はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

夏の思い出

2015-08-25 20:59:47 | はがき随筆
 夏といえば「ミッジャビイ」。古里を流れる川のふちが水遊び場だった。フリチンか赤ヘコで川にドブン! 下級生には上級生が手をとり教えた。母ちゃんが「午後から川に行くとワロドンが足を引っ張っど」と言ったので「ワロドンを見たい」と言い返すと「ギヲユナ」とゴツン! あ~痛かったな~。 
 四季折々自然と触れ合い、風習も守り伝え続けてきたが、今はこどもたちの川遊びもプールが奪ってしまい、自然も破壊され、冒険心をも摘んでしまった。親にガラレても、じっとしていられなかった。あの頃の風情ある夏が懐かしい。
  さつま町 小向井一成 2015/8/20 毎日新聞鹿児島版掲載

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