローサ(鍛冶屋)ニコラ・ディ・ピント(広場をうろつく男)

【解説】
シチリアの小さな村にある映画館パラダイス座。そこで青春時代を過ごした映画監督サルヴァトーレが、当時、慕っていた映写技師アルフレードの訃報を聞き、故郷に帰ってくる。そして、少年時代、青年時代の思い出に浸っていたサルヴァトーレが受け取ったアルフレードの形見には、映画への愛とアルフレードの想いがぎっしり詰まっていた……。“映画をこよなく愛する人たち”にとって、これほどまでの感動を与えてくれた映画は過去にあっただろうか?と思えるほど、映画ファンにはたまらなかった秀作に、51分・約60カットの未公開シーンを追加した感動作品の完全版。(allcinema ONLINE)

【感想】
私は月に一度、友達を集めて映画会をやっているんですが、今年最後の映画会に選んだ作品がこれです。

思った通り、とても喜んでいただけたようです。
年末にふさわしい感動でした。

物語は映画監督としてローマで成功しているサルヴァトーレ(ジャック・ペラン)の元に、30年も帰っていない故郷の母からアルフレードが亡くなったという訃報が届いた。
アルフレードは故郷の映画館「パラダイス」の映写技師だった。

そこから、幼い頃のサルヴァトーレ(トト)とアルフレードのやりとり、パラダイスや映画をこよなく愛する街の人々などを思い出します。
貧しかったけど、映画を見ているだけで幸せだった幼い日々。

この映画が公開された当時は、前評判は良かったけれど、興行的にふるわず、2時間余りに削って公開することになったそうです。
でも、それがカンヌ映画祭で絶賛され、日本でも公開当時、単館系の動員数や興行成績で記録を残すほどだったそうです。

そのバージョンでは、ほとんどがアルフレードとトトのエピソードだけでしたが、この3時間完全版では、サルヴァトーレの初恋と、30年後の顛末に付いて描かれています。
今回、見たくださった皆さんも、エレナとのエピソードをすごく気に入って、3時間も長く感じなかったようでした。

アルフレードが最終的には嘘をついて、二人の仲を裂いたわけですが、アルフレードのしたことは、みなさんの議論の別れるところだと思います。
あのとき、アルフレードが二人を取り持ったなら、トトはどうなっていたのでしょう。
エレナはどうなっていたのでしょう。

私は、アルフレードが結果的に二人を引き裂いたとしても、アルフレードの行いは、トトに対する無償の愛から出た行動なので、アルフレードを責めることはできないと思いました。

それは、アルフレードにとっても大好きなトトを封印すると言うことだったし、自分に罰を与えるように「自分が死んでもトトに言うな」と遺言していたくらいです。
アルフレードにとってトトは、希望の星だったんですね。
その心のうちを思うと、とてもせつなくなりました。

こういう真の理解者を得たことで、サルヴァトーレはすばらしい映画監督としての才能を開花させることができたのです。

劇場バージョンを見た人にも、このロングバージョンを見ていただきたいと思います。


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