“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「できる研究者の科研費・学振申請書」(科研費.com著/講談社)

2019-08-29 10:15:09 |    科学技術全般

 

<新刊情報>

 

書名:できる研究者の科研費・学振申請書~採択される技術とコツ~

著者:科研費.com

発行:講談社

 研究者に人気のサイト「科研費.com」が大幅書き下ろしで書籍化。使える作文やデザインのコツを論理的かつユーモラスにまとめた。著者が添削してきた実際の申請書をもとに、文例やロジック、よくある間違いなどを豊富に掲載。さらにチェックリストやテンプレートなどの支援ツールで、短時間での申請書作成をお助け。科研費や学振に初めて応募する人も、何度も挑戦してきた人も必携の一冊。

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★科学技術ニュース★JSTなど、熟練の研究者の「勘と経験」を誰でも簡単に再現することに成功

2019-08-29 10:14:42 |    人工知能(AI)

 科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業において、JSTの星野 学 さきがけ専任研究者(理化学研究所 創発物性科学研究センター 物質評価支援チーム 研究員)らは、数時間から数日かけて得る単結晶構造解析結果を、数分で計測した予備的なデータから事前評価ができる技術を開発した。

 単結晶構造解析は、単結晶試料にX線を照射して数千から数万個のデータを計測して、それらをコンピューターで処理しながら行う。そのため、時間をかけてデータを計測、解析してからでないと、選別した試料が研究の目的に相応しいのか、精度の良い解析結果が得られたのかを確認することができない。

 現状における試料の選別やデータ計測の条件設定は、数分で行う予備計測の結果に基づいて熟練した研究者が「勘と経験」で行なっている。

 同研究グループは、熟練の研究者による「勘と経験」を統計解析に置き換える技術を開発し、経験が少ない研究者でも単結晶構造解析前に結晶内の分子を区別でき、また、精度の良い解析結果を得るために必要な計測条件を決定することを可能にした。

 同研究の成果は、単結晶構造解析を用いた分子構造や物質構造の評価を高効率化、高精度化させることにつながる。また、単結晶構造解析に必要な計測実験を人に代わってコンピューターが判断し実行する技術開発への応用も期待される。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「Zabbix統合監視実践入門<改訂3版>」(寺島広大著/技術評論社)

2019-08-29 10:14:11 |    情報工学

 

<新刊情報>

 

書名:Zabbix統合監視実践入門<改訂3版>~障害通知、傾向分析、可視化による省力運用~

著者:寺島広大

発行:技術評論社(Software Design plusシリーズ) 

 統合監視ツールZabbixの使い方を、基礎から実際の運用ノウハウまで解説した書籍。よく使われる監視例はもちろん、大規模なシステム監視についても設定例を挙げながら解説。好評を受け改訂を重ねており、今回の改訂では、最新バージョンである「Zabbix 4.0」に対応した。追加された新機能の解説はもちろんのこと、既存の記述も今の状況に合わせてブラッシュアップされている。これからZabbixを使いはじめたい方にも、Zabbixをさらに使いこなした方にもお勧め。

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