「かあさん。正座って知ってる?」
ほっぺを真っ赤にした娘の、得意気な第一声。小学校に入学して間もなくのことである。
「すごおい。どうして正座したの?」「先生が来るのを見に行ったの。そしたら『席を離れた子は正座しなさい』って」「そう、次から席で待とうね」「うん」。神妙に、けれども、さも楽しげに正座しているチビ遠の中で″紅二点″のTさんと娘。情景を思い浮かべて、いまでも時折笑ってしまう。
あれから25年。「正座」がご縁で、Tさんの母親とのお付き合いは続いている。
鹿屋市伊地知咲子(72) 2009/7/12 毎日新聞鹿児島版掲載
ほっぺを真っ赤にした娘の、得意気な第一声。小学校に入学して間もなくのことである。
「すごおい。どうして正座したの?」「先生が来るのを見に行ったの。そしたら『席を離れた子は正座しなさい』って」「そう、次から席で待とうね」「うん」。神妙に、けれども、さも楽しげに正座しているチビ遠の中で″紅二点″のTさんと娘。情景を思い浮かべて、いまでも時折笑ってしまう。
あれから25年。「正座」がご縁で、Tさんの母親とのお付き合いは続いている。
鹿屋市伊地知咲子(72) 2009/7/12 毎日新聞鹿児島版掲載
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