<新刊情報>
書名:純粋機械化経済~頭脳資本主義と日本の没落~
著者:井上智洋
発行:日本経済新聞出版社
2030年頃にAIは、人間と同等になったり人間を超えたりはしないものの、人間の知的振る舞いをぎこちなく真似る程度には進歩している可能性がある。人間の知性に近いそのようなAIを手にしたものが、次世代の経済的覇権や政治的覇権を手にするだろう。それゆえ、AIの進歩の遅れている日本のような国は没落し、進んでいる中国のような国は飛躍的に経済力や軍事力を伸ばして、覇権国家となるだろう。AI時代に世界は大きく分岐する。同書は、AIが持つ暴力的なまでの巨大な力の正体と、それが一体どんな便益や害悪をもたらすのかを明らかにする。