空き家になっていた母の家を解体することになった。父が20年前に亡くなってからずっと1人暮らしだった母は、「親は長男が看るもの」と、2年前から弟の住む福岡で暮らしている。
軽トラを借り、義妹や甥も手伝いに来てくれた。食器棚の茶わん一つにも様々な思いがよぎりなかなか手が進まない。他の部屋を済ませて戻ると、台所はすっかり空っぽになっていた。
30年余りの両親の暮らしが次々と軽トラに積み込まれていく。すっからかんになった六つの部屋に、母はもう戻れない。
玄関先には、一回り大きくなったサツキが満開だ。
宮崎県延岡市 梅田美穂子(61) 毎日新聞鹿児島版掲載
軽トラを借り、義妹や甥も手伝いに来てくれた。食器棚の茶わん一つにも様々な思いがよぎりなかなか手が進まない。他の部屋を済ませて戻ると、台所はすっかり空っぽになっていた。
30年余りの両親の暮らしが次々と軽トラに積み込まれていく。すっからかんになった六つの部屋に、母はもう戻れない。
玄関先には、一回り大きくなったサツキが満開だ。
宮崎県延岡市 梅田美穂子(61) 毎日新聞鹿児島版掲載
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