「椎葉」という地名は、つい「平家伝説」を思わせ、どこか悲しい。
3月21日、桜見をかねて妻と椎葉へ向かう。市房ダム越えの、九州中央山地の高い山々を縫う七曲がりの細道は、車の運転に気をつかい、冷や汗が出た。
今も続く猪猟や昼食の「椎葉そば」は、深い山地の狩猟や農業の厳しさを考えさせる。
平家の末裔の鶴富姫と源氏の大八郎が結ばれた館「鶴富屋敷」では、敵味方を忘れさせた包むような広大な自然を思った。
帰路、私は、ふと考え直す。
人間の原点は、椎葉の大自然の中にあるのでは、と。
出水市 小村忍(67) 2010/4/29 毎日新聞鹿児島版掲載
3月21日、桜見をかねて妻と椎葉へ向かう。市房ダム越えの、九州中央山地の高い山々を縫う七曲がりの細道は、車の運転に気をつかい、冷や汗が出た。
今も続く猪猟や昼食の「椎葉そば」は、深い山地の狩猟や農業の厳しさを考えさせる。
平家の末裔の鶴富姫と源氏の大八郎が結ばれた館「鶴富屋敷」では、敵味方を忘れさせた包むような広大な自然を思った。
帰路、私は、ふと考え直す。
人間の原点は、椎葉の大自然の中にあるのでは、と。
出水市 小村忍(67) 2010/4/29 毎日新聞鹿児島版掲載
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