インド工科大学ハイデラバード校(IITH) と物質・材料 研究機構 (NIMS) は、「NIMS-インド工科大学ハイデラバード校連携研究センター」開設のための契約を締結した。
IITHは、理工系教育で世界的に名高いインド工科大学(IIT)の一つであり、中でもハイデラバード校は日本の外務省と国際協力機構 (JICA) から技術・財政支援を受けて設立された経緯から、日本とのつながりが特に深く、国内の企業や研究機関から注目を集めている大学。
IITHとNIMSは2019年11月に、研究者の交流と情報交換を目的とした、機関間の包括的な研究協力の推進に関する協定を締結し、さらに、2020年に国際連携大学院協定を結び、博士課程の大学院生がNIMSで最長1年研究滞在できるようになった。
この度、両機関の材料分野での強みを相補的に活かした共同研究をさらに発展させるために、IITHの若手教員がサバティカル休暇期間中に大学院生を伴ってNIMSに滞在し、NIMSの研究者と持続的な共同研究を実施するための「NIMS-インド工科大学ハイデラバード校連携研究センター」を開設した。
初年度は、インド国内において今後大きな成長が期待される産業分野 (デジタル情報通信及び低炭素社会関連分野) への貢献が期待される2課題が採択された。今後、同センターを核にして、日印材料技術ネットワークの強化に貢献していく。(物質・材料 研究機構 <NIMS>)