カンボジアの食材 10 海辺の食材 1 シャコ続きの続き、調理した結果

日本にて   金森正臣(2006.3.8.)

カンボジアの食材 10 海辺の食材 1 シャコ続きの続き、調理した結果

写真:これはレストランで食べ始めたもの。この一皿でシャコ3匹分ぐらい。一匹が4つぐらいにぶつ切りされている。食べるところが十分にあり、味も美味しい。最後に残ったニンニクのキツネ色に炒められたものを、ご飯にかけて食べるのが通。もたもたしていると、ウエイトレスのお姉さんに下げられてしまうので、間髪を入れず取り上げる。私が勤めている、国立教育研究所のカンボジア人の生物教官のチーフ、ブンナさんに教えて貰った食べ方。その上からスープをかけるとついつい入りすぎて、食べすぎる。だいたいビールを飲み、シャコをつつき、カニや魚を食べてから、ご飯にするから、当たり前かも知れない。単なる食いしん坊か?
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カンボジアの食材 10 海辺の食材 1 シャコ続き、市場にて

日本にて   金森正臣(2006.3.8.)

カンボジアの食材 10 海辺の食材 1 シャコ続き、市場にて

写真;市場に売られているシャコは、生きたものもいるが、多くのものはこの様に綺麗に並べられている。特大のものは少なく、標準サイズ。それでも優に30センチはある。このタライも特に小さいわけではない。向こう側に僅かに見えるスリッパのかかと部分と比べて頂くと分かる。やはり特大サイズは、高価に売れる高級レストランに出されてしまうのであろう。庶民がどの様に調理しているかは、不明である。町の中のクメール・レストランでは、ほとんどシャコを扱っていない。食べないんではないが。 
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カンボジアの食材 10 海辺の食材 1 シャコ

日本にて   金森正臣(2006.3.8.)

カンボジアの食材 10 海辺の食材 1 シャコ

写真:これがカンボジアのシャコ。この巨大さ。触角をのぞいた長さが40センチメートルを超すものがいる。色は日本のシャコと似ているが、多分別種。生きているものをこの様な持ち方をすると危険だと注意される。反り返りの力は強いし、体中の両サイドに突起があるから、引っかかると切れる。

 カンボジアにも西の方にタイ湾に面した部分がある。最も北のタイ国境にコッコン、中央よりやや南にシアヌークビル、ベトナムとの国境に近いところにケップとカンポットの町がある。どの町も海の幸が豊富で、様々な魚介類が食べられる。プノンペンからは、シアヌークビルが便利である。港も大きく人口も多いために、プノンペンにはここから海の幸が4-5時間かけて運ばれる。海老やシャコ、カニや高級魚は生きたまま運ばれ、生け簀に入れられていて、注文に応じてその場で調理される。

 プノンペンでもシャコは食べられるが、巨大サイズはいない。それでも初めて見ると、その大きさにまずビックリ。シアヌークビルでは大きなものが沢山レストランに飼われている。シャコは1匹が巨大であるから、1人では注文できない。数人で行くと様々な物が楽しめる。生け簀をのぞきながら、何人グループと注文すると、専門の注文受け係が、この位でどうだと網ですくって示す。商談が成立すると、厨房に運んで調理される。カニでも魚でもこの調子で、ついでに調理法も交渉できる。魚や貝は、日本人だと見ると刺身でどうかと聞かれることもある。1kgで数ドル程度である。調理料は、含まれている。

 調理は至って簡単で、あまり手の込んだことはしない。レストランではシャコを、5-6センチぐらいのぶつ切りにして、ニンニク炒めにするのが普通である。40センチ台の特大サイズになると、1人で1匹はとても食べられない。勿論シャコだけを食べれば、1匹ぐらいは食べられるが、やはり色々食べたい。海水浴場も数カ所有り、砂浜では姿揚げにオレンジ色の何かを塗って、篭に入れて売り歩いている。こちらの方は、特大のものは扱っていない。それでも日本のものの倍以上の長さがあり、食べるところは優に4倍はある。 

 シアヌークビルには、海岸沿いに幾つかのレストランがあり、町中のレストランよりはやや高い。それでも、時間になるとかなり混んでいる。プノンペンから来た高級官僚達をはち合わせすることもある。外国人も多いが、結構カンボジア人も来ている。

 カンボジアのシャコは、多分トゲシャコと呼ばれる仲間で、本などには全長30センチにもなると書いてあるが、それよりもかなり大きい。本州中部以南からインド洋に分布するとされている。

 英名:Mantis shrimp この名前は、カマキリの様な捕脚(第2胸脚になる)を持ち、カマキリと同じ様な捕食行動をするところから付けられたものと思われる。
 学名:Harpiosquilla raphidea

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