秋が静にやってきているなあと思いながら庭を歩いていると、あっ、見つけた。彼岸花のつぼみ。真っすぐに茎を伸ばし花を咲かせる時を待っている。
二十数年前、M小学校の運動場のフェンス沿いに、真っ赤な彼岸花が毎年、群をなして鮮やかに咲きほこっていた。まるで子どもたちの運動会の練習を見守ってくれているかのようで、ホッと心がなごんだ。
彼岸花の季節になると、その美しい光景が目に浮かぶ。だれが植えたのであろう。その彼岸花。今年もきっと花を咲かせ、人々の目を楽しませてくれていることだろう。
出水市 山岡純子 2015/9/22 毎日新聞鹿児島版掲載
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