はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

早朝のサッカー

2006-10-19 05:39:24 | はがき随筆
 朝6時ごろから、「公園でサッカーをやろう」と孫にせがまれる。ひとりでお留守番できた約束であった。
 朝露にぬれたすべり台、ブランコと、はしゃぎながらお尻びっしょりで、サッカーを始める。私もズボンに運動靴、首にタオルをかけて、ける、走る。必死である。相手は5歳といえども侮れない。シュートもバッチリ決まっている。「そーれー」と、私のけったボールが砂場へ転がる。それを思い切りけった孫の靴が抜けて、砂が目に入ったらしい。慌てて水道で目を洗い、大事に至らなかった。早朝の心地よい汗は、年を忘れさせてくれた。
   鹿児島市 竹之内美知子(72) 2006/10/19 掲載
写真はコージさんよりお借りしました。

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