はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

初めて見た花火

2007-10-12 12:19:00 | はがき随筆
 3歳と1歳の娘を連れて東京から帰省中のめいが「3歳の娘に花火を見せたい」と夏祭りの日にやって来た。
 「いつもは8時に寝るんだけどね」とめい。9時過ぎ。「ドーン、シュルシュルシュル」。夜空に色とりどりの花火が舞う。「わあ、きれい。落ちてくるよ」と言って小さな両手を広げ、花火をすくい、母の持つうちわの上に「これ、お土産よ」と載せる。その仕草の何て愛らしく可愛いこと。
 「オギャー」と生まれて3年。初めて見た花火にわくわくどきどきしたことだろう。また見に来てね。楽しみにしているよ。
   出水市 山岡淳子(49) 2007/10/12 毎日新聞鹿児島版掲載

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